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システムエンジニアのやりがい・魅力

システムエンジニアの魅力・やりがいとは

システムエンジニアとは、企業や組織になくてはならないシステムを開発するITエンジニアです。主に「どんなシステムを作るか」を決める設計から構築、運用、保守まで幅広く関わっているのがシステムエンジニアの特徴です。この仕事で得られる魅力ややりがいも幅広いものがあるのですが、ここではその中でも代表的な5つをご紹介しましょう。

1つ目の魅力・やりがいは、自分の技術を磨き続けられるという点です。

システムエンジニアは、最新の技術やツールを常に研究しなければなりません。そのため、常に新しい知識や技術を身につけることができ、自己成長することができます。また、エンジニアとしてのスキルが向上することで、自分の能力に自信を持つことができ、自信を持って業務に取り組むことができます。

2つ目の魅力・やりがいは、チームと働く面白さがある、という点です。

開発プロジェクトに複数名で参加して、チームで働くことが多いのがシステムエンジニア。プロジェクトには、プランナーやデザイナー、エンジニアなど様々な役割の人々が関わります。それぞれの役割を理解し、協力してプロジェクトを進めることで、チームとしての成果を出すことができます。

3つ目の魅力・やりがいは、社会に貢献できる、という点です。

システムエンジニアは、企業や組織にとって欠かせない存在です。自分が設計したシステムが、実際の社会で役立つことで、自分自身が社会に貢献していると実感することができます。また、社会に貢献することに喜びを感じることができます。

4つ目の魅力・やりがいは、クライアントを通じて様々な業界に関わる事ができる、という点です。

システムエンジニアは、医療や金融、製造など多岐にわたる業界のクライアントから、業務の効率化や便利なサービスの提供を行うためにシステムの開発を依頼されています。優秀なエンジニアの中には、自分の興味や関心のある業界の中で専門的な知識を吸収し、より高度なシステムの提案ができるように成長し続ける人もいます。自分の市場価値を上げつつ、自分が興味の湧いた業界に貢献できるというやりがいを得られるのは、システムエンジニアの仕事ならでは、と言えるでしょう。

最後の魅力は、高い収入を得られるという点です。

厚生労働省の発表した「令和3年版賃金構造基本統計調査」によると、全職種の平均年収が489.3万円であることに対し、システムエンジニアの平均年収は530.7万円という調査結果が出ています。システムエンジニアはプログラマーと違い、クライアントと直接やり取りを行なって「どんなシステムでクライアントの希望を叶えるか」を考えることで高い評価を得ることができます。コミュニケーション能力と創造性、そしてITに関する専門性を磨き続けることができれば、530万円を大きく超える年収を得ることも難しくはありません。


システムエンジニアの仕事

システムエンジニアの役割を一言で表すなら、クライアントの希望を叶えるシステムを作る仕事、と言えるでしょう。しかし細かく見るとその仕事内容は多岐にわたります。ここでは、システムができるまでの工程を追いながら、システムエンジニアの仕事を見ていきましょう。

最初に行うのが「要件定義」です。クライアントの「こんなシステムが欲しい」という希望を聞きながら、これから作るシステムの形を探ります。この段階で、開発にかかる費用と時間についてクライアントと合意をしておくことが大切です。

次に行うのが「基本設計」です。クライアントの希望を元に、システムの全体像を決めていきます。どんな機能を持たせるか、どのように操作できるようにするかなどを考え、設計に落とし込みます。

基本設計で決めた機能をより具体的にするのが、次の「詳細設計」です。

同じプロジェクトに参加する他のエンジニアが見ても分かるような設計書を作ります。

詳細設計で作られた設計書に基づき、プログラマーがプログラミングを行い、実装を進めます。通常、システムエンジニアはプログラマーのマネジメントを行いながらプロジェクトの進捗を管理しますが、時にはプログラマーと一緒にシステムを作るのも、システムエンジニアの役割です。

実装されたシステムが期待通りに動くかどうかのチェックも、忘れてはなりません。この工程は「テスト」と呼ばれています。もしバグが見逃されていると、クライアントに大きな損害が発生することも有りえるため、テストには細心の注意が必要です。

無事にクライアントにシステムを納品した後も、安定して稼働させるために行うのが「保守・運用」業務です。エラーが発生したときの対処や、機能を追加するときの対応などもこれに含まれます。

以上が、システムエンジニアの仕事です。プロジェクトの規模によっては分担したり、プログラマーのように実装まで受け持つこともあったりと様々ですが、クライアントのためにシステムを一から作り上げる面白さと大変さが味わえる、という点は変わりません。


システムエンジニアを目指すには

システムエンジニアになるには、大きく分けて2つの方法があります。

1つは、IT系の学部・学科がある大学や、IT系の専門学校を卒業してシステム開発会社に新卒入社をする、という方法です。システムエンジニアは高度なITの知識と経験が求められる仕事ですが、入社後の成長を期待されて採用されることも多いです。

2つ目の方法は、プログラマーからのキャリアアップです。システムエンジニアは、いわばプログラマーの上位職種。プログラミングの知識と経験を活かして、システムの品質に大きく関わる高度な業務を行うことが期待されます。

また、他の業界や職種でのマネジメント経験などを活かしてシステムエンジニアとして転職をするパターンもあります。

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