
ネットワークエンジニアの仕事内容 1日の流れは?
【目次】
ネットワークエンジニアとは
コンピューターネットワークのシステム構築や保守管理などを行なうエンジニアが、ネットワークエンジニアです。ソフトやアプリを作る訳ではなく、あまり目立たない職種と思われることも多い職種です。しかし、現代社会の基盤を支えている、と言っても過言ではありません。電気や水道のように必要不可欠なことから、インフラエンジニアと呼ばれることもあります。
ネットワークエンジニアの仕事内容
主にネットワーク設計、ネットワーク構築、ネットワーク監視・運用の3つが、ネットワークエンジニアの行なう仕事です。案件によって全てを一人で行なうこともあれば、数人で分担することもあります。
ネットワーク設計では、お客様のヒアリングから行い、どんなネットワークを構築するのかを考えて設計書を作成します。予算の管理、セキュリティの構築、サーバなどの使用するIT機器の選定など、幅広い知識と経験が求められます。
ネットワーク構築は、設計書をもとにサーバや回線を設置し、ネットワークが想定通りに動くようにシステムを作っていく仕事です。
構築が完了したら、ネットワークの監視・運用を行います。障害が起きたときにはすぐに対応して解決できるように、準備をしておくことが大切です。
ネットワークエンジニアの1日の流れ
ネットワークエンジニアと一口でいっても、ネットワークを作る過程のどの部分に関わるかによって、働き方は変わります。「どんなネットワークを作るか」という過程においては、9時から18時の定時の中で設計書を作成し、お客様とのミーティングを行います。残業も少なく、安定したスケジュールのもとで働くことができます。「ネットワークを実際に構築する」という過程や「完成したネットワークを運用する」過程においても、基本的には定時の中で構築作業を行なったり、ネットワークの状態を監視します。しかしトラブルが発生した場合、時間帯に関わらず対応が求められることもあります。特に、24時間365日稼働し続けるネットワークの運用を担当するエンジニアは、日勤・夜勤のシフト制を組むことがほとんどです。
ネットワークエンジニアの職場
システム開発会社が主なネットワークエンジニアの職場です。まずは運用や監視といった仕事に携わりながら、ネットワークに関する知識や経験を積んでいきます。次に構築に挑戦し、設計へとキャリアを積んでいきます。最初の頃は一人で仕事を行なうことはほとんどありません。先輩や同僚と一緒に徐々に慣れていくことが、最初の仕事です。職場によっては、手厚い研修制度を用意しているところもあります。
ネットワークエンジニアになるには
未経験でも歓迎している会社に入社し、働きながら研修を受けて資格取得を目指す方法、そしてITに関する専門学校に通って基礎知識を学んでから就職する方法があります。未経験歓迎の会社に入社する場合でもネットワークエンジニアになることはできますが、専門学校に入学して基礎知識を学んだ後に「ITエンジニアの選択肢の一つ」としてネットワークエンジニアという道を選ぶのもいいかもしれません。
ネットワークエンジニアを含めたインフラエンジニアは、IT業界未経験からでも挑戦しやすい職種と言われています。ITに興味がある、エンジニアとして社会を支えたいという思いがあれば、文系の学校を卒業した人であっても十分活躍が可能です。
ネットワークエンジニアの給料・年収
ネットワークエンジニアの平均年収は約475万円。経験を積んでいくことで、さらに年収を上げることが可能です。大手企業のネットワークエンジニアになると、平均年収でも760万円となり、サラリーマン全体の平均年収を大きく上回る待遇を手にすることができます。
ネットワークエンジニアに必要な資格
資格は必ずしも必要ではありません。しかし、国家資格の「ネットワークスペシャリスト」やCisco Systems社が認定する「シスコ技術者認定」など、持っているとネットワークエンジニアとして評価される資格はいくつかあります。
なにより、人と接することが多い仕事がネットワークエンジニアです。設計・提案段階では決定権を持つクライアント、構築・保守の段階では各担当部門の設計者やマネージャー、そして運用ではネットワーク利用部門の方と接しながら業務を進めます。そのため、ある程度のコミュニケーション能力は欠かせません。 また、利用者の多くはネットワークの知識を持っていません。提案時やトラブルの発生時に専門用語を多用した説明ではなく、簡単な言葉に置き換え、分かりやすく説明する能力も大切です。
ネットワークエンジニアのやりがいと魅力
求められるスキルは幅広く、迅速な対応が必要な場面もあります。技術を身につけられる事はもちろん、それだけ高い報酬が期待できるのがネットワークエンジニアという仕事の魅力です。常に新しいことを学ぶ姿勢が求められますが、高収入が目指せる仕事でもあります。
ネットワークエンジニアに向いている人とは?
利用者の多いネットワークは、土日や祝日、夜中であっても稼働しています。そんなネットワークの構築や運用・保守の仕事は、土日祝日や夜勤を含めたシフトで働くことが多くなります。そういったイレギュラーな時間帯で働くことが苦ではない人が、活躍する条件となります。また、近年では続々と新しい技術が生まれています。トレンドを常に学ぼうとする姿勢を持っている人がエンジニアに向いていると言えるでしょう。