診療情報管理士に資格は必要？診療情報管理士資格とは
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特別な資格や免許は不要
医療機関のなかで診療情報を管理する業務に従事するために、資格が必須となっているわけではありません。医療機関における特殊なデータ管理ができる能力を持っているなら、診療情報管理士として情報管理の業務に就けます。
業務内容は、カルテをデータベース化すること、診療に関する情報を管理するだけでなく分析して評価すること、医師や看護師や患者が必要とする情報を必要なときに的確に提供すること、などがあげられます。
当然これらの業務をこなす背景には、医学、医療保険、診療費、会計処理などに関する基本的な知識を持っていることも含まれます。医療に関する幅広い知識を持っていて初めて、有能な診療情報管理士として働くことができるのです。
具体的な診療情報管理士の仕事内容は「診療情報管理士の仕事内容 1日 の流れ」ページを参照ください。
就職に有利な資格はある？
しかし当然のことながら、雇う側の医療機関としては、採用する働き手の能力がどの程度のものであるか証明することを求めています。資格などで業務の熟知度をはかり知ることができるなら、安心して業務を任すことができるというわけです。
診療情報管理士に関する資格には、診療情報管理士資格があります。診療情報管理士として医療機関に採用してもらうために、必要な基本的な能力を持っていることを証明できる、とても有利な資格といえるでしょう。そのため医療機関は、診療情報管理士資格を持っている応募者を優先して採用するようになっているのです。
また、診療情報管理士資格を持つ人を、現場のリーダーとして雇用したいという医療機関の現場もあります。資格を持っているスタッフに、他の診療情報管理士資格を持っていないスタッフたちを指導してもらい、ひとつのチームとしてより大きなデータ管理をしてもらいたいという思惑があるのです。
診療情報管理士資格とは
1972年診療情報管理士の前身となる「診療録管理士」の養成が日本病院会によって始められます。具体的には基礎課程・専門課程が1年ずつ計2年の通信教育が行われていました。1996年から名称を「診療情報管理士」に変更し、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)および医療研修推進財団により認定が行われています。
診療情報管理士認定試験を受けるためには、いくつかの資格が求められます。それは、教育機関か通信教育を履修していることです。
診療情報管理士を認定している団体が認めている教育機関で、必要な過程を修了していることが必要なのです。認定されている教育機関は、日本全国に18の大学と42の専門学校があります（2023年4月1日現在）。あるいは、診療情報管理士を認定している団体である日本病院会主催の「診療情報管理士通信教育」という2年制の通信教育課程を修了することでも受験資格を満たせます。
2023年現在診療情報管理士の有資格者は45,000人を超えており、全国の医療現場で診療情報の取り扱いを
行っています。
診療情報管理士に関連する主な資格
診療情報管理士の資格のほかにも、診療情報管理士として採用されて働くために有利となる資格がいろいろあります。
有能な診療情報管理士となるには、医療に関する幅広い範囲の知識を持っておくことが大切です。ですから、幅広い知識を持っていることを証明できるような資格を持っているなら、診療情報管理士としての能力も高く評価してもらえることになります。
たとえば、「医療秘書技能検定試験」や、「医事コンピュータ技能検定試験」といった資格があります。これらの付加的な資格は、医療の全般に関することや、病院の経営に関する診療情報管理士の業務の知識を持っていること、さらに、コンピューターを使った最新型の医療事務の基本を確実に習得していることを証明してくれるものです。これらの資格を診療情報管理士資格と併せて取得しておくと、幅広い医療現場に関する知識を持っている者として、就職の際に良い条件で採用され、活躍の場を広げられます。
医療関係でなくても、情報処理やデータベースなどの、コンピューターでデータを管理して有益な分析をするためのスキルを持っていることを示す資格も、診療医療管理士として活躍するためにとても有利に働いてくれます。
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