調理師のやりがいと魅力
食・製菓・調理・栄養のお仕事

調理師のやりがいと魅力

調理師は、お客様を笑顔にできるという大きなやりがいのある仕事です。さらに、自分の腕次第では独立することもできるため、向上心を持っている人にとっては何にも代えがたい仕事であると言えるでしょう。こうしたやりがいを得るためには、調理だけでなくさまざまなスキルを持っていることが条件です。

調理師とは

調理師とは、食事の調理に特化した専門家であり、飲食店だけでなく保育園、病院、介護施設などの多様な環境で活躍します。そこでは手際よくたくさんの料理を作ることが求められます。また、栄養士と連携し、食事の盛り付けや調理法に独自の工夫を凝らすこともあります。その結果、調理師が扱う料理のジャンルは幅広く、和食から洋食、そしてその両方を組み合わせたものまでさまざまです。

調理の業務は調理師資格を持たなくても可能ですが、「調理師」と称するには国家資格が必要となります。(※調理師資格を持っていない人が「調理師」と名乗ると、法律により最大で30万円の罰金が科せられてしまいます。)しかし、調理師資格の取得は専門知識を身につけていることの証明にもなるため、就職や転職の際に、より多くの選択肢が得られます。また、雇用条件として調理師の資格を要求する職場、例えば高級ホテルや料亭、病院などに就職する道も開けます。


調理師のやりがいと魅力

1.料理でお客さまを笑顔にする

調理師としての最大のやりがいは、自分の作った料理を食べた人が笑顔になる瞬間です。ホテルやレストランで働く調理師は、特別な1日を演出するために、日々料理の腕を磨きます。そして、その結果がお客さまの満足の笑顔として返ってくるとき、調理師にとっての喜びは最高点に達します。

この喜びは、病院や介護施設で働く調理師ももちろん味わうことができます。特に栄養管理の厳しいこうした施設で、工夫を凝らして作った料理は、必ず「美味しい」と喜んでいただけるはずです。

2.腕一つでのし上がれる

調理師の仕事は実力主義です。常に技術が試されるため、厳しさとプレッシャーは伴いますが、その一方で努力とスキルアップは確実に結果となって現れます。また、自分の実力で職場での地位を築き、料理長を目指すことも可能です。これも調理師の魅力の一つと言えます。

3.独立開業など、さらなる展開も可能

調理師は、自分の実力を活かして自分の店を持つことも可能です。修行を積み、厳しい環境を経験し、技術を磨けば、自分の理想とする店を開業することもできます。経営を軌道に乗せ繁盛店になるためには、おいしい料理を作ることや、人を喜ばせることへの強い探求心が必要となります。

4.さまざまな料理を学べる

調理師の魅力の一つは、さまざまな料理の知識と技術を身につけられることです。和食、中華、フランス料理、イタリア料理など、料理の種類は無数にあり、それぞれを究める道もあれば、幅広い料理を学ぶ道もあります。専門外の料理を手伝うことで、多様な知識や技術を身につけることも可能です。


調理師になるために必要なスキル

調理師は調理のプロフェッショナルです。調理スキルはもちろんのこと、さまざまなスキルが求められます。どんなスキルが必要なのか、ここでご紹介しましょう。

1.調理の基本的な知識と技術

前提として必要なスキルです。食材の扱い方、栄養に関する知識、調理器具の使い方、衛生管理の知識などを幅広くマスターしていることが、調理師に求められます。

2.手先の器用さ

日本料理やフランス料理などでは、味だけでなく見た目の美しさも非常に重要となります。そのため、繊細な飾り付けを行える器用さが求められるでしょう。

3.コミュニケーション力

厨房に立つのは、自分ひとりではありません。複数のスタッフと協力しながらたくさんのオーダーに応えることが求められるため、コミュニケーション力が必要な仕事であるとも言えます。

4.探究心

調理師としてスキルアップしていくのに欠かせないのが探究心です。腕があると評価されていても、慢心せずにもっと上を目指せるのが、活躍している調理師の共通点。常に新しい食材や調理方法、盛り付け方を模索しながらよりおいしい料理を提供できるよう研究したり、自分の店を開いた後も新しい技術や集客方法を学ぼうと努力することが求められます。

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