スポーツ・健康のお仕事

スポーツトレーナーのやりがいと魅力

スポーツトレーナーのやりがい

スポーツトレーナーのやりがいには、大きく分けてプロスポーツ選手を対象に指導したときのやりがいと、一般の人を指導したときのやりがいがあります。

プロスポーツ選手を対象にしたときに得られるやりがいで大きいものが「選手のパフォーマンスを高く発揮できた時のやりがい」でしょうか。専門的な知識と目の前の選手の特性や個性に合わせた指導によって選手のポテンシャルを引き出せたなら、自らの介在価値を感じることができるでしょう。

また、選手のメンタルケアを同時に行うことも大切です。選手は、競技中のみならず日常生活でも孤独を感じたり、悩みを抱えていることがあります。特にケガをしてしまい思うように体が動かない、と悩む選手は多くいます。そんな時、何でも話せるチームの一員としてスポーツトレーナーがそばにいれば、悩みが解消し、心を軽くすることができます。そうした一つひとつの接点が、揺るぎない信頼関係に繋がり、本番で最高のパフォーマンスを発揮させることができるのです。

怪我に悩んでいた選手が長いリハビリやトレーニングを経て、再び選手として活躍できるようになった時に感じるやりがいもあります。リハビリでもどかしい思いをしながら苦しんでいた選手が、再び表舞台で輝く姿を見ると、自分のことのように感動してしまうはずです。

もしサッカーや野球などのチームで行なう競技に関わるスポーツトレーナーであれば、そのチームが強くなる場面に立ち会うことも可能です。結果を常に求められるプロスポーツの世界で、ファンの期待に応える強いチームに成長させることができれば、やりがいを感じられるでしょう。

スポーツトレーナーが指導を行なうのは、プロスポーツ選手だけではありません。フィットネスクラブなどで子どもから高齢者まで一般の人と関わりながら、スポーツの楽しさを知ってもらい、健康づくりに貢献するというやりがいを味わうこともできます。

最後に忘れてはならないのが、「スポーツと関わり続けられる」というやりがいです。スポーツトレーナーとして活躍している人の中には、もともとプロスポーツ選手だったがケガなどで現役から退いたという人も少なくありません。そんな人たちにとって、ずっとスポーツと関われることは何よりのやりがいであると言えるかもしれません。


スポーツトレーナーの仕事内容

スポーツ選手を支えるのがスポーツトレーナーの仕事です。表舞台に立つことはほとんどありませんが、選手が心身のコンディションを整え、常に最高のパフォーマンスを発揮するために欠かせない存在として注目されることもあります。具体的には、運動能力を高めるための基礎トレーニング指導や、競技や練習中の怪我の応急処置、リハビリのサポートが主な仕事です。
また最近では、トレーニングの対象はプロのスポーツ選手から一般の人々へも広がりを見せています。健康づくりや肥満解消、スポーツの技術向上などそれぞれの目的に合わせた指導を行なうことが求められます。

スポーツ選手と一般の人、どちらが対象であっても、相手の体質や健康上の課題、性格を把握し、一人ひとりに合わせた指導をすることが大切です。その為、トレーニングに関する知識や競技に精通しているのはもちろんのこと、課題を引き出し、モチベーションを上げるようなコミュニケーション能力が必要になる仕事です。


スポーツトレーナーになるには

まずは体育系や医療系の大学・短大、大学の体育・健康科学系学部やスポーツ関連学科、専門学校のアスレティックトレーナー科やスポーツトレーナーコースなどの学校で学ぶことから始めてみてはいかがでしょうか。

スポーツトレーナーになるために必須の資格はありません。しかし、資格を持っておくと希望のクラブやチーム、ジムなどの就職先の門戸が開く可能性が高まるでしょう。さらに、スポーツトレーナーは様々な悩みを抱えたクライアントに対してアプローチするので、これに応えられるような幅広い知識が必要になります。資格を取得して専門知識を身に着けていることを証明することが、スポーツトレーナーになる正道であると言えるでしょう。

代表的な資格としては、日本スポーツ協会公認のアスレティックトレーナーの資格があります。養成講習会の受講資格は満20歳以上、協会が認定する競技団体などの推薦が必要となります。推薦がなくても、同協会が承認する大学や短大、専門学校に進学して学ぶことで講習や試験の一部またはすべてが免除され、取得できます。

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