進学先を検討するにあたり、大学や専門学校のオープンキャンパスに行こうと考えている高校生は多いのではないでしょうか。

本記事では、オープンキャンパスを有意義なものにするための事前準備のコツをご紹介します。オープンキャンパスに行く予定がある方は、本記事をチェックしてみてください。

オープンキャンパスを最大限活用するためには？

オープンキャンパスは、自分に合う学校を見つけたり、進学後の自分を具体的にイメージしたりするための貴重な機会です。この機会を最大限に活かすには、事前の準備が欠かせません。

その理由は、準備不足のまま「とりあえず行ってみよう」という考えでオープンキャンパスに参加すると、学校の雰囲気は味わえても、参加すべきイベントに参加できないおそれがあるからです。そうなれば、自分と学校の相性を見極めるための判断材料が十分に得らません。

オープンキャンパスでは、学校全体や学部・コース別の説明会、入試説明会、個別相談会、体験授業、学食体験、施設見学など様々なイベントが実施されます。それらの多くは時間と場所が決まっているので、参加したいイベントのスケジュールは事前に確認しておきましょう。

その上で、どんな順番でどのイベントを回ると効率がいいのかについてもしっかりと考えておくことが大切です。

オープンキャンパスでの体験を充実したものにするには、こうした事前の準備が必要であることを忘れないようにしましょう。

オープンキャンパスに行くことが決まったら

オープンキャンパスに参加するにあたっては、まず複数の学校から資料を取り寄せましょう。これにより、学習内容や施設・設備などを比較でき、実際に訪問したい学校を効率的に絞り込めます。

資料を比較して訪問したい学校を決めたら、ウェブサイトなどでオープンキャンパスの情報を確認しましょう。当日のイベントをチェックし、予約が必要な場合は申し込みを済ませてください。人気のイベントはすぐに定員に達することもあるので、早めの予約がおすすめです。

学校までの交通手段と所要時間も事前に調べておきましょう。特に、初めて行く場所では電車の乗り継ぎや道順で迷う可能性もあるので、下調べが肝心です。キャンパスが複数ある学校では、学部によってオープンキャンパスの開催場所が異なる場合があるため注意しましょう。

なお、オープンキャンパスに参加する学校は、複数選ぶのがおすすめです。志望学部が決まっている人にとっても、まだ決まっていない人にとっても、いくつかの学校のオープンキャンパスに参加してみることにはメリットがあります。

志望学部が決まっている人の場合、同名の学部を持つ複数校のオープンキャンパスに参加すれば、自分の興味により近い学校を見極めやすくなるでしょう。

例えば同じ「経営学部」でも、グローバル分野に力を入れている学校もあれば、マーケティングに強みを持つ学校もあるというように、学部名は共通でもカリキュラムの特徴は学校によって異なります。自分の興味により近い学校を見つけるには、複数校の比較が重要です。

また、志望学部や学びたい分野が明確でない人の場合、様々な学校の資料に目を通した上でオープンキャンパスに参加してみれば、思わぬ興味や可能性に気づくきっかけが得られるでしょう。

複数校のオープンキャンパスに参加し、体験授業を受けたり在校生の話を聞いたりすることで、「この分野を学んだら楽しそうだな」「この学校の先生に教わってみたい」などといった発見ができる可能性があります。

事前準備で効率的に情報収集を

オープンキャンパスに参加する前には、綿密な情報収集が必要です。

もしも情報収集をせずにオープンキャンパスに参加すると、資料を見ればすぐに分かることを先生に質問して時間を無駄にしてしまったり、逆に資料だけでは分からなかったことを確認しそびれたりして、せっかくのオープンキャンパスの機会をうまく活用できません。

効率的な情報収集をするためのポイントは、まず学校から取り寄せた資料をしっかり読み込むことです。少なくとも、学校の基本情報はあらかじめ把握しておきましょう。

学部・学科構成、カリキュラムの特徴、卒業後の就職率や進学率、学費、入試方法といった、パンフレットに書かれているような内容は、事前にチェックしておくことをおすすめします。

その上で、資料を読んでもよく分からなかったことや、資料に書かれていなかったこと、より詳しく知りたいことなどを、メモ帳にリストアップしておきましょう。そのメモは、オープンキャンパス当日に忘れず持参してください。

事前にしっかりと情報収集を行い、質問リストを用意してオープンキャンパスへ行けば、聞きたいことを漏れなく質問することができるでしょう。

具体的に聞くべきポイント

オープンキャンパスは、教員や在校生、入試担当者など様々な学校関係者に直接質問できる絶好の機会です。進学後の自分をリアルにイメージできるよう、ぜひたくさん質問してみましょう。

特に質問しておきたいのが、学校の雰囲気についてです。

オープンキャンパスに参加するだけでも、在校生・先生の雰囲気や学内の清潔さ、設備の充実度などをだいたいつかむことはできるでしょう。ですが、普段の授業の様子や、クラスの日常の雰囲気、行事の盛り上がり具合などは、質問してみないと分からない可能性があります。

学生生活をよりリアルにイメージできるよう、ぜひ在校生から教えてもらいましょう。

また、学費や入試制度に関する不明点についても質問するのがおすすめです。パンフレットにも学費や入試制度の説明はありますが、内容が複雑でよく理解できないこともあるでしょう。その場合は、担当の職員から直接口頭で説明してもらうと、理解がしやすくなります。

そのほか、パンフレットやウェブサイトだけでは分からない、よりリアルな事情についても、在校生や先生に質問してみてください。

特に入試に関する情報や先生から聞くことができる情報は、合格へ近づいたり、学校と自分の相性を見極めたりするために貴重な情報です。

納得いくまで質問してみてください。

まとめ

本記事では、オープンキャンパスを有意義なものにするための事前準備のポイントを紹介しました。

オープンキャンパスは、「ここで学びたい！」と心から思える学校を見つけるための重要な機会です。説明会や体験授業、施設見学など様々なイベントがあるので、参加するだけでもワクワクするものですが、楽しむだけではもったいないと言えます。

オープンキャンパスを最大限活用できるよう、事前に複数の学校の資料を取り寄せ、学科構成やカリキュラムの特徴などを調べた上で準備をしましょう。学校までの交通手段の確認や、必要であれば参加予約も忘れないでください。

しっかりと事前準備をして、ぜひ実り多いオープンキャンパスにしてください！

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