
医療事務になるには?必要なこととは
三幸学園は毎週オープンキャンパスを実施中!
職業・業界や進路に関する質問にもお答えします。
【目次】
医療事務の仕事内容は?
医療事務の主な仕事は、医師のカルテを読み取り、診療費を計算するレセプト業務です。カルテに記入された処置内容や処方された薬名を確認し、保険点数に換算し、診療報酬請求明細書を作成します。
レセプト業務は、患者への個人負担分の請求と、健康保険組合などへの請求に必要な重要な業務です。ミスがあると、患者、病院、健康保険組合と多方面に迷惑をかけることになります。かといって、慎重過ぎて時間がかかりすぎると会計待ちの患者さんを長く待たせることになり、病院の混雑につながります。
主たる業務は、このレセプト業務ですが、病院の規模や形態によっては、受付や患者の誘導まで任されるケースもあります。
医療事務になるには資格は必要?
医療事務業務を行うために必要な資格というのは特にありません。病院業務というと健康や生命に関わることも多く、全てに細かな資格が必要なイメージがあります。そのなかで医療事務は、めずらしく資格の必要がない業務です。
だからといって、未経験でやりながら覚える、というスタイルが通用するかどうかは疑問です。家族経営に近い個人医院など特別な場合ではそのようなケースもあるかもしれませんが、現場で求められるのは即戦力です。
民間資格である「診療報酬請求事務能力認定試験」を突破しておくことは、最低限の目標として持っておきましょう。
また、医療事務以外の病院業務の流れを知っておくと重宝されることもあります。そのような知識を総合的に学ぶには、医療事務系の専門学校の活用がおすすめです。
専門学校では、医療事務の資格取得に必要な知識だけでなく、実際の病院業務のロールプレイングやビジネスに役立つその他の資格も取得することができます。
三幸学園では「医療事務」を目指す専門のコースも用意しています。
医療事務に求められる適性・能力
レセプト業務は、カルテの読み取り、点数換算、請求先の仕分けなど細かな業務の積み重ねです。迅速かつ正確な事務処理能力は、何よりも必要とされます。ミスがあると再計算などの手間がかかるだけでなく、病院、患者さん、健康保険組合など、多方面へ迷惑がかかるので、チェックを怠らない慎重さ、集中力を切らさない根気強さも大切です。
受付や患者誘導の業務も兼ねる場合は、気の利いた対応や笑顔などの接客能力も求められます。患者さんには病院スタッフの仕事の違いは、ほとんどわかりません。困っている患者さんには率先して、声をかけるくらいの積極さも病院で働くには欲しい適性の1つです。
医療事務の就職先と雇用形態
就職先は、病院勤務が中心になります。内科外科などの科目や個人、総合など病院の規模にかかわらず医療事務は必要な仕事です。
ほかには、調剤薬局でも医療事務は活躍しています。
雇用パターンは、パート、契約社員、正社員さまざまです。直接雇用だけでなく、派遣社員としてあちこちの病院で働くケースもあります。
このようにいろいろな場所で求められる医療事務ですが、医療事務しかやらないケースはまずないのが実際のところです。その現場で必要な他の仕事を兼任したり、さまざまな業務のサポートをしたりすることが当たり前になっています。
それだけに、医療事務プラスαの能力があれば就職には有利になります。
どのようなプラスαが必要なのかは、専門学校のカリキュラムを調べてみると参考になります。独学で頑張るよりは、専門学校を利用することが近道になることもあります。
詳しくは「医療事務になるには」 ページを参照ください。
医療事務の将来性
高齢化による受診者の増加、健康志向が高まることによる医院数の増加、調剤も行うドラッグストアの利便性向上など、医療事務員のニーズの増加が予測されています。
ただ、必要とされる医療事務員の姿も変化しています。
電子カルテのようなIT技術が当たり前になり、医療事務の仕事にもパソコン操作が必須になっています。正社員での就職を望むのなら、現場のニーズを先読みしてさまざまなスキルを身につけ、関係する資格を取得するなどの努力も必要になってきます。
独学で十分、資格も不問だった医療事務から、多くの現場で貢献できるスタッフとしての医療事務員が求められているのです。
三幸学園卒業生の医療事務
医療従事者になった三幸学園の卒業生に医療事務のやりがいについてインタビューしました。実際に医療事務として働く3人の声を聴いて、医療事務のイメージを膨らませてください。
専門学校に通うメリット・デメリット
専門学校では、目指す職業に必要な知識を体系的に学ぶことができ、また実習やインターンシップで学生のうちに実践力を身に付けることもできます。
医療系の難関資格の取得でも、専門学校なら補講や模試など徹底したサポートを受けることができます。
また専門学校は就職支援にも力を入れているので、就職活動に不安がある人には安心です。学校自体に求人が来たり、就職先と強いパイプがあったりもします。
そして、同じ夢を目指す仲間と切磋琢磨できることも専門学校の大きな魅力です。もちろん専門学校に通うにはお金がかかりますが、資格試験や就職などで共に頑張る仲間がいることは、大きな支えとなるはずです。
一方で専門学校の場合は、入学する時点で目指す職業を明確にしておく必要があるため、学びながら、将来の方向性を見つけるということは難しいです。
ただ専門学校の修業年限は1~2年と短いものも多いので、2つ以上の専門分野を学んでも、社会のスタートラインに立つのに遅いということはありません。専門学校の中には、複数分野の学びを支援する制度を設けているところもあるので、夢が一つに絞れないという人は、そうした学校に進むのも良いでしょう。
学校選びのポイント
学校選びのポイントは大きく分けて次の3つです。
資格
取得できる資格は学校によってさまざまです。資格の種類と合格率をチェックしてみましょう。
診療情報管理士や医療事務検定1級などの難しい資格に挑戦したい場合は、補講や模試などのサポートが受けられるかも確認しましょう。専門学校によっては卒業後もサポートを受けられる場合があります。
就職
就職したい病院やクリニックなどがすでに決まっている場合は、就職実績に名前があるかHPやパンフレット等で確認してみましょう。卒業生がすでに就職していれば、就職のチャンスは高くなります。自分の知っている病院などが就職実績にあるか見てみるのも良いでしょう。有名病院等への就職実績がある学校は就職に強いといえます。
また就職率が毎年安定して高い学校は、就職サポートが充実していたり、病院等と強いパイプがあるといえます。実習先やインターンシップ先がそのまま就職先になることもあるので、実習先についてもチェックしておくと良いでしょう。
学校生活
やはり通うなら雰囲気が合ったところがベストです。オープンキャンパスなどに足を運んで、自分が通っている姿をイメージできるかチェックしましょう。
勉強だけでなくイベントも楽しみたい人は、どんな学校行事があるかも調べてみましょう。三幸学園では「医療事務」を目指す専門のコースも用意しています。
医療事務のよくある質問
・医療事務の仕事内容は?
医療事務の仕事は、大小を問わず医療機関において、受付や会計さらには保険などの診療報酬の請求といった業務を行います。
詳しくは「医療事務の仕事内容」ページを参照ください。
・医療事務の給料・年収はどれくらい?
医療事務で働く人の給料相場ですが、厚生省が行なった平成29年医療経済実態調査では、フルタイムで働く正社員の医療事務では、月収は20万円から37万円程度になります。
詳しくは「医療事務の給料・年収はどれくらい」ページを参照ください。
・医療事務に資格は必要?
医療事務の資格自体は国家資格ではなく、民間の資格です。そのため、医療事務の仕事をするにあたって必須ではありません。
詳しくは「医療事務に資格は必要?」ページを参照ください。