専門学生の一人暮らし率は? 地方出身の専門学生はどのくらいいる?
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専門学生の一人暮らし率は? 地方出身の専門学生はどのくらいいる?

 高校生の皆さんが進路を決める際、「一人暮らし」をするかどうかで悩む人も多いのではないでしょうか。そして地方から都市部へ進学を決めた人がどのくらいいるかという点も気になるポイントだと思います。

自宅から通学している学生もいれば、一人暮らしを選ぶ学生もいます。今回は実際の専門学生へのアンケート結果をもとに、専門学生の一人暮らし事情や地方出身者の割合について詳しく見ていきましょう。

1.一人暮らしを選んだ理由は??

 まず、一人暮らしをしている専門学生たちに、一人暮らしを選んだ理由を聞いてみました。

仙台スイーツ&カフェ専門学校 熊澤優里彩さん

理由の1つは自由な時間を増やすためです。一人暮らしなら、実家から通う時間をもっと練習する時間や、友だちと合う時間に当てることができます。

もう1つは、将来就職したあとの生活に困らないように、学生のうちから朝ちゃんと起きたり、自炊する習慣を付けたかったからです。学校から歩いていける物件を選んだおかげで、自分の時間を満喫できています。

東京ビューティー&ブライダル専門学校 成澤美月さん

私の出身は長野でしたが、行きたい学校が東京にあったので一人暮らしをするという選択肢を自然に選んでいました。初めての一人暮らしは不安ばかりでしたが、自炊やアルバイトなど東京ライフを私なりに楽しんでいます!

2.地方出身者の割合

 次に、地方出身の専門学生がどのくらいいるのかについてですが、今回の調査では地方出身者の割合は約30%とされています。特に、地方から都心に進学する学生にとって、一人暮らしは避けられない選択です。東京都内の専門学校に通う学生の一人暮らし率は24.1%と高く、次いで仙台や広島、福岡といった地方の都市部が11〜16%となっています。対して大宮や千葉、横浜などは実家から通う学生が多いためか、一人暮らし率は3%前後と低い割合なのが特徴です。(※三幸学園の専門学校在校生調査より)

都市部の生活や環境に馴染めるかどうかは大きなチャレンジとなりますが、一方で新しい友人との出会いや、さまざまな経験ができるという楽しみもあります。

3.住まい探しのコツ

 一人暮らしを始める際、住まい探しは大きな課題となります。先輩たちがどのようにして物件を見つけたのかという質問に対して、多くの先輩が「学校に近い場所を選んだ」と答えています。特に、徒歩や自転車で通学できる距離に住むことは、授業やアルバイト、自由時間の確保にもつながるため、多くの学生にとって優先されるポイントとなっているようです。

また、物件を探す際には、インターネットで情報を集めた後、家族や友人と相談して決めるケースも多く、既に一人暮らしを経験している友人からのアドバイスも物件選びの参考にしていた、という先輩の声が多く挙がりました。

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4.専門学生の寮生活

 一方で、専門学校の学生寮を選ぶ学生も少なくありません。寮生活のメリットとして、食事の提供や家具が備え付けられていることが挙げられます。家具を揃えなくていい、というのは最初にかかるお金がかなり浮くのが嬉しいポイントですよね。

東京ウェディング&ブライダル専門学校 石井美鈴さん

寮での一人暮らしを選んで良かったと思ったのは、寮母さんが作った温かい食事を食べた時ですね。栄養バランスも考えられているのも嬉しいです。地震が起きたり体調を崩したりしてもすぐに対応してくれるので、普通の一人暮らしにはない安心感があります。

5.一人暮らしで大変だったこと

 一人暮らしを始めた学生たちが直面する問題としては、物件の特徴に気づくのが遅れたことや、家事のルーティン化の難しさが挙げられます。特に、湿気や結露といった物件の問題は、住んでみないとわからないことが多く、対策に苦労したという声が多くありました。

また、親元を離れて一人で生活する中で、自分で家事やスケジュールを管理することの難しさを感じた学生も多いようです。最初のうちは、「誰も起こしてくれる人がいない」という状況に慣れるまでに時間がかかったという意見が多く寄せられました。

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6.地方からの学生のリアル

 地方から進学してきた先輩たちのなかには、特に生活費や家賃の問題に頭を悩ませている人も多いようです。家賃は地域や物件によって異なりますが、平均的には4万5千円ほどです。(※全国大学生活協同組合連合会「第57回学生生活実態調査」および総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯〈用途分類〉1世帯当たり1か月間の収入と支出/住居の所有関係別 2021年」より)

これに加えて、水道光熱費や食費などがかかるため、アルバイトをして生活費を補っている学生も少なくありません。実際、地方出身で一人暮らしをする先輩たちは、進学に伴う金銭的負担を考慮し、生活費の節約に努めています。例えば、趣味に使うお金を確保するために食費を抑えたり、外食を減らして自炊を増やしたりしている学生もいます。

7.まとめ

 専門学校に通う先輩たちは一人暮らしを選ぶ人が多く、その背景には通学時間の短縮や自立心の成長が関係しています。また、一人暮らしは都心での生活に慣れるための大切なステップでもあります。学校では習わない生活力を養ういい経験にもなるはずです。住まい探しや生活費の管理などのさまざまな問題を楽しめるかどうかで、一人暮らしをするかどうかを決めても良いかもしれません。


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