
病棟クラークに資格は必要?医事コンピュータ技能検定試験とは
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特別な資格や免許は不要
病棟クラークという職業に特別な免許や資格はいりません。もしあなたに何も資格がなく、それでも医療機関で働きたいのであれば、病棟クラークになるという道があります。
基本的に医療機関で働くスタッフは何らかの資格を有しています。医師なら医師免許、看護師なら看護師免許、薬剤なら薬剤師免許が必要だということは皆さんご存知だと思います。いずれも国家試験に受かって手にする免許ですが、病棟クラークという職業は医療機関内では数少ない資格なしでできる仕事なのです。
なぜ無資格者でもできるのかというと、病棟クラークは直接医療行為に関わらないためです。他のスタッフのサポート業務がメインとなるため基本的に資格がいらないとされています。もし医療機関が病棟クラークを求人していれば、あなたも採用されるかもしれません。
就職に有利な資格はある?
病棟クラークは無資格でも就くことができる職業ですが、取得しておくと就活時に強みとなる資格はもちろん存在します。
例えば、医療事務技能審査試験、医師事務作業補助技能審査試験、医療秘書技能認定試験、メディカル・フロント・コンシェルジュ技能試験は、合格していれば医療事務に関する知識を有している人材として認めてもらえます。また診療報酬請求事務能力認定も取得できればさらによいでしょう。
医事コンピュータ技能検定試験とは
医事コンピュータ技能検定試験とは日本医療事務協会が主催して行っている検定試験です。検定は実技試験で行われ、診療報酬明細書を入院と外来の2パターンで作成します。医療事務で必要となる知識とコンピュータ入力の技能がどのレベルにあるか試されます。
試験内容は大きく医療事務・コンピュータ関連知識・実技(オペレーション)に分かれています。医療事務ではレセプトの作成に必要な医療制度に関する知識が問われ、コンピュータ関連知識では文書作成に必要なコンピュータ知識が試され、実技では実際にレセプトを作成できるか試験されます。合格にはそれぞれの試験において60分以内に60%以上の点数をとる必要があります。
また、医事コンピュータ技能検定は準1級・2級・3級の3つの級があります。受験料は順番に8,600円・7,500円・6,400円となっています。
合格率については2022年度の実績で88.4%となっており、比較的合格しやすい検定だといえます。

その他病棟クラークに関連する主な資格
医事コンピュータ技能検定試験のほかにも、医療事務検定試験、メディカルマナー検定試験、診療報酬請求事務能力認定試験、診療情報管理士などもぜひ取得しておきたい資格です。何も資格がないまま病棟クラークの採用面接に挑むよりも、圧倒的に就活が有利になるのでおすすめです。
・医療事務検定試験
日本医療事務協会が主催している検定試験です。医療保険制度や医療費の算定など、医療事務に必要な知識を測ります。学科試験だけではなく実技試験も行われます。実技試験では会計について、入院と外来の2パターンで書類の作成を試されます。
平均すると8割ほどの受験者が合格しており、比較的ハードルの低い資格だといえます。
・診療報酬請求事務能力認定試験
日本医療保険事務協会が実施している認定試験です。診療報酬明細書について、診療伝票やカルテに基づいた正確な書類作成能力と知識について試されます。受験科目は医科と歯科にそれぞれ分かれており、双方とも学科と実技の試験が行われます。
合格率は医科で40%前後、歯科で35%と難関な部類に入る試験です。
・診療情報管理士
日本病院会が主となって認定している民間資格です。受験資格として、日本病院会が認定している3年制以上の教育機関か、指定されている2年制の通信養育を修了している必要があります。
基礎科目、専門科目、分類法の3分野について試験が行われ、いずれも医療に関する専門的な知識が必要となります。日本病院会の指定校各校は80%から100%の合格率と発表していますが、受験者全体の合格率は60%台程度で推移しています。
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