Column

「ブライダル業界はどんな業界なの?」「どんな職種があるの?」という方に、さまざまな職種を一つひとつ解説するとともに、ブライダル業界の現状や年収についても紹介します。

ブライダル業界って華やかなイメージがあって楽しそうなんだけど、どんな職種があるんだろう…。
ブライダル業界には、人気が高いウェディングプランナーに加えて、ドレスコーディネーターやブライダルヘアメイクなどさまざまな職種があります。具体的になりたい職種が決まっていない場合は、ブライダル業界を幅広く目指せる専門学校に行くのもおすすめです。
いろいろあるんですね!でもブライダル業界の現状が心配で、本当に目指していいのか迷っています…。
たしかに、人口減少や非婚率の増加により結婚式の数は減っています。ブライダル業界もほかの業界と同様に、変化する社会に柔軟に対応することが今後さらに求められていくでしょう。そのためにも、社会に出る前に専門的な知識や能力を身に付けることが大切です。また、ブライダル業界では結婚式にかける費用が増加傾向にあり、お客さまのニーズも年々多様化しているため、十分に将来性のある業界だといえます。
この記事でわかること
  • ブライダル業界の現状
  • ブライダル業界の魅力
  • ブライダル業界はこれからどうなるのか
ブライダル業界の年収や休みなど、就職するうえで気になるポイントについても、わかりやすく解説します。

ブライダル業界とは

ブライダル業界とは、結婚にかかわるさまざまなサービスを提供する業界です。たとえば、結婚式の企画・運営を行うウェディングプランナーや、結婚式当日の演出を行う音響・照明スタッフなどの職種があり、仕事内容ややりがいもさまざまです。まずは、ブライダル業界がどのような歴史をたどって今に至るのかを簡単に見ていきましょう。

ブライダル業界の歴史

日本のブライダル業界の歴史

日本のブライダル業界の起源は近代にさかのぼります。1900年(明治33年)、大正天皇が日比谷大神宮で結婚式を行った後、1902年(明治35年)に東京大神宮で「神前結婚式」が始まったことで神前式が本格的に普及しました。

大正時代ごろからは、ホテルウェディングも行われるようになります。1990年代からは、チャペルや教会で行うキリスト教式の結婚式が一般的になったことで、洋装が和装の人気を上回りました。バブル期以降は、同時に結婚式の種類も多様化し、一般的ではない形式や演出をするカップルも多くなっています。

ブライダル業界の職種

ブライダル業界には以下の一覧表のような職種があります。

職種概要
ウェディングプランナー結婚式の企画・運営
ドレスコーディネーター新郎新婦の衣装や小物の選定・手配
フラワーコーディネーター会場の装飾
ブライダルヘアメイク新郎新婦のヘアメイク
音響・照明スタッフBGMや照明の準備・演出

ウェディングプランナー

ウェディングプランナーとは、新郎新婦の理想の結婚式を形作る人のことです。結婚式のプロデュースを行ううえで、まずは新規のお客さまに自社のサービスを選んでもらい、契約を結ぶ必要があります。そのため、結婚式場の見学やイベントに来てくれたカップルの希望内容をヒアリングしつつ、結婚式のプランを提案して自社の結婚式の魅力を伝えるのが、ウェディングプランナーの最初の仕事です。

カップルが提案に納得し、契約が決まると結婚式の打ち合わせが始まります。打ち合わせは結婚式の3か月~4か月ほど前から3回~4回行い、そのなかで当日の具体的な進行や装飾、招待状のデザインなどを決めていきます。結婚式当日は責任者として結婚式全体を統括し、円滑な運営が行われるように努めるところまでがウェディングプランナーの仕事です。

ドレスコーディネーター

ドレスコーディネーターは、結婚式全般の衣装を担当するのが仕事です。具体的には、新郎新婦の要望を聞いて、それぞれのお客さまに合った衣装を選ぶ手伝いをすることや、結婚式当日のドレスの手直しなどが主な仕事です。また、新郎新婦だけでなく親族など列席の方の衣装を調整することもあります。

さらに、ドレスだけでなくヘアメイクやアクセサリーなど、新郎新婦の外見にかかわるコーディネートを全般的に行うこともあり、一口にドレスコーディネーターといってもその仕事内容は多岐にわたります。

ブライダル業界で働くドレスコーディネーター

フラワーコーディネーター

フラワーコーディネーターは、花を使って結婚式場や披露宴会場の装飾を行ったり、ブーケを作ったりする職業です。新郎新婦の希望や結婚式の雰囲気に合った花の装飾を提案し、式全体の演出を盛り上げます。

フラワーコーディネーターは、生花店や園芸店に就職するケースも多く、その場合は花のセッティング・撤収に加えて仕入れや販売を行うこともあります。

ブライダルヘアメイク

ブライダルヘアメイクは、新郎新婦のヘアメイクを行うのが仕事です。具体的には、結婚式前から打ち合わせを重ね、新郎新婦の希望や衣装とのバランスを踏まえて最適なヘアメイクのアドバイス・手伝いをします。

結婚式当日のヘアメイク・お色直しだけでなく、前撮り・後撮りをする場合はその際も新郎新婦のヘアメイクをサポートします。なお、ヘアセットを行うには美容師免許が必要であるため、専門学校に通って美容師免許を取得してからブライダルヘアメイクになるケースが一般的です。

音響・照明スタッフ

音響・照明スタッフは、結婚式のさまざまなシーンに合わせて音響や照明機器を操作し、演出の魅力を高めるのが仕事です。本番の演出だけでなく、結婚式の数か月前から新郎新婦やウェディングプランナーと直接打ち合わせを行い、BGMや演出の提案や準備をすることもあります。

結婚式のさまざまな形

近年の結婚式は多様化しており、希望する雰囲気に応じて、以下のようにさまざまな場所で行われているのが特徴です。

  • ホテルウェディング
  • 専門式場ウェディング
  • レストランウェディング
  • ゲストハウスウェディング
  • リゾートウェディング

それぞれについて詳しく紹介していきます。

結婚式のさまざまな形式

ホテルウェディング

ホテルウェディングとは、その名の通りホテルを結婚式場として利用するもので、代表的な結婚式のスタイルです。駐車場や控室など、新郎新婦やゲストにとって便利な設備が充実していることが多く、同じホテルでの結婚式でもキリスト教式や人前式など複数の形式に対応できるのがメリットです。

専門式場ウェディング

専門式場ウェディングとは、結婚式のための施設で行う結婚式を指します。1つの場所に複数の結婚式場や披露宴会場がまとまっているため、新郎新婦の理想的な結婚式を行いやすいのが魅力です。また、結婚式用の設備や専門知識を持ったスタッフが多く、手厚いサポートを受けられるのもうれしいポイントです。

レストランウェディング

レストランを式場として利用する、レストランウェディングを行うカップルも多く存在します。一般的な式場と比べると広さや設備の充実度が限られることも多い一方で、料理の質やゲストとの距離感の近さにこだわるカップルにはおすすめのウェディングといえるでしょう。

レストランウェディングの会場

ゲストハウスウェディング

ゲストハウスウェディングとは、一軒家を貸し切って行う結婚式です。人目を気にせずにさまざまな演出ができ、普段とは違う非日常感を味わいつつもアットホームな結婚式を行えます。ヨーロッパ風の邸宅や、リゾート地を思わせるガーデン付きの一軒家などが人気です。

リゾートウェディング

リゾートウェディングとは、ハワイや沖縄などのリゾート地で結婚式を行うことです。普段は味わうことのできない絶景に包まれた、特別感のある結婚式にできることや、ハネムーン・親族との旅行と兼ねての結婚式を行えることがメリットです。

ブライダル業界の現状

ブライダル業界は現在、以下のような状況に直面しています。

  • 少子高齢化と人口減少による市場の縮小
  • 「ナシ婚」の増加や婚姻率の低下による結婚式の減少
  • ニーズの多様化
  • ブライダル業界での人手不足
  • オンライン化・DX化の進行

日本では少子高齢化・人口減少の進行が続いており、結婚する世代の人数自体が少なくなっています。さらに、結婚式を挙げない「ナシ婚」の増加や婚姻率の低下によって、より結婚式の開催件数は減少しています。このような市場の縮小が、近年のブライダル業界では顕著です。

ただし、その一方でブライダル業界に求められているニーズは多様化しています。いい換えると、オリジナルのスタイル・演出の結婚式が増えており、ゲストの人数や結婚式場の場所もさまざまになっているということです。これはブライダル業界にとってもビジネスチャンスであり、先例のないような希望に応える力や独自性の高い結婚式を提案する力があれば、今後も多くのカップルに必要とされるでしょう。

また、ブライダル業界の現状として、人手不足が深刻化しているということも挙げられます。実際、経済産業省の調査によると、結婚式場業の従業者数はコロナ禍を契機に大きく減少しており、人手不足の影響で新規予約を制限している事業者もいます(※1)。

加えて、打ち合わせをオンラインで行ったり、結婚式を配信したりと、ブライダル業界では現在DX化が進んでいることも特徴です。とはいえ、電子機器に慣れている若者であれば、そういった変化にも対応しやすいでしょう。

ブライダル業界の将来のイメージ

ブライダル業界に関するよくある質問

ここからは、ブライダル業界に関するよくある質問として、以下のような質問に答えます。

  • ブライダル業界の年収は?
  • ブライダル業界って厳しいの?
  • ブライダル業界の休みは?
  • ブライダル業界の魅力は?

ブライダル業界の年収は?

ブライダル業界の平均年収は300万円~400万円程度です。職種によっても異なりますが、経験を積むと昇給やインセンティブの付与も多く、キャリアアップしてマネージャークラスになると年収800万円程度に達することもあります。

ブライダル業界って厳しいの?

結婚式は、人の一生にまつわる行事・儀式(冠婚葬祭)の1つです。そのため、マナーはほかの業界よりも厳しく見られることが多く、ウェディングプランナーのような現場で活躍する職種であれば、特にその傾向が強いといわれています。

ブライダル業界で求められる細かいマナーやルール、立ち振る舞いは、経験を積むことでしか習得できない部分も多くあります。ブライダル業界に就職したい方は、座学だけでなく実践的なカリキュラムを用意されていることの多い専門学校に進学するのもおすすめです。

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結婚式での新郎新婦

ブライダル業界の休みは?

結婚式は休日に行われることが多いため、ブライダル業界で働く人の休みは基本的には平日です。企業にもよりますが、閑散期の夏や冬には長期休暇をとれることも多いため、旅行や帰省もしやすいでしょう。また、女性が多い業界であるため、産休・育休や復職時の支援も充実していることが多く、安心して働ける業界ともいえます。

ブライダル業界の魅力は?

ブライダル業界の魅力は何といっても、人の一生の思い出になる結婚式に携わることができ、新郎新婦やゲストの幸せな瞬間に立ち会えることです。また、結婚式がうまくいけば新郎新婦から直接感謝の言葉をもらえることも多く、やりがいを感じられる職業ともいえます。

三幸学園では、全国11都市にブライダルの専門学校を開設しています。ウェディングプランナーやブライダルヘアメイクなど、ブライダル業界のさまざまな職種を目指せるカリキュラムを用意しており、就職に有利な資格の取得もサポートします。ブライダル業界に少しでも興味のある方は、ぜひ各校の相談会やオープンキャンパスに足を運んでみてください。

【オープンキャンパスについて】

※1出典:経済産業省「省力化投資促進プラン―生活関連サービス業(冠婚葬祭業)―」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/shouryokukatousi/04-2.pdf
(最終確認:2026年1月29日)

監修
岡村 奈奈
ウェディングプランナー
音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て 2005 年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。

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