医療・歯科・看護・介護のお仕事

介護福祉士のやりがい

【目次】

介護福祉士の仕事内容は？

介護福祉士は、障がいなどで日々の生活が困難な人向けに食事や入浴などの介護を行う仕事のこと。基本的には、「身体介助」「生活援助」「介護の相談」の3つが中心です。

・身体介助
食事や入浴、着替えといった世話のことを「身体介助」といいます。障がいや病気のことにしっかりと配慮しつつ、慎重に介護を行わなければなりません。

・生活援助
食事の準備や後片付け、買い物や掃除など、日常生活で家事に関する介助のことを「生活援助」といいます。介護される人が何を望んでいるかしっかりと把握する必要があり、場合によってはレクリエーション活動など余暇活動の援助をすることもあります。

・介護の相談
介護で悩んでいる人に対して相談に乗るのも、介護福祉士の仕事のひとつ。食べ物をうまく飲み込めない人にぴったりの介護食の作り方や、ベッドから車椅子に乗り移るときの介助方法など、アドバイスをすることも大切な仕事です。

介護福祉士になりたい場合、まず国家試験に合格する必要があります。介護福祉士になるには、以下の3つの方法が考えられます。

・養成施設
高校や大学を卒業したあと、介護福祉士の養成施設として認定を受けた専門学校に入学します。1年や2年などある一定の期間の年数を修了することで、国家資格の受験資格が得られます。この場合実技試験は免除されており、筆記試験に合格すれば介護福祉士の資格が取得できます。

・福祉系の高校を卒業
福祉系の高校を卒業していれば、国家試験の受験資格が得られます。実技試験は免除されており、筆記試験にさえ合格すれば介護福祉士の資格が取得できます。ちなみに特例高等学校の場合は、卒業したあとに9ヶ月以上の実務経験が必要になるので注意してください。

・実務経験を積む
実務経験が3年以上で実務者研修を修了している場合も受験資格が得られます。この場合も実技試験は免除されており、筆記試験に合格すれば介護福祉士として登録されると考えてください。

介護福祉士として働く場合、まず必要になるのが思いやりです。介護を受けている人がどのような介護を求めているかしっかりと察知して行動しなければなりません。

さらに施設で働いていれば、一度に複数の人のお世話をするケースも少なくありません。どちらの介護の優先順位が高いかなど、素早い状況判断も大事になります。

勤務時間も長く、3交代もしくは2交代制で勤務することもしばしばです。夜勤をこなすことも少なくなく、つらいと感じないよう体力をつけておく必要もあるでしょう。

なかには、辛辣な言葉をかけられてつらく感じたという体験談もあります。どんなときでもおおらかに対応できる精神力も、介護福祉士に向いている条件のひとつです。

介護福祉士として働く場合、基本的には

・介護老人保健施設
・特別養護老人ホーム
・介護付き有料老人ホーム
・デイサービスセンター
・リハビリテーション・センター

のどこかで正社員として働くことが多いです。

ただ介護するだけでなく、ご家族に介護の指導や助言をしたり、リハビリで介護サービスを利用している人の能力を引き出したり、さまざまなことを求められるため大変さを感じることも多いでしょう。

しかし「ありがとう」と直接感謝されたり、順調にリハビリが経過していく様子を目にしたりすることも多く、やりがいや充実感を得られやすいメリットがあるのも大きな魅力だといえます。

今後の日本は、ますます高齢化が進んでいきます。そのため福祉に携わる人は今後さらに必要になると考えられ、介護福祉士の需要はさらに高まるでしょう。

この30年の間、急速に日本は高齢化が進みました。家族のあり方も多様化してきており、家族だけで介護をすることが難しくなっているケースも少なくありません。

介護福祉士としてニーズにしっかりと応えつつ、リーダーシップを発揮しながら介護士や看護師を引っ張っていく人材が求められています。

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