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AIエンジニアの仕事内容についてわかる!

AIエンジニアとは

近年、自動運転やビッグデータの解析など活用の場が広がっているのがAI(人工知能)です。このAI技術を扱う職種として注目を集めているのがAIエンジニア。実はAIは非常に扱いが難しい技術で、期待する動きを実現させたり、欲しい解析結果を出すにはAIエンジニアによる工夫や調整が欠かせません。そのため、今後ますます活躍の場が広がっていくと言われています。


AIエンジニアの仕事内容

AIエンジニアの仕事は大きく分けて、AIのプログラム開発と、大量のデータの解析という2つの分野があります。

AIのプログラム開発はその他のシステム開発と少し異なります。「機械学習」や「ディープラーニング」と呼ばれる技術を用いてデータを読み込ませ、パターンを導き出すという方法を取っています。例えば、自動車の写った画像を大量に読み込ませて、コンピューターに「こんな特徴があったら自動車が写っている確率が高い」と学習させます。すると、新しい画像を読み込ませると「この画像には自動車が写っているかどうか」を判定することができるのです。こういった手順を踏むためのプログラム設計も、AIエンジニアの仕事です。

この技術を活用すれば、「数万点の販売記録」や「数千人の顧客の行動パターン」といった大量のデータを解析して、企業に「最適な販売手法」を提案することができます。ビジネスでAIを活用する提案は、これから一層求められていくでしょう。


AIエンジニアの1日

基本的にはオフィス内や自宅でのリモートワークが中心となる働き方を取っています。

また、研究職に近い働き方を取っており、毎日行うタスクは変化します、以下では、よくある1日を例として紹介します。

9時に出社し、まずはメールチェックやスケジュールの確認から行います。

9時半から本格的に業務がスタートします。Pythonなどのプログラミング言語を使用してコーディングを行い、学習システムの開発を進めます。12時になれば、お昼休憩を取りながらリフレッシュ。13時からは別のプロジェクトに使用するデータを準備し、AIへの学習を進めます。17時になったら学習結果の評価を行い、18時を回った頃に翌日の準備をし、退社します。


AIエンジニアの職場

AI技術を牽引しているのは、主に欧米諸国のIT企業です。日本ではAIエンジニアのニーズや重要性がようやく認識され始めたばかりです。その為、AIエンジニアを採用している企業の多くは外資系かベンチャーとなっています。これらの企業には実力主義の文化を持つところが多く、高い報酬を獲得するチャンスがある、とも言えるでしょう。


AIエンジニアになるには

まずはAIエンジニアに必要な専門知識を身につける必要があります。最もオーソドックスな方法は、大学の数学部や理学部、情報工学部などでAIについて学ぶというものです。この方法の難点は、卒業するまで最低4年、大学院に進学してAIの研究を行えばさらに数年ととにかく時間がかかることです。しかし最近では、そのニーズの高まりから、AIエンジニアの養成コースを用意している専門学校も徐々に増えています。PythonなどAI開発に使われる言語の習得から機械学習、ビッグデータ分析などの技術を学べる環境が整えられています。専門学校で基礎を学ぶという方法は、現在ではもっともハードルが低く、AIエンジニアを目指しやすい選択肢となっています。


AIエンジニアの給料・年収

エンジニア本人のスキルによって大きく変わりますが、平均年収は約600万円となっています。ITエンジニア全体と比較しても高い水準ですが、専門性を高めたり、大企業のAIエンジニアとなることで年収は1000万円から1500万円と大きく跳ね上がります。


AIエンジニアに必要な資格

まだまだ新しい技術であるAIの分野だからこそ、自分の持つスキルの証明には資格の取得が有効となります。G検定やE資格の2つは、ディープラーニングに関する代表的な資格です。AIエンジニアを目指すなら、取得すると役に立つはずです。AI開発の現場で用いられる言語の習熟度を問われるPythonエンジニア認定試験や、分析スキルを問われる統計検定なども取得しておくと良いでしょう。


AIエンジニアのやりがいと魅力

需要が高まっている中、希少な人材として社会に貢献できるというやりがいがあります。高い専門性が求められるからこそ、それに応じた報酬が期待できるのも、AIエンジニアの魅力の一つです。また、人間の直感では分からない事業課題の解決方法を、AIというアプローチで導き出し、クライアントから感謝されるというやりがいもあります。


AIエンジニアに向いている人とは?

大きく分けて3つの要素があります。

1つ目は、理論的に物事を考えられるかどうか、です。大量のデータと冷静に向き合い、論理的な思考を持って処理することが求められるからです。

2つ目は、学ぶことが好きかどうかです。常に新しい技術や発見が生まれており、変化の激しい業界がAI業界です。学ぶ姿勢を持ち続けられない人はあっという間に取り残されてしまうでしょう。

そして3つ目は、自分で問題を発見し、解決できるかどうかです。まだまだAIエンジニア人口は少ないため、なにか問題が発生した場合は、自分で問題の原因を特定し、解決しなければなりません。

AIエンジニアだからこそ求められるスキルや素質はありますが、何よりも自分が新しい分野のパイオニアであることを楽しめるかどうかが大切、とも言えるでしょう。

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