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介護福祉士に資格は必要?介護福祉士国家試験とは

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介護福祉士になるには介護福祉士国家試験が必須!

介護福祉に関係する資格はさまざまなものが存在しますが、介護福祉士はその中で国家資格を持つ唯一の職業です。そのため介護福祉士になるには国家試験に合格して介護福祉士登録をする必要があります。

介護福祉士は、体に障がいのある人や介護を必要とするシニアの生活を手伝い、精神面でも支えとなるようにカウンセリングをする職業です。 また介護の現場で働いているヘルパーや要介護者の家族にアドバイスもします。専門知識や介護技術について国家試験合格レベルで深く身につけているため、立場的には介護職員初任者研修資格者よりも上の存在です。

介護福祉士は国家資格であることから介護施設での待遇も恵まれます。給与面では有料老人ホームへの勤務で、初任者研修資格者よりも月額4万円増額されるケースもあります。また介護施設への就活時には介護福祉士資格が有利になるので、生活面でも安定した暮らしを送ることができるでしょう。

介護業界では将来的にヘルパー資格を介護福祉士のみにしようという話も出てきています。介護業界で働こうとしている方は介護福祉士資格を今のうちに取得しておくといいかもしれません。


介護福祉士を取得するには

介護福祉士を取得するには、大きく分けて「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「養成施設ルート」の3パターンが存在します。

実務経験ルートは、介護施設で実務を経験している人の資格取得パターンです。介護施設には特別養護老人ホーム・障害者施設・地域福祉センターなどの社会福祉施設や病院・診療所などが対象となります。職場に3年以上勤め、540日以上の実務を行うことに加えて、介護職員実務者研修を受けることで受験資格を得ます。介護職員実務者研修では20科目(450時間)を学習します。

福祉系高校ルートは、福祉系科目を置いている高校を卒業してからの資格取得パターンです。基本的には福祉系高校もしくは福祉系特例高等学校を卒業することで受験資格を得ることができます。ただし学校への入学年が2009年以前か以降かで試験が異なる点に注意が必要です。2009年以降に入学した人は筆記試験のみですが、それ以前に入学した人は筆記試験と実技試験両方を受けなければいけません。 養成施設ルートは、介護福祉士を養成するための施設に通ってから資格を取得するパターンです。養成施設は厚生労働大臣が指定する大学や短大、専門学校を指します。2017年1月までは卒業するだけで資格の取得ができました が、現在は受験資格を得るのみになります。また、2017年~21年度に養成施設を卒業の方には、試験を合格しなくても登録申請すれば、「卒業後5年間のみ介護福祉士資格取得者と見なされる」経過措置が設けられています。


介護福祉士国家試験の合格は難しい?

介護福祉士の資格を取得するには国家試験に合格しなくてはなりません。試験は年に1回、1月下旬に筆記試験で行われます。実技が必要となる受験生は3月下旬に行われる実技試験も受けます。

介護福祉士国家試験の詳細

筆記試験では介護の基本や医療的ケアなどについて、11科目に渡る出題がされます。総得点125点に対して、合格には6割ほどの正答率が求められます。また「11科目群」すべてで最低1問の正解が必要となります。実技試験では専門的な介護技術が試されます。合格基準はとくに定まっていませんが、平均すると正答率6割が求められます。ただし、専門学校の卒業者や実務経験者は試験が免除となります。合格率は年々増加傾向にあり、近年では7割を超えるようになりました。 専門学校等での学びが充実してきている表れでしょう。三幸学園では介護福祉士の資格取得を目指した授業を行っております。あなたのお近くの校舎をお探しください。

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その他介護福祉士に関連する主な資格

資格として介護福祉士の上位にあたる「認定介護福祉士」というものがあります。認定介護福祉士は民間資格となりますが、介護福祉士の有資格者がさらに実務経験を5年以上積まなければ取得できないため、介護福祉士よりも上位の資格にあたります。

この資格に試験はありません。介護福祉士の資格があり実務経験を5年以上積んでいれば、養成研修を受けたのちに申請するだけで取得できます。

2015年12月に誕生した資格で、2022年10月の段階で約100名が資格を取得しています。


介護福祉士になるメリット

介護職に就きたいと思っているのであれば、介護福祉士の資格を取得することをおすすめします。

介護福祉士は、介護系資格の中で唯一の国家資格となっています。資格が無くても介護の現場で働くことは可能ですが、介護福祉士の資格を持っていれば、職場で指導的立場につくことができ、施設のサービスの質を向上させたり、また数年の実務経験を積んだのちにケアマネジャーの資格に挑戦できたりと、将来のキャリアアップを見据えて働くことができます。

給与面でも、無資格や、介護職員初任者研修などの他の介護系資格を持つ場合より優遇されたり、職場によっては資格手当がつくこともあります。


介護福祉士になるためにはどのくらい勉強が必要?

介護福祉士試験は試験科目11科目群125問の構成で、1問1点の125点満点となっています。問題は選択式で、介護保険制度など法令についての知識を問うものから、具体的な事例について要介護者への正しい対応を選ばせるものまであり、理論と実践両方において理解が求められているといえます。

令和5年実施の試験では、受験者79,151人、合格者66,711人で、合格率は84.3%となっています。合格には、総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上(令和5年実施分は125点中75点以上)を取り、なおかつ試験科目11科目群すべてにおいて得点することとされており、総合的な知識が必要です。

過去の試験問題は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページで見ることができるので、介護福祉士をめざそうと考えている方は一度、試験問題を見て自分にどの程度勉強が必要かイメージしてはいかがでしょうか。


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介護福祉士のよくある質問

・介護福祉士の仕事内容は?
介護福祉士は介護付き有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護などさまざまな福祉の現場において、高齢者の方のお世話をする仕事です。
詳しくは「介護福祉士の仕事内容」ページを参照ください。

・介護福祉士の給料・年収はどれくらい?
介護福祉士で働く人の給料相場ですが、正社員の場合360万円程度が平均的な年収になります。
詳しくは「介護福祉士の給料・年収はどれくらい」ページを参照ください。

・介護福祉士になるには?
介護福祉士の資格は国家資格であるため、専門学校など特定のルートで学んだのちに受験資格が得られます。
詳しくは「介護福祉士になるには?」ページを参照ください。

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