ニュースリリース

ニューノーマル対応の先端技術教材を開発! ~先端技術を駆使した実践的専門教材の開発・効果検証の取り組み~

本学園は、関係機関と共に文部科学省委託事業 「専修学校における先端技術利活用実証研究 」に取り組んでおります (※1)。令和2年度から 、東京リゾート&スポーツ専門学校を主幹校とし「スポーツ及び保育人材育成における先端技術を利用した学習成果検証事業」、札幌ビューティーアート専門学校を主幹校とし「VRを用いた美容・観光分野における職業教育実践事業」を展開しております。コロナ禍によりオンライン授業ツールを使った 遠隔教育が普及するなか、実践的専門教育を推進していくため、 VRなどの先端映像技術を取り入れた教材の開発 、及び先端センシング技術を取り入れた学習成果検証に取り組んでおります。以下各分野での取り組みをご紹介いたします。

 
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①スポーツ及び保育人材育成における先端技術を利用した学習成果検証事業( スポーツ・保育分野(以下S&C分野))
事業に関する動画はこちら:https://youtu.be/O0timl9fA-E

■事業目的
実践的職業教育の様々な教育シーンで利用できる 「先端映像技術教材」( VR技術等活用)と、その教材を効果的に使用する「学習テンプレート」を開発し、「先端映像パッケージ」として整理し学習成果を検証します。
■令和 2年度実績
延べ180人の受講生を対象に「授業形態が異なる場合 」「 学習系統が異なる場合 」「構成コンテンツが異なる場合」の学習成果測定・比較を試みました。
結果、「学習テンプレート」に沿ったオンデマンド教材利用では対面講義と同等の学習成果が出せること、また受講者はSwipeVideo動画(※2)や360°動画に対する視点選択のイニシアティブを持つことで 、集中度(※3)や理解度が向上することを検証しました。 特に保育分野での検証では、実習先での行動イメージや学習内容の活用について360°動画教材受講により、通常のeラーニング教材に比べ平均スコアがおよそ110%となることが判明しました。
■今後の取組み
令和2年度の検証結果を踏まえ、令和3年度は業務現場で求められる観察力や洞察力の醸成を目的に、VR技術等を活用した教材を開発し、インターン前後にわたり効果検証を行います。また受講時にはHMD等を利用し、360°動画視聴時の没入度の仮説立て・計測を試みます。 実証講座で効果の裏付けが確認された教材を含め「先端映像パッケージ」として整理することで、 学校現場における実践的授業や学校説明・体験授業といった教育シーンでの活用を目指します。

 

②VRを用いた美容・観光分野における職業教育実践事業(美容・観光ブライダル分野(以下B&T 分野))
事業に関する動画はこちら:https://youtu.be/3dkDYZi4Tl4

■事業目的
360°動画を活用した美容・観光ブライダル分野でのVR職業体験/広報/研修 コンテンツの開発に加え、 各VRコンテンツの制作技術を教育カリキュラム化して講師・生徒に提供することで、先端映像技術を駆使して就職先で活躍できる人材育成の仕組みづくりを行います 。
■令和2年度実績
実務経験のある講師とVR事業者が開発したVR職業体験コンテンツ(美容、観光等の 4職種 )をPCで生徒(延べ 350人)に受講してもらい、 制作者が異なる場合の学習成果の比較を行いました。その結果、VRコンテンツの受講により、受講生徒(専門学校 1年生)の 90%以上の生徒の学習意欲喚起度が高まり、VR事業者から教育を受けた講師開発コンテンツの学習意欲喚起度はVR事業者と遜色ないことが示され、オープンキャンパスで同コンテンツを受講することで、参加者のうち97%が、学校への入学希望度が向上することが分かりました。 また、著作権等の法的観点での検討を行い、教材のエンドロールに記載しました。
■今後の取組み
令和3年度はVR職業体験コンテンツをHMDで受講し、スポーツ・保育分野と同様に、集中度・視線ログの取得・分析を行い、集中度や注視度を基に没入度の仮説立て・計測を試みます。講師から生徒へVR広報 ・研修コンテンツの制作技術を教授し、生徒作品の評価を コンテスト形式で行います。VRコンテンツ制作技術教育用のカリキュラム・教材は、事業全体を通した検証結果や生徒作品の評価を基にアップデートしながら、学校現場等で汎用的に活用できるようパッケージ化していきます。

 

③ 構成員一覧 :25組織からの参加

※1:三幸学園におけるニューノーマルな学びのプロデュース事業の詳細はSANKO NNLラボ( New Normal Learning Labo)https://www.sanko.ac.jp/n-labo/を参照。
※2:AMATELUS(株)が開発・提供する、複数台のカメラ(台数無制限)で撮影された映像をスワイプすることで自由に視点をスイッチングしながら視聴できる国際特許技術 (自由視点映像、マルチアングル映像 )。三幸学園では 2019年度から導入をはじめ、現在全国9エリアで授業等で活用している。詳細は https://swipevideo.jp/を参照。
※3:( 株)プロシーズ と(株)データミックスが提供するConcentrate LMSではWebカメラで受講者の顔の特徴点を抽出し、録画せず集中度を計測可能 。詳細はhttps://www.pro-seeds.com/lms/feature/concentrate.htmlを参照 。

 

【本件に関する詳細資料はこちら】

先端技術を駆使した実践的専門教材の開発・効果検証の取り組み報告

 

【本件に関するお問い合わせ先】
学校法人三幸学園 事業開発部
TEL:03-5615-8920  MAIL:info_bdd_2020@sanko.ac.jp