スポーツ・健康のお仕事

パーソナルトレーナーの仕事内容

パーソナルトレーナーとは

パーソナルトレーナーとは、マンツーマンでトレーニングの指導を行う専門職です。一言でトレーニングといっても、目的や対象者によってさまざまなスタイルがあります。 例えば、一般の方を対象に健康的に痩せる目的でトレーニングを行うこともあれば、プロのスポーツ選手を対象に、タイムをコンマ1秒縮める為に徹底的な管理を行いながら負荷の高いトレーニングを指導することもあります。


パーソナルトレーナーの仕事内容

パーソナルトレーナーと聞いて思い浮かべるのは、顧客がトレーニングしている横で見守る姿でしょうか。しかし、トレーニングのサポートは仕事のほんの一部です。

まずはカウンセリングを行い、顧客が何を目標にしているのかを把握します。次に、カウンセリングに基づいてトレーニング計画の作成を行います。この計画に基づき、トレーニングの指導だけでなく食事指導、メンタルケアなどを行います。大切なのが、トレーニング継続のための信頼関係構築です。マンツーマンでトレーニングを行うため、身体を任せてもいい、という信頼を頂けなければ十分な結果を残すことは難しいでしょう。さらに、ジムの清掃、トレーニング機器の点検なども空いた時間で行い、顧客がトレーニングに集中できる環境を作ることも忘れてはいけません。 このように、パーソナルトレーナーが担当する仕事内容は多岐にわたります。


パーソナルトレーナーの一日の流れ

ここではとあるパーソナルトレーナーの1日を紹介します。

朝7時に起床し、簡単に身支度をしたら7時30分には最寄りのトレーニングジムで自分の身体を鍛えます。その後朝食を取り、8時30分に職場に到着、当日のトレーニングセッションの準備を行います。9時の開店後、予約を頂いていた顧客のトレーニングを指導し、13時に昼休憩。14時からセッションを再開し、16時まで顧客一人ひとりのトレーニングをチェックします。事務作業や清掃を行い、18時に退勤します。

そのまま家には帰らず、自分自身のコンディションを整えるために軽いトレーニングを行うことも忘れずに。その後、自宅で夕食を取り、セッションの準備や最新のトレーニング関連の情報を探したら、就寝です。 その日の予約によっては出勤時間を遅くし、夜の時間帯にトレーニングを行うこともあります。


パーソナルトレーナーのスキルアップ方法と資格

・健康運動指導士

1988年に厚生大臣の認定事業として開始された、公益財団法人健康・体力づくり事業財団が主催する資格です。フィットネスクラブや病院などで、運動プログラムの作成を行う能力があることを証明することができます。

・健康運動実践指導者

健康運動指導士と同じく公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定しています。この資格を持つことで「積極的な健康づくりを目的とした運動を、安全で効果的に実践・指導できる能力を持っている人」という証明になります。

・PFT公認

NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)のトレーナー規格で、国際的な認知度も高く、採用の際に優遇されることの多い資格です。認定試験を受けるには実務経験などさまざまな条件があり、該当しない場合は事前に講座の受講が必要となります。

・NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)

アメリカの団体NSCA(ストレングス&コンディショニング協会)の国際支部であるNSCAジャパンが認定している、国際的にも信頼度の高い資格です。トレーニングの知識だけでなく、栄養学や解剖学などの幅広い知識とスキルが求められます。そのため、この資格も持っていると採用で優遇されるでしょう。

このほか、大手フィットネスクラブなどで活動する場合は、各クラブの公認資格が必要となることもあります。


パーソナルトレーナーの将来性

近年ではコロナ禍の影響もあり、トレーニングジム業界は苦しい時期もありました。しかし感染症対策を徹底することで、パーソナルトレーニングはむしろ安全、という見方が強まり、パーソナルトレーナーを求める声は回復しつつあります。

さらに、実は幅広い働き方ができるのが、パーソナルトレーナーの強みであり将来性の高さでもあります。一つが、正社員として企業に就職する働き方です。ジムに所属するパーソナルトレーナーとして、安定した環境で経験を積むことができます。他にもパートタイマーとして複数のジムでトレーナーを掛け持ちし、より高い報酬を得ることもできます。

固定の顧客がつくようになれば、独立・開業して、自分のジムを開くことも可能です。そうなれば、顧客の数次第では年収1000万円を超える収入を得ることも可能です。 さらにオリジナルメソッドの開発、動画サイト配信、メディアへの露出などを通じて知名度を上げることで、パーソナルトレーナーの枠を超えた仕事や報酬を得ることもできるでしょう。

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