
フロントエンドエンジニアの仕事内容についてわかる!
【目次】
フロントエンドエンジニアとは
WebサイトやWebサービスのフロント、つまりサイトを見る人やサービスを使う人(この人たちをユーザーと呼びます)への表示方法や操作を設計・構築するエンジニアがフロントエンドエンジニアです。デザインはWebデザイナーが行ない、完成したデザインを正しく動かすためのシステムを作るのがフロントエンドエンジニアの役割です。ちなみに、ユーザーから見えない部分の仕組みを作るのが「バックエンドエンジニア」です。それぞれ必要な知識が異なるため、役割分担が行われています。
フロントエンドエンジニアの仕事内容
そもそも「フロントエンド」とは、ユーザーが使うWebブラウザで表示される部分のことを指します。デザイナーが作ったWebサイトやWebアプリのデザインを、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使ってユーザーのパソコンやスマホで正しく表示させられるようにコーディングを行なうことが、フロントエンドエンジニアの主な仕事です。さらに検索時に上位表示をさせるSEO対策や、クライアントがサイトの更新を簡単にできるようにするCMSの導入など、幅広い領域の業務がフロントエンドエンジニアの特徴と言えます。
最近では動きのあるサイトや、普通のソフトと同じような機能を持ったサイトが増えています。これらは、フロントエンドエンジニアのおかげで作られたもので、今後はますますニーズが高まっていくと言われています。プロジェクトによってはデザインに関わることもある、幅広い活躍が期待される仕事でもあります。
フロントエンドエンジニアの1日
会社によって働き方は変わります。Web業界では夜が遅いため、出社も遅くなる傾向があります。
10時30分に出社後、ミーティングを行なってチームメンバー同士の情報共有をします。その後はお昼まで担当しているWebサイトのコーディング作業を行ないます。お昼休憩を取ったら、13時から再度コーディング作業です。15時になったらプロジェクトメンバーのデザイナー・ディレクターと集まり、完成イメージのすり合わせを行ないます。チームメンバー同士で密に連携を取ることで、無駄を無くした制作が可能となるため、頻繁にミーティングを行なっています。その後、コーディングしたWebサイトにエラーがないかをチェックし、書類作成などの雑務を行なったら19時30分頃に退社します。
フロントエンドエンジニアの職場
スキルを身につけて独立し、フリーランスとして活躍しているフロントエンドエンジニアもいます。しかしほとんどのエンジニアは、Web制作会社で活躍しています。仕事内容で紹介したように、フロントエンドエンジニアの仕事はWebデザイナーやバックエンドエンジニアなどと協力することが多いため、一緒に動きやすい組織に属して働くことがほとんどです。
フロントエンドエンジニアになるには
幅広い知識が求められるのがフロントエンドエンジニアです。あらゆるWebサイトを形作る基本となるのがHTMLとCSSのスキルで、エンジニアとして働く上で必須のスキルとされています。さらに動きのあるサイトに必要なJavaScriptのスキルを求められることも多くなりました。ユーザーの使いやすさを考える「UI/UX設計」のスキル、そもそもプロジェクトを円滑に進めるディレクションのスキルなども求められます。これらを働きながら経験を積むか、専門のスクールで基礎を学んでから就職し、実際の案件に触れながら習得することで、一人前のフロントエンドエンジニアとなることができるでしょう。
フロントエンドエンジニアの給料・年収
平均年収は500万円程度ですが、年代によって金額には大きなばらつきがあります。知識とスキルを磨けば、年収が上がる可能性はさらに高まります。特にJavaScriptのスキルは重要です。動きのあるWebサイト制作には、JavaScriptの知識は欠かせません。また企画の段階で「こんなサイトを作ることもできる」と提案を行えるまでスキルを上げれば、より高い報酬を手に入れることが可能です。
フロントエンドエンジニアに必要な資格
仕事をする上で必須となる資格はありませんが、自分の能力を証明するために取得しておきたい資格があります。「Webクリエイター能力認定試験」は、デザインやコーディングのスキルを測る基本的な試験です。他にもHTML5プロフェッショナル認定資格、ウェブデザイン検定などが挙げられます。
フロントエンドエンジニアのやりがいと魅力
Webデザイナーのデザインしたものを実装するだけでなく、企画の段階からフロントエンドエンジニアが関わるケースが増えてきました。自分の関わり方次第では、ビジネスの新しい分野にチャレンジすることができるというのも、フロントエンジニアのやりがいや魅力のひとつです。次々と新たな技術が生み出されているため、フロントエンジニアとして働くためには、常に情報収集をして勉強していかなければならないという大変さがあります。だからこそ、新たなことにチャレンジしてみたいという方にとっては大きなやりがいにつながる仕事でしょう。
フロントエンドエンジニアに向いている人とは?
一つの作業に集中できる人、そしてトレンドに敏感で常にアンテナを張れる人が向いています。コーディングには高い集中力が必要ですし、常に新しい技術や流行の表現方法を知って置くことがフロントエンジニアには求められるからです。また、デザインスキルやUI/UXといった広い分野に対して貪欲に知識を深めていく姿勢も、市場価値の高いエンジニアになるためには必要な条件です。