
診療情報管理士になるには?必要なこととは
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職業・業界や進路に関する質問にもお答えします。
【目次】
診療情報管理士の仕事内容は?
診療情報管理士は、病院の医師が書いた患者さんの診療録(カルテ)などの診療情報をデータベース化して管理し、分析や必要に応じて開示をおこなう職業です。事務職員と同じ医事課に属するケースもありますが、病院によっては、診療情報管理課などの専門部署が設けられています。
診療情報管理士の主な仕事は、3つあります。
①診療録(カルテ)や検査記録の点検
診療録に記載されている情報の漏れや間違いを見つけることで、医療の安全を守っています。
②データ入力と病気の分類(コーディング)
コーディングとは、国際疾病分類(ICD)や診療報酬に関わるDPCを基に、バラバラの情報を画一的な基準で分類、整理することです。近年ではICDを基にした分類がメインとなっています。これは医療の質の改善に役立つ重要な仕事となっています。
③データ管理、分析、活用
病院の経営や医療の研究、改善のため、コーディングして管理している情報を元に、疾病や手術などの統計、分析などもおこないます。
診療情報管理士は、漏れ・間違いを見つける冷静さや注意力が求められる仕事です。また、個人情報が詰まった診療情報を管理するため、個人情報に関するリテラシーの高さも必要でしょう。
当サイトでは診療情報管理士の仕事内容も解説しています。具体的な仕事内容をはじめ、診療情報管理士の1日のスケジュールも紹介しています。あわせてご覧ください。
診療情報管理士になるには資格は必要?
診療情報管理士は、資格がなくてもなることができます。しかし、仕事で医学専門用語やドイツ語・英語などで書かれたカルテ、看護記録や検査記録などをチェックします。
間違いを見つけるためにはそれぞれの情報を正確に読み解く必要があり、医学専門用語はもちろん、病気や治療に関連する医学知識や医療事務の知識など、幅広い知識を求められます。そのため、指定の大学・専門学校、もしくは通信講座などで必要な知識を習得してから就職するのが一般的です。
また、必須ではありませんが、「診療情報管理士」という民間資格もあります。「診療情報管理士」の資格は、一般社団法人日本病院会指定の大学もしくは専門学校に3年以上通い、指定の学位を修得した人が受験できるもので、認定試験に合格しなければ、認定・登録してもらえませんが、資格を取得すれば、診療情報管理士に必要な知識や能力があるという証になります。
資格がなくても診療情報管理士になることはできますが、持っている方が就職で有利となったり、就職後の活躍の場が広がったりする可能性があります。
当サイトでは診療情報管理士に関する資格情報も解説しています。資格の必要性や就職時に役立つ資格を紹介しています。あわせてご覧ください。
三幸学園では「診療情報管理士」を目指す専門のコースも用意しています。

診療情報管理士に求められる適性・能力
診療情報管理士は、診療録や検査記録など、病院を利用する患者さんの個人情報を取り扱う仕事でもあるので、責任感のある人が向いています。医師や看護師との連携なども必要で、コミュニケーション力や協調性がある人も職業的な適性があるといえるでしょう。
仕事では、情報のデータ化で正確さが求められるため、慎重にこなす能力や緻密さが必要です。また、正しく情報を管理するためには、内容をケアレスミスなくデータ化することが重要で、データを理解するための読解力や判断力も求められます。
業務に慣れれば、自分のレベルに合った仕事を任され、自分の裁量で仕事が進められるようになります。そうなると、期日までに仕事を終えるため、スケジュール管理や、仕事の進捗を管理する能力も求められます。
診療情報管理士の就職先と雇用形態
診療情報管理士は、病床がある大きな病院が主な就職先です。
雇用形態は正社員での採用が一般的ですが、就職先によってさまざまで、パートや非常勤で採用しているところもあります。
基本的には、医師や看護師のような夜勤がなく、医療事務員などと同じで休日はお休みとなることがほとんどのため、長く働けることから年齢層も幅広いです。
医療事務との業務の違い
診療情報管理士と似た職業に医療事務があります。いずれもカルテを扱うことの多い仕事ですが、役割や業務内容にそれぞれ特色があります。
診療情報管理士の主な業務はカルテの管理や病名のコーディングです。そのため、患者と直接関わる機会は少なく、パソコン業務の多い仕事です。医師の医療行為を情報面からサポートするスペシャリストといえます。
一方、医療事務はカルテを使いながら、受付や医師の業務補助を行う仕事で、患者の方と直接接しながら医療行為をサポートします。
どちらも医療行為をサポートする仕事ですが、サポート方法が大きく異なりますので、自分の性格を考え自分に合った働き方を選択してください。
当サイトでは医療事務の詳細な仕事内容も解説しています。
診療情報管理士の将来性
医療機関もIT化が進んでいます。また、医療現場において診療情報管理士の仕事が認められ、診療報酬改定により、診療録管理体制加算が算定できるようになりました。その影響で、専門性が高い診療情報管理士を採用する医療機関が増えており、ニーズは高まっています。
医療機関におけるデータは、病院だけでなく日本社会における医療の質の向上や適切な医療政策構築のために必要なものとなってきており、その情報を管理・分析する診療情報管理士の存在が大きくなってきています。
医療を陰で支える現場人として活躍するためにも、専門学校などで診療情報管理士に必要なスキルや知識を身につけましょう。

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