進路が決まらない高校生に伝えたい|焦らず進める進路選びのヒント
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進路が決まらない高校生に伝えたい|焦らず進める進路選びのヒント

 「進路が決まらなくて不安」という高校生の皆さん、気持ちはわかりますが、決して焦らないでくださいね。自分自身としっかり向き合って、世の中の流れや仕事について調べれば、見えてくるものがあるはずです。
 少しずつでもいいので、進路を決めていくための判断材料を集めるところからはじめるのがおすすめです。それでは、進路選びのヒントについて見ていきましょう。

「進路が決まらない」のはあなただけじゃない

 小学生のときは中学校へ、中学生のときは高校へ行くのが道筋としてありました。しかし、高校卒業後の進路は人によって人生の大きな分かれ道となります。急に道筋が広がったと感じる人も多いでしょう。
 進路が決まらずに不安を感じるというのはあなただけじゃないと思います。周りにもきっといるはずですし、先輩も同じでした。焦ってしまうかもしれませんが、多くの人が通ってきた道と考えれば孤独感に陥る必要はありません。進路についてじっくり考えてみましょう。

★先輩の声
自分には大学があっているのか、専門学校が合っているのか、高校生のときは悩んでいました。

岡本さん 辻学園栄養専門学校

進路選びは「今わからなくてOK」な理由

 進路が決まったとしても、今後の人生すべてが決定するわけではありません。現時点で進路を明確に決めている人がいたとしても、近い将来あるきっかけで変わるかもしれません。「今はわからない」というのも答えの一つ。今わからならなくても大丈夫です。ただ、これから決められるように選択肢となる情報は集めておきましょう

 例えば、新聞やネットニュースを継続的に読むというのはおすすめです。さまざまな社会問題にふれながら、興味を感じたトピックについて調べていく中で、自分がやってみたいことが見えてくる可能性もあります。また、ニュースに登場した人の経歴を知ることで、多様な進路を知るきっかけになるかもしれません。

★先輩の声
進路を真剣に考え出した当初は、自分のやりたいことを見つけることが大変でした。でも、これを機会に自分が将来、何をしたいか、しっかり向き合えたと思います。

後藤さん 大宮スイーツ&カフェ専門学校

ヒントは「好きなこと」や「得意なこと」から

 自己分析をすることが、進路検討の基本です。自分が「好きなこと」や「得意なこと」は何でしょうか。自分自身と向き合って、なるべく多くピックアップしてみてください。その際に大事なのは広く考えていくことです。

 例えば、サッカーが得意だけどプロ選手をめざすほどプレーに自信はない、とします。そこで思考を止めてしまう必要はありません。得意なサッカーに関わる仕事はプレイヤー以外にもあります。
 クラブの運営に関わる仕事や、メディア側にまわって取材したり記事を書いたりする仕事、サッカースパイクをつくる仕事などもあります。さらに、カテゴリーをサッカーからスポーツに幅を広げて考えて情報を集めることもできます。「好きなこと」や「得意なこと」から可能性を広げていきましょう。

★先輩の声
進路決定と入試に向けて、これまで自分の頑張ってきたことやこれからどうなりたいかをまとめるのを頑張りました。

森田さん 大阪リゾート&スポーツ専門学校

実際の在校生が選んだ“進路のきっかけ”

 在校生の多くは進路について周りの人に相談したという人が多いようです。周りの意見を聞くことも進路を決めるにあたって参考になる要素ですよね。

 進路活動の際に「家族」「高校の先生」「先輩・友達」に相談した人が多いようです。希望の進路を打ち明けた際、「賛成してくれた」というケースが多いようですが、その反面「反対された」というケースも。
 その理由として「将来的にこの業界は衰退していくのでは?」とか「この学校で本当に希望の就職ができるのか?」とか「学費は大丈夫なのか?」という心配が先立っての反対されたようです。

 賛成意見も、反対意見も、ヒントと捉えてさらに情報を集めるといいでしょう。おすすめはオープンキャンパスに行って、実際に見学したり、先生や先輩にあたる在校生に話を聞いたりすること。WEBやパンフレットなどに掲載されていない情報を得ることが、進路決定のきっかけになることもありますよ。

エステを学ぶうえで環境が充実しているか。学校の雰囲気はどうか。これらを重視してオープンキャンパスに臨み、進路を決めました。

金澤さん 仙台ビューティーアート専門学校

焦らず進めば、ちゃんと道は開ける

 「進路が決まらない」という背景には「そもそもどんな選択肢があるのかわからない」という悩みがありませんか。一つだけ自分にぴったりの進路、将来像が見えているなんてことのほうが珍しいと思います。少し肩のチカラを抜いて、視野を広げて進路について考えることがポイントです。

 方向性がある程度決まると、周りに同じ希望の進路を持つ人が出てきます。オープンキャンパスでの出会い、専門学校や大学といった進学先での出会い、そこから刺激を受けることもあるでしょう。焦らず進めば道は広がっていくので、一歩一歩進んでいきましょう。

オープンキャンパスに行ったとき、生徒の皆さんと先生、その距離感がすごく近くて、みんなキラキラして楽しそうだったので、入学を決めました。

倉重さん 大阪ビューティーアート専門学校

まとめ

 自分から動いて情報を集めていくのがポイントです。その際、軸となるのが「好きなこと」や「得意なこと」。自分と向き合いながら見つけていきましょう。また、進学先を決めるにはオープンキャンパスへの参加が有効。
 自分の進みたい道や、どの学校が自分に合っているかをしっかり見極められるようになるでしょう。WEBやパンフレットなどでは得られない体感からの情報は、進路検討において重要な要素になると思います。


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