お茶の水キャンパスには、個性豊かで素敵な先生がたくさんいます。
先生はどうして先生になったのか。
先生はどんな生徒だったのか。
先生はどんなことを考えながら授業をしているのか。
「先生たちにインタビューをしてみました」シリーズ第2弾。
今回はこちらの先生のお話をご紹介します。
大久保先生がお茶の水キャンパスに着任したのは、2019年10月のことだ。年度途中で担任が交代したクラスもあった。
「突然、担任が変わって生徒は不安とかもあったと思うんで、積極的に声をかけるようにしていました。お茶の水キャンパスって結構、転校してくる子も多くて、色々悩んで転校してくる子も多いと思ったんで、学校に来ていること自体がすごいな、って、そういうのを乗り越えて、学校に来て、しっかり授業を受けている姿そのものが」
年度途中でクラスを新たに受け持つ際、教師側も神経をつかうものである。だが、大久保先生は、学校に来て顔を見せてくれる生徒にただただ意識を向け、誇らしく思っていた。
2020年度は混乱の中、始まった。毎日、毎時間、状況が変わる。4月のカレンダーにあった恒例の学校行事がどんどん消えていった。大久保先生は、自粛生活を余儀なくされている生徒の状況確認を兼ね、新年度の担任になった挨拶をすべく電話連絡をしていた。
「『大久保先生がまた担任で嬉しい』って言ってもらえた時に、自分も嬉しいなって思います。去年、半年頑張ってみてよかったなって」
そして6月。分散登校が始まり、校舎に生徒の声が響く日が訪れた。クラス全員が教室に揃う日はまだ先になるだろうが、大久保先生はこれからクラスを「いろんなことを試して、話してみて、失敗したり、他の人の話を聞いて悩む場所にしたい」と言う。
「生徒に対して教えることはできないかもしれないけれど、その分、一緒に考えて、背中を押せる存在になれたらと思います」
大久保先生は生徒の前にも、上にもいない。横で、「同じ目線で」いる。そして最後は、後ろから「背中を押す」。「近所のおばさん」は健在だ
「生徒にすごく共感する部分があって、それでいいのかなっていう悩みはすごく思いました。でも、それでいいんだ、って開き直っている自分もいます。自分が生徒だった時、私も声をかけてくれると、あ、先生見ててくれるんだ、私のこと、ってうれしかったんで。私が話して、先生に聞いてもらって、それで安心する。それがいいのかもしれない。同じ立場、同じ目線」
生徒と近しい距離にあることは、悩みの種であるばかりではない。
そのことを、大久保先生自身が生徒であった過去が裏付けてくれている。
今日は大久保先生の「未来」についてのお話でした。
大久保先生のお話はここまで。
次にお話をご紹介できる先生は誰でしょう。
お楽しみに。
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「先生たちにインタビューをしてみました」シリーズ第1弾
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