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AIエンジニアの給料・年収はどれくらい?

AIエンジニアの平均年収・給料

近年ではAIを用いた画像生成サービスやプログラミングの自動化などが注目を集めており、AI活用のニーズがますます増加しています。

情報処理推進機構(IPA)「IT人材白書2019」によると、規模が1001名以上の企業のうち、61.5%がAI技術を活用したサービスの開発や提供を行っています。このように、全般的な労働人口の減少だけではなく、AI開発に取り組む企業の増加により、AIエンジニアへの需要は将来的にも高まる一方です。

需要の高さだけではありません。AIの領域は専門性が高く、従来のITエンジニアよりも高度な技術や知識が求められるため、将来性があり給与でも優遇されるでしょう。

所属する組織の規模によって大きく異なりますが、平均年収は600万円前後とされています(※AIエンジニアという職種は比較的新しいため、公的な調査による給与の集計はまだ行われていないのが実態です。この数字はある求人情報サイトに掲載された2023年時点の募集内容から集計されたものです)。全職種の平均年収と比較すると大きく上回っており、高収入が期待できることが求人募集からも読み取れるでしょう。年収1000万円以上を稼ぐAIエンジニアも多く、今後のニーズ拡大から考えればますます平均年収は上がっていくものと思われます。

トップクラスのスキルを持つエンジニアは、海外の企業で1500万円以上の年収を得ることも珍しくありません。また、特に注目度の高い技術ですから、ブログの執筆、講演会や書籍などを通じて収入を得ることも可能です。これらを通じて知名度を上げ、より高い収入を得られる環境へ転職する、というパターンもあるかもしれません。


AIエンジニアの初任給

AIエンジニアの多くは、ある程度他の分野でエンジニアとして活躍しつつ、AIに活用される「機械学習」や、AIを構成する上でよく選ばれるプログラミング言語「Ruby」などの専門知識を学んでからAIエンジニアへの道を進んでいます。そのため、初任給も本人のスキルや経験によって大きく変わってしまいます。全くの未経験から入社し、AIについて学びながら働く場合は、他のエンジニアと初任給は大きく変わらず、20万円から25万円程度になることが多いようです。しかし、他の分野で既に経験を積んでいるエンジニアがAI開発に携わる場合は、月給30万円から50万円と大きく上がるでしょう。これは、AI開発に求められるスキルが、特にWebアプリ系の開発などで培われたスキルと共通する部分があることに起因しています。

もちろん、未経験からスタートしたとしても、AIエンジニアとして求められる知識とスキルを学ぶことで、初任給から早い段階で大きく上げることは十分可能です。


AIエンジニアが給料アップを目指すには

給与アップを目指す方法は、大きく分けて3つあります。

1つ目は、自分自身のスキルアップです。AI開発には「開発」「学習」「分析」など様々なフェーズがあり、それぞれに高い専門知識が求められます。AIエンジニアとして働きながら、より高度な知識を学ぶことで、レベルの高い開発を任されることになり、給与も上げることができるでしょう。

2つ目は、より大きな企業や画期的な技術を持つベンチャー企業への転職です。AI研究を行う大企業であれば、年収1000万円を超えるケースも珍しくありません。また、ベンチャー企業は一般的には大企業と比較すると年収は低い傾向にありますが、画期的な技術や独自のAI技術を持つベンチャー企業はその限りではなく、むしろ大手企業よりも高い収入を得られる場合もあります。また、外資系の企業は個人の能力が収入に直結するため、実力を持つエンジニアはそれだけ高い給与を得ることができるはずです。

3つ目は、責任のあるポジションに就くことです。IT人材全般に言えることですが、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなど管理・統括業務を担う人材は不足しているのが現状です。マネジメント業務は、AI開発の全体の流れや技術・知識だけでなく、マネジメント能力やコミュニケーションスキルも求められます。一般的に管理・統括業務のポジションに就くとそれだけ責任が重くなるため、給与のアップも期待できます。

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