スポーツ・健康のお仕事

インストラクターの仕事内容 1日の流れは?

インストラクターの仕事内容

フィットネスクラブなどの施設で運動、スポーツ、エクササイズの指導を行うのがインストラクターの仕事です。
一言でインストラクターと言っても、どんな種目を指導するのかによってスポーツインストラクター、ヨガインストラクター、スイミングインストラクターなど細かく分けることができます。仕事として共通しているのは、参加者が楽しく体を動かせるようなレッスンを行うこと、そして短時間でも効果のあるアドバイスを心がけることです。

インストラクターの働き方によっても仕事内容は変わります。企業に所属し、施設でインストラクターとして活動する場合は、目の前の参加者と向き合い、自らの指導方法や技術を高めることが大切です。しかしフリーランスのインストラクターの場合は自ら集客を行なうことが必要です。また、ファンづくりのための取り組みとしてSNSなどを活用したりしながら行うことも忘れてはいけません。


インストラクターの1日のスケジュール

何を指導するインストラクターか、参加者の年齢層、そして企業に所属しているかフリーランスかによって1日のスケジュールは変わります。

まずは企業に所属しているスポーツインストラクターの1日を例として見てみましょう。

6時/起床

8時/フィットネスクラブへ出勤
最近では24時間営業のところもありますが、一般的にオープンは午前9~10時くらいが多く、準備時間を考えて、その1時間前に店舗に着くように向かいます。

9時~12時/レッスン
曜日などでばらつきはありますが、午前中に2~3レッスン行います。

12時〜13時/休憩

13時〜15時/事務作業、広報活動
参加者が社会人中心の施設では、夕方から夜の時間帯が営業のピークとなります。そのため、日中は広報活動やそのほかの業務をしているという施設もあります。

15時〜19時/レッスン
コンディショニング寄りのパーソナルジムのほか、ダイエット、筋肉を作るというアスリート向けのものまで、ジムやクラブのバリエーションは様々あります。

19時〜20時/自分自身のトレーニング

21時〜22時/帰宅、自由時間

23時/就寝

次に、フリーランスのインストラクターの一日を見てみましょう。

6時/起床

9時/一軒目のフィットネスクラブへ
主にフィットネス関係で働いているのは、フリーランスのインストラクターが大半です。会社に所属して、派遣のような形でスポーツクラブに行くスタイルもあります。

10時〜12時/レッスン
レッスンは1組につき1時間が基本です。日によってスケジュールに変動はありますが、午前中に同じ施設で1~2コマのレッスンを行ってからほかの場所へ移動する、というのが一般的なパターンです。

12時〜13時/休憩、移動

14時〜16時/フィットネスクラブでレッスン
フリーランスの人は午前と午後、それぞれ別の場所で活動することが多いです。
担当する人の職業や年齢によっては、夕方以降のレッスンがメインとなるケースもあり、その場合、日中は広報活動や自分のトレーニングを行ったりします。

16時〜20時/パーソナルレッスン
夕方以降は体をしっかり鍛えたいという人や学生に向けて、ジムに限らず指定の場所へ出向き、パーソナルレッスンを行うこともあります。

20時〜21時 自分自身のトレーニングをしてから帰宅するインストラクターが多いそうです。夜遅くまで営業している、あるいは24時間営業している施設も増えていますので、夜の時間帯に集中してレッスンを入れる人もいます。

22時〜23時/帰宅、自由時間

24時/就寝


インストラクターの職場

インストラクターはフィットネスクラブやスポーツクラブ、ヨガスタジオ、ダンススタジオなどを主な職場としてレッスンを行います。また、市町村が運営する公共の体育施設でもスポーツインストラクターは活躍しており、フィットネスクラブのようなエクササイズプログラムを実施したり、トレーニング機器の使い方を指導したりといった業務を行います。

他にも様々なインストラクターの種類があり、それぞれが活躍する職場があります。例えばダイビングインストラクターはダイビングショップや海で指導を行いますし、ゴルフインストラクターの職場はもちろんゴルフ場です。


インストラクターに必要なスキル

スポーツインストラクターは、正しいトレーニング方法を人に教える仕事とも言えます。トレーニング方法や人体に関する知識だけでなく、幅広い年齢層の人々にわかりやすく伝えるスキルが求められます。また、参加者の多くは一般の人ですから、いかにモチベーションを上げ、運動を続けてもらうかも重要です。多くの参加者を相手にする仕事ですから、コミュニケーション能力の高い人や、人と話をするのが好きな人などがインストラクターに向いていると言えます。

また、より良い指導方法を模索したり、最新のスポーツ科学理論を学んで指導に活かしたりといった向上心も必要です。自己研鑽を続けることで、インストラクターとしての市場価値を高めることができるでしょう。


インストラクターのやりがい

指導を通じて参加者に運動をすることの楽しさを理解してもらえたり、自分の指導によって参加者が目標を達成できたりするとやりがいを感じられます。参加者のできることが増えていく姿を見ると、成果が明確に目に見えるので、その都度達成感を参加者と共有することができます。

また、参加者から「楽しかった」「ありがとう」といった言葉を頂けた時は「この仕事をやっていてよかった」と実感できるでしょう。 何より、自分の好きなスポーツの魅力を参加者に伝え、同じスポーツを好きになってもらうことは何よりの楽しみと言えます。

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