
ホテルスタッフになるには?必要なこととは
【目次】
1.ホテルスタッフとは
部署によってその仕事内容は異なりますが、ホテルを利用するお客様が快適な時間を過ごしていただけるように、サービスとホスピタリティを提供するのがホテルスタッフの目的です。
一言でホテルスタッフといっても、その仕事内容はさまざまです。お客様をまずお出迎えするドアスタッフ、チェックイン・アウトの業務と接客を行うフロントスタッフ、荷物を預かるクローク担当、ホテル全体の指揮を執る支配人、など多岐にわたり、それぞれが協力しながらお客様に快適な時間を提供しているのです。
2.ホテルスタッフの仕事内容
ドアパーソンは、最初にお客様と接するホテルの顔と言えるでしょう。扉の開閉以外にも、言葉遣いや接客態度、気配りなど求められるものとやりがいは多くあります。
フロントスタッフ、またはフロントクラークと呼ばれる人たちは、主にチェックイン・アウトの対応を行います。同時にお客様からのご要望にお応えし、レストランの予約や飛行機の時間の確認、ホテル付近の観光スポットのご案内などを行うことも多く、接客の最前線として活躍しています。
他にも、お客様のあらゆる相談や要望に応えるコンシェルジュ、宿泊予約を受け付け手配する予約係、お客様の荷物を客室まで運ぶベルパーソン、客室の清掃を行うハウスキーパーなどさまざまな仕事がホテルスタッフにはあります。
3.ホテルスタッフの一日の流れ
早番のフロントスタッフを例に、一日の流れをご紹介します。
まず7時頃にホテルに出勤したら制服に着替えます。そして当日の業務内容の確認や夜勤スタッフからの引き継ぎを受け、必要に応じてお客様からのご要望の確認を行います。8時頃からフロントに立ち、チェックアウトの対応を行います。お昼に他のフロントスタッフと交代して休憩を取り、15時からはチェックイン業務をスタートします。17時頃、交代する遅番のスタッフに仕事を引き継ぎ、業務終了となります。
4.ホテルスタッフになるには
専門学校の学生は「実践的なスキルや知識を持っている」と考えられ、ホテルから即戦力として迎えられるでしょう。特にホテル系の専門学校を卒業した人材は非常に重宝されています。
また、高級ホテルや外資系のホテルには海外からのお客様も多くお迎えするため、語学を学んでいる人は活かせる場面があるはずです。
5.ホテルスタッフの給与・年収
ホテルスタッフの平均年収はおよそ315万円(厚生労働省発表資料より)。しかしホテルの業態や部門によって大きく異なります。例えば外資系のホテルの場合は、個人のスキルや実績が重視される為、大きく年収を上げるチャンスもあります。また、ホテルによっては働きやすい福利厚生制度が充実していることもあり、一概には言えないというのが実際のところのようです。
6.ホテルスタッフに必要な資格
「ホテル実務技能認定検定」など、業務上必要とされる知識を持っていることを証明する検定はあります。しかし多くの人は資格を持たないままホテルに入社し、活躍しています。ただ、大手外資系ホテルでは英検やTOEIC(R)などの基準を設け、語学力を持つ人の採用に力を入れているところもあるようです。
7.ホテルスタッフのやりがいと魅力
ホテルスタッフの一番のやりがいは、お客様から感謝されることにあります。マニュアル通りの接客だけでなく、お客様がどんなことを求めているのか、さらにどんな対応を行えば喜んでいただけるかなどを考えることが、お客様の期待を超えるために大切です。
さらに、語学スキルを持っていれば、世界中のお客様と接し、ホテルのある地域の魅力を伝えられるやりがいを感じることができるはずです。