パーソナルトレーナーの仕事内容についてわかる!必要な資格や気になる給与などご紹介
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パーソナルトレーナーの仕事内容についてわかる!必要な資格や気になる給与などご紹介

パーソナルトレーナーとは

パーソナルトレーナーは、マンツーマンでトレーニングの指導や栄養管理を行う仕事です。トレーニングを行う目的や個人の体質に合わせた最適なメニューを提案することで、トレーニングの効果を最大化させることができる、という強みを持っています。プロのスポーツ選手をはじめ、モデルや俳優などを対象に指導を行うこともありますが、近年ではダイエットや健康促進を目的にした一般の方向けにトレーニングの指導や食事のアドバイスを行うことも増えています。


パーソナルトレーナーの仕事内容

トレーニングや食事の指導をマンツーマンで行います。指導する対象はスポーツ選手や芸能活動を行う人、健康、体力づくりを目指している一般の人と多岐にわたります。さらに、医療的な問題を抱えた人を対象にリハビリを行う場合もあります。指導対象に関わらず共通しているのが、目の前の人に寄り添う姿勢が大切である、という点です。集団ではなくマンツーマンの指導を求める理由をきちんと把握し、その期待に応えられるように、一人ひとりに合わせた指導を行う必要があります。

また、近年ではオンラインでのパーソナルトレーニングが注目を集めています。パソコンやタブレット越しにお客様にトレーニングや食事の指導を行う、働く場所を選ばないパーソナルトレーナー、という働き方も増えています。


パーソナルトレーナーの一日の流れ

パーソナルジムに勤務しているトレーナーの場合、まずはジムに出勤してお客様を迎える準備を行います。来店したお客様とカウンセリングを行い、当日のメニューを決めたら、トレーニングルームへ向かいましょう。お客様のトレーニングをすぐそばでサポートし、その効果を最大化させます。過度な負荷をかけてケガをしないように、トレーニングマシンを適切に使用することも大切です。トレーニング終了後、次回までの食事や自主トレーニングについての指導も行います。

パーソナルトレーナーのサービス内容によっては、レッスン日以外のお客様の生活習慣にも関わることもあります。例えば、食事内容のアドバイス。毎食写真を送ってもらい、評価や改善点をフィードバックします。トレーニングを行う頻度や目指す目標にもよりますが、お客様が来店するタイミングだけという点のサポートではなく、来店しない日も含めた線のサポートが大切なのです。


パーソナルトレーナーになるには

資格がなくてもパーソナルトレーナーとして活動することは可能です。しかし自分の知識やスキルを証明するためにも資格を取得するといいでしょう。民間の資格はいくつかあり、取得しておくとお客様を獲得するうえでのアピールにもなります。

まずは体育大学やスポーツに関連した専門学校に入学し、基礎的な知識を学びましょう。「運動生理学」や「機能解剖学」「トレーニング科学」「栄養学」「スポーツ心理学」など幅広い領域の知識を得ることができます。また、在学中に民間の資格を取得できるように支援する制度が整えられた学校もあります。そういった制度を活用することで、より良い待遇でパーソナルトレーナーとしてのキャリアをスタートさせることも可能です。

卒業後にスポーツジムやフィットネスクラブ、スポーツチームに所属し、パーソナルトレーナーとしてのキャリアをスタートさせる人が多いです。パーソナルトレーニング専門のジムであればすぐにパーソナルトレーナーとして活躍できますが、通常のジムでも希望する会員向けにパーソナルトレーニングを行うところはあるため、通常の業務と並行しながらパーソナルトレーナーとしての経験を積むことはできるはずです。

ある程度トレーナーとして経験を積んだ後、独立してフリーのパーソナルトレーナーとなる人もいます。中には、技術力でお客様を集めて、個人でプライベートジムを開業する人もいます。


パーソナルトレーナーの給料・年収

働き方は大きく2つのパターンに分かれます。1つはパーソナルトレーニングジムの正社員として働くパターンです。

この場合、平均の年収は厚生労働省発表の資料によると約380万円となっていますが、インセンティブが設定されたジムでは、本人の成果次第では高収入が期待できます。

もう1つのパターンは、個人事業主としての働き方です。フリーランスとしてジムと業務委託契約を結び、完全歩合制の報酬を手に入れることが主な収入を得る方法となります。自宅やレンタルジムを利用して働く人もいます。固定給が無いのでやや不安定な働き方ではありますが、お客様が多ければ高い報酬を得ることが可能です。また、主婦をしながら空いた時間を活用して自宅でパーソナルトレーニングを行う人もいます。


パーソナルトレーナーに必要な資格

パーソナルトレーナーに必要な公的な資格はありません。しかし持っておくと有利になる民間の資格はいくつかあります。

「健康運動指導士・健康運動実践指導者」

「NSCA-CPT」

運動習慣のないお客様からアスリートまで幅広い人に向けてトレーニングの指導を行えることを証明する資格です。取得するためにトレーニングの知識だけでなく、解剖生理学や栄養学の知識、指導スキルが求められます。しかし、国際的な信頼性も高い為、自分の知識とスキルを証明するために有効な資格でもあります。

「NSCA-CSCS」

上記のNSCA-CPTと同じ団体が発行しているトレーナー資格です。CPTとの大きな違いが、アスリートへの指導に特化したスキルを求められるという点です。スポーツチームの運動指導やケガの予防などのスキルを証明することで、スポーツの現場で活躍する道が開かれるはずです。

「NESTA-PFT」

パーソナルトレーナーの資格団体として最も大きな規模の一つ、アメリカの「NESTA」が発行する資格です。国際的な認知度が高く、採用の際に優遇されることもあります。しかし認定試験を受けるための条件が厳しく、まず実務経験が必須となります。該当しない場合は、別途講座を受講する必要があります。

「JATI-ATI」

JATI(日本トレーニング指導者協会)が発行する資格です。スポーツ選手から一般人までを対象にしたトレーニングを指導するために必要な知識とスキルを持っている、という証明になります。ATIは基礎的なレベルを求められますが、この上位資格としてAATI、SATIという資格も発行されています。これらは国際レベルのアスリートへの指導を行うコーチや、後進のトレーナーの育成まで行える力量を証明する、非常に取得条件の厳しい資格です。

この他にも、大手フィットネスクラブで活動する際、各クラブで定められた資格を取得する場合もあります。


パーソナルトレーナーのやりがいと魅力

パーソナルトレーニングを希望するお客様のタイプはさまざまです。日常的に運動をしているアスリートと、そもそも運動習慣のない人では、抱える悩みも異なります。一人ひとりに柔軟に対応するためにも、パーソナルトレーナーは仕事をしながらも新たな知識やスキルを学び続ける姿勢が大切です。だからこそ、お客様の悩みを自らの指導で改善することが出来たときは大きなやりがいとなります。

「心身の健康」をダイレクトに提供できる仕事はそう多くありません。お客様の健康をサポートし、その人生の幸福に寄与するというやりがいもあるのが、パーソナルトレーナーという仕事なのです。

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