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プログラマに資格は必要?

数あるプログラマ向けの資格は、「取らないと働けない」訳では無いですが、どれも自分のスキルを証明したり、習得したい言語を学ぶ指針になったりと便利なもの。また、就活や転職活動の際に、経験が無い人が意欲を証明する上で大きな武器になるのが資格です。取って損はありません。

プログラマになるための資格とは

プログラマになるために必須となる資格はありません。しかし、国や民間企業、団体によって認定される資格には様々なものがあり、取得することで自分のスキルの証明になります。自分自身のスキルアップにも繋がりますし、就職活動で有利に働くことも期待できるでしょう。そのため、それぞれの資格の特徴を知り、自分のキャリアにおいて役立ちそうな資格の取得を目指してみるのがおすすめです。

ここで、数ある資格の中でも特におすすめの資格を挙げてみます。ぜひ、参考にしてみてください。

1.ITパスポート試験

ITパスポート試験は、大学生から社会人まで幅広い層に人気の国家資格で、その名の通り、ITに関する基本的な知識を証明する試験であり、エンジニアの基盤となるリテラシー全般を問います。IT関連職に就くための熱意を示す手段として、また、プログラマを目指すための最初のステップとしておすすめの資格です

2.C言語プログラミング能力認定試験

プログラミングの源流とも言えるC言語のプログラミング能力を測るのが、この資格です。2級まではプログラマとしての実績が少ない人でも合格を目指すことが可能なため、プログラム言語を学ぶ際の第一歩として、またはプログラミングの基礎を確認するための試験としても、この試験は高い価値を持っています。

3. 情報処理技術者試験

経済産業省が実施している国家試験の一つ「基本情報技術者試験」は、情報処理の基礎的な知識を持っていることを証明するための試験です。この試験の合格を目指して学習をすることで、セキュリティ、データベース、ネットワークといったプログラミングの知識と、システムの設計や運用、メンテナンスなどのスキルを身につけることができます。

4. PHP技術者認定試験

PHPは、CMS(コンテンツ管理システム)の代表格であるWordPressでも使われている言語で、2021年10月時点でのサーバーサイドプログラミング言語のシェアNo1と需要の高さが特徴です。このPHPに特化した資格がPHP技術者認定試験で、ITのスキルを評価するための基準として経済産業省にも認められている資格の1つです。

初級の試験は例年の合格率は約70%で、比較的簡単な部類に入ります。プログラミングの世界に足を踏み入れるための良いステップになるといえます。

5.Ruby技術者認定試験

Rubyは、開発作業の効率の良さから人気を集める言語です。たった数回の入力でWebサイトが構築できるため、開発スピードのアップとコスト削減ができる!と採用されることが増えてきました。そんなRubyを扱うスキルを証明するのがRuby技術者認定試験です。

「ガク割」と呼ばれる学生割引制度が用意されているのも特徴で、可能であれば学生のうちに取得しておくといいかもしれません。

6.マイクロソフト認定試験

マイクロソフト製品に関する専門知識と技術スキルを証明するのがマイクロソフト認定試験です。各マイクロソフト製品のバージョンに応じて資格が存在し、開発者、管理者、データエンジニアなどの特定の職種に対応する資格パスが用意されています。

これからエンジニアになろうとしている人向けの基礎レベルから高度な専門スキルを証明する上級レベルまで、多様なレベルの資格があります。

7.Javaプログラミング能力認定試験

プラットホームに依存しない汎用性の高さを特徴とするプログラミング言語がJavaです。この言語を扱う能力を測る民間資格がJavaプログラミング能力認定試験です。Javaに関する基礎知識やアプリケーション作成能力をテストされる内容となっています。

8. Pythonエンジニア認定試験

PythonはAIや機械学習といった成長著しい分野で幅広く使われている言語で、ITエンジニアたちが最も学びたいと評価する言語の一つです。これはPythonの将来性が評価されていることを示しています。

この試験では、強力で高速なプログラミング言語であるPythonの基本的な文法に関する知識を評価します。この資格は日本の経済産業省が設定するITスキルの基準、個人指標ITスキル標準(ITSS)にも認定されており、信頼性の高い資格の1つと言えるでしょう。


資格をとるメリット

資格はプログラマにとって必須ではありませんが、それを持つことで得られる利点が多くあります。

1.スキルを計画的に学べる

自分一人で学んでもプログラミングのスキルを身につけることはできますが、何をどれくらい勉強するかは自分で決めなければなりません。時には学習内容が片寄ってしまうこともあるでしょう。一方、資格取得のための勉強であれば、その分野で必要な知識を計画的に学ぶことができます。

2.スキルの証明になる

プログラミングのスキルを持っていても、それを第3者に示す方法がなければ、プロジェクトに参加する際に困ることがあります。資格を持っていれば、その分野で一定レベル以上のスキルを持っていることを証明できます。プロジェクトで自分のスキルに合った業務を任される等のメリットが生まれるでしょう。

3.学習のモチベーション維持

資格試験には日程が決まっていますから、その期限までに学習を終える必要があります。目標が明確なため、学習へのモチベーションも上がるはずです。

4.就職活動に役立つ

資格を持っていれば、自分の知識やスキルを証明することができます。就職活動や転職を考えている人にとっては、大きなアドバンテージになるでしょう。

以上が、プログラマが資格を取得するメリットです。これを踏まえて、自分にとって資格取得が有益かどうかを考えてみてください。

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