システムエンジニアの仕事内容についてわかる！
【目次】
システムエンジニアとは
システムエンジニアの役割は、お客様にとって最適な仕組みのシステムを考え、開発することです。開発現場で、システム設計やプログラミングなどの業務を行なうこともあります。
プログラミングをプログラマーに依頼することもあれば、自分自身でプログラミングをすることもあります。システムエンジニアはプログラマーの上位職なので、プログラマーのリーダー的ポジションであるともいえるでしょう。
システムエンジニアのさらに上位には、プロジェクトリーダーがいます。システムエンジニアとの違いは、システムだけでなくメンバーや予算といったプロジェクト全体の管理をするかどうかという点にあります。プロジェクトによっては、システムエンジニアがプログラマーとプロジェクトリーダーの両方の役割を案件の終了まで担当することもあります。
システムエンジニアの仕事内容
お客様がどんなシステムを求めているのかを考え、最適なシステムの概要を決める「要件定義」、要件定義に基づいてより具体的なシステムの仕組みを決めて設計書を作る「基本設計」、設計書にそって細かな仕様を決めていく「詳細設計」の3つが主な仕事です。
クライアントとコミュニケーションを取る力と、システムを活用する知識、システムで要望を実現するためにかかるコストを計算する力が求められる、奥の深い仕事です。
案件によってはその先、詳細設計に基づいてプログラムを作成する「プログラミング」や、完成したシステムが正しく動くかをチェックする「テスト」なども行う場合があります。
システムエンジニアの職場
一般的な勤務先は、SIer（エスアイヤー：システムインテグレータのこと）と呼ばれる形態の企業です。SIerとは、システムの企画・立案設計、開発、保守・管理などを総合的に行う企業のことを指します。他にも一般企業が「システム部門」を設置していることもあり、その中で社内システムエンジニアとして活躍している人もいます。
システムエンジニアになるには
エンジニアに求められる技術をまず学ぶ必要があります。プログラミングをプログラマーに任せる場合でも、指示を出したり、時には自分でプログラミングや修正対応を行なうこともあるため、プログラミングの知識は必須となります。専門学校で学ぶ、独学で学ぶ、という方法がありますが、最近では会社が研修を用意している場合もあります。自分に合った方法でプログラミングの知識を身につけ、システムエンジニアを目指しましょう。
システムエンジニアの給料・年収
スキルや経験、勤めている業界によって異なりますが、およそ年収400万円～600万円と言われています。プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー、ITコンサルタントにステップアップすることによって昇給も可能です。
システムエンジニアに必要な資格
仕事をするうえで必須の資格はありませんが、持っているとスキルの証明になる資格はたくさんあります。まずは、基本情報技術者試験という国家資格の取得を目指して勉強するといいでしょう。これは、情報処理技術者試験の中でも入門的な位置づけで、システムエンニジアとして最初に取得する人が多いのが特徴です。「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた人」が対象者となっています。
他にもネットワークスペシャリスト試験、システムアーキテクト試験など、キャリアを積んでから挑戦したい資格があります。
システムエンジニアのやりがいと魅力
システムはその案件によってさまざまですが、共通しているのはものづくりの面白さを感じられるという点でしょうか。自分一人ではなく、お客様やプログラマーと一緒になってシステムを作ることになります。お互いにアイデアを出したり協力しあいながら、着実に完成に向けて進んでいく楽しさややりがいがあります。また、完成後はお客様から「システムのおかげで効率化ができた！」などのお声を頂くこともあります。
システムエンジニアに向いている人とは？
ヒアリング能力、コミュニケーション能力、そしてマネジメント力の3つが求められます。システムエンジニアは、1日中パソコンに向かってプログラミングを行なっているイメージを持たれている人も多いかもしれませんが、お客様と会議を行いながら「業務効率化を実現したい」という要望や具体的にどんな課題があるのかをヒアリングし、システムの全体像を考えることが大切な仕事です。また、チームで開発を行なうことも多いため、メンバーをまとめる力も求められます。人と会話することが苦手、という人には向いていないかもしれません。
システムエンジニアとプログラマーの違い
企業によって独自のルールがあることや、プロジェクト単位で定義が変わることが多いため、一概には言えません。しかし一般的には、プログラマーは既にある仕様書や設計書に基づいて手を動かしてプログラムを進め、システムエンジニアはお客様と会話しながら理想のシステムの全体像を描き、案件の進捗管理を行なってシステムを完成に導くリーダー、と分けることができます。まずはプログラマーとして経験を積み、上流の仕事であるシステムエンジニアへとキャリアアップをする人も多いようです。