
幼稚園教諭のやりがいと魅力
幼稚園教諭のやりがいと魅力
幼稚園教諭のやりがいを、大きく3つに分けてご紹介します。
まず1つ目は、子どもたちと触れ合い、笑顔を間近で見られるという点です。
大変なことも多いですが、それ以上に子どもと一緒に過ごす時間、子どもが見せる笑顔は何にも代え難いもの。ふとした言葉や表情に癒やされて、疲れなんて吹き飛んでしまう、という人は大勢います。子どもと真摯に向き合えば「先生大好き!」と言ってもらえることも多いですし、保護者の方から先生に預けてよかった、と感謝されることもあります。
2つ目は、子どもの成長を身近に感じられるという点です。幼稚園は3歳から小学校に上がるまでの子どもを預かります。この年齢の子どもたちは、毎日のように成長しては周りの大人を驚かせています。昨日まで上手にできなかったことが、今日できるようになった。緊張していて笑えなかった子が、初めて笑えた。そんな成長を一番近くで見ることができるのがこの仕事の何よりの魅力です。もちろん悪いことをしていたらしっかり声を掛けることも大切です。その繰り返しで少しずつ社会性を学んでいく子どもたちの姿を見ると、教える立場であるはずの大人も学ばせてもらっている、と実感するでしょう。毎日新鮮な気持ちで過ごせますし、子どもだけでなく自分の成長まで日々感じられるのが、この仕事の魅力です。
3つ目は、成長した子どもたちが顔を見せてくれるという点です。卒園した子どもたちが小学校に上がった後も来てくれると、「あんなに小さかった子が立派になったなあ…」とつい涙腺がゆるんでしまう先生も多いようです。さらに時が経ち、「先生にあこがれて幼稚園の先生になりました」という報告をもらった時には、それ以上無いやりがいを感じられるはずです。
幼稚園教諭に向いている人とは?
幼稚園の先生は毎日たくさんの子どもたちと接します。子どもたちとしっかり向き合うためにも、子どもが好きな人が向いていると言えるでしょう。子どもは子どもが好きな人かどうかを敏感に察します。やはり子どもが好きな人の方が基本的に好かれますし、指導などの業務もしやすくなります。
また、3~6歳は自我が芽生え、自己主張が大きくなり始める年ごろです。先生の話を聞かなかったり、右向け右ができずに好き勝手に動いてしまったり、という事も多くあります。その一つ一つに怒るのではなく、子どもたちの行動を笑って、楽しんで受け入れられる心構えができる人が向いていると言えるでしょう。 もう一つ、向いている人と言えるのが、几帳面な人です。実は、子どもと関わる以上に事務処理や雑務が多い仕事です。毎日の清掃、子どもの安全管理、そして事前準備が大切になってきます。事前準備が一つでも欠けてしまうと、カリキュラムがスムーズに進められなくなってしまいます。また指導案や日誌、連絡帳など一人ひとりの子どもをよく見て、伝えるべきことをちゃんと言語化して書くことも多く求められます。保護者が安心して任せられる存在であり続けるためにも、大雑把な方よりも几帳面の方の方が向いていると言えるでしょう。
幼稚園教諭の仕事内容
3歳から小学校就学前の子どもたちを預かり、教育を行うことが主な仕事となります。この頃の子どもは、人格形成や社会性を養ううえで大切な時期です。幼稚園教諭は、この時期の幼児の創造力を高め、社会生活に必要な決まりを教え、協調性を養うなど、幼児の心身の健全な発達を促し、その後の人生に影響を与える重要な仕事とも言えるでしょう。
教諭の仕事は子どもたちと一緒に遊ぶことである、というイメージをお持ちかもしれません。しかし実際は多岐にわたります。大まかに分けて幼稚園教育要領に基づくカリキュラムに則った子どもたちの保育・教育、カリキュラムの作成、行事の企画・進行、書類作成、園内の掃除・整理などが挙げられます。
保育・教育とは、具体的には運動や音楽、絵などを教えるほか、遠足などを通じて社会のルールに触れさせ、昼食時には食事のマナーまで教えます。 幼稚園教育要領においては、幼稚園の1日の教育時間は4時間と定められています。大抵の幼稚園では14時ごろに園児が降園し、その後事務処理などを行うことが多いようです。基本的な勤務時間は8時間程度ですが、近年は子育て支援の一環として、多くの園で「延長保育」を実施していますので、夕方まで子どものお世話をするケースも増えています。