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美容師の給料・年収はどれくらい?

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美容師の給料の相場は?

美容師の正社員は、アシスタントからスタートし、働きながら経験や実績を積んでスタイリストへとステップアップしていきます。初任給の全国平均は令和4年の賃金構造基本統計調査によると19万円前後となっています。

アシスタントの期間は約3年で、その間はシャンプーやスタイリストのサポートなどの仕事がメインです。そのため、給料は固定給のところが多いです。ただし、美容サロンで取り扱っているホームケア用のシャンプーといった商品や、オプションのトリートメントなどサービスをお客様に紹介し、利用してもらうことで固定給にインセンティブ(歩合給)が付くことがあります。

アシスタント期にコミュニケーション力を高めて歩合給を増やせば、それが自分の実績となります。早くスタイリストへの昇進する可能性があるため、専門学校で、技術はもちろん、接客術なども身につけておくのがおすすめです。

勤続3年目ごろになると、アシスタントからスタイリストへ昇進する人が多くなります。スタイリストとして指名されるようになると歩合給がプラスされるため、給料がアップしやすいです。歩合率は働く場所で異なりますが、10~30%が相場です。

また、美容師は、パートやアルバイト・派遣という形態での就職も可能です。


美容師の平均年収は?

美容師(理容師も含む)の平均年収は、約330万円となっています。(賃金構造基本統計調査より)

業界的にボーナスがないケースが多いですが、勤め先によってはボーナスを用意しているところがあります。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、年間ボーナスの平均は9万円程度です。

  • 勤続年数 1~4年:約3万円
  • 勤続年数 5~9年:約5万円
  • 勤続年数 10~14年:約9万円
  • 勤続年数 15年~:約16万円

勤続年数に応じてボーナス額が増えていく傾向がありますが、ボーナス額は地域差よりも働いているお店や個人の実力による評価の影響が大きいといえます。


店長になった場合の年収は?

美容師の店長の平均年収は約500万円ですが、店舗によって400万円~600万円の範囲で変動します。店長は店舗の責任者としてのプレッシャーもあり、その責任の重さが年収の高さに反映されています。

通常、美容師が店長になるのは20代後半~30代が一般的です。とはいえ、これは美容学校を卒業し、美容師試験に合格後、すぐに美容室で働き始めた場合の例に過ぎません。美容師としてのスキルや経験年数、勤務歴によって、店長になる年齢は異なります。マネジメント能力を認められて早くから店長を任される人もいれば、トップスタイリストとして現場で長く活躍する人もいます。


年齢・役職による収入の差は?

入社直後はアシスタントとしてスタートします。年収は約200万円と一般的なサラリーマンの初任給と比べて低めですが、ほとんどの人は現場経験を積む期間と捉えています。

カットを任せてもらえるようになると「ジュニアスタイリスト」に昇格し、年収は250万円くらいまでアップします。

さらに経験を積めば1人前と認められ、「スタイリスト」に。平均年収は250万円~300万円ですが、抜きん出た技術を持つ「トップスタイリスト」になれば、年収500万円以上も可能です。

サロンの運営サポートも担う「チーフ」や「副店長」は、年収350万円~400万円と一般的なスタイリストからさらにアップします。

「店長」になれば、年収は400万円~600万円に。売上管理やスタッフ指導など重要な役割を担います。


美容師の残業代はある?

美容師は、やりがいの追求やスキルアップのため、早出や残業などが多い業種です。勤務先からの指示で練習する場合や、スキルアップのための講習・勉強会などに参加している場合は、早出や残業に対して残業代が支払われることがほとんどです。

営業時間外の自主練習の場合、労働とみなされるかどうかはお店次第ですが、サービス向上に必要と認められれば時間外労働にあたります。美容室によっては固定残業代が給料に含まれていることもあります。


美容師で給料・年収アップするためには

美容師は、経験年数が増えるほど給料や平均年収額は増えていきやすい仕事です。自分のスキルを磨いて昇給して職位を上げれば、より給料や年収をアップさせることができるでしょう。経験を積み重ねれば、独立して自分のお店を持ったり、フリーランスとして活躍したりもできるため、自分の実力次第でステップアップしていくことが可能です。
また、美容師免許以外のスキルを身につけ、資格を取得して活躍の場を増やすのもおすすめです。主な資格としては、以下のようなものがあげられます。

管理美容師

管理美容師は、2名以上が働く美容室に1人以上置かなければならないと美容師法で決められています。そのため、将来独立して自分のお店を持ちたいと考えているのであれば、取得しておくとよいでしょう。

ヘアカラリスト検定

日本ヘアカラー協会が主宰するヘアカラーの専門知識や技術を身につけられる、美容師や理容師向けの資格です。持っておくことでお客様への提案の幅も広がります。

パーソナルカラリスト検定

色彩知識や配合調和など、色についての知識を深められるのが、日本カラリスト協会が行う「パーソナルカラリスト検定」です。お客様にあったヘアカラーの提案などに役立ちます。

ネイリスト、メイクアップ

美容メニューを充実させ、トータルビューティーを提供するサロンが増えています。そのため、美容師免許に加え、ネイリスト技能検定や日本メイクアップ技能検定で、ネイルやメイクに関する知識と技術を身につけておくのもおすすめです。

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