
Webデザイナーの仕事内容 1日の流れは?
【目次】
Webデザイナーとは
Webサイトのデザインを作るのが、Webデザイナーの仕事です。パソコンやスマホが普及した現在、会社や飲食店などでWebサイトを持っていない方が珍しいと感じるまで、Webサイトは当たり前の存在になりました。しかしWebサイト一つひとつには、Webデザイナーがクライアントの要望や雰囲気を元にデザインを行い、世に出たという歴史があるのです。
目に映る「デザイン」だけでなく「コーディング」「プログラミング」といった工程を経て完成します。デザインだけでなく、お客様と打ち合わせをして最適なWebサイトを考えたり、「こう操作するとこう動く」という仕組みを検討したり、コードを書いたりと幅広い役割を担うこともあるのがWebデザイナーです。
Webデザイナーの仕事内容
案件によってWebデザイナーがどこまで行なうかは変わってきます。
Webサイトが完成するまでには、まずクライアントからヒアリングを行なってどんなサイトを求められているのかを明確にし、コンセプトや構成を決めるサイト設計を行います。
その後、グラフィックソフトを用いてデザインを作り、そのデザインがブラウザ(Webサイトを見るソフト)で正しく表示されるようにコーディングとプログラミングという工程を経てようやく完成となります。
これらの全てをWebデザイナーが行なう場合もあれば、チームを組み、デザインのみを担当する場合もあります。
大切なのは、美しいWebサイトをデザインすることが目的ではなく、クライアントがそのWebサイトに何を期待しているのかを正しく理解し、その目的を最大限叶えられるデザインを行なうことです。
Webデザイナーの一日の流れ
Web制作会社に務めているデザイナーの1日の流れを見ていきましょう。
9時に出社し、まずはミーティングをします。当日のタスクを整理して共有することが主な目的です。チームで関わっている案件があれば、メンバーと一緒に進捗状況のチェックを行います。
10時からはデザイン作業を行います。クライアントの意図に沿ったものになっているかを随時確認し、Webディレクター(案件のリーダーのような役職)にもチェックをしてもらいながらデザインを進めます。
12時に昼休憩を挟んで、13時からは再度ミーティングを行います。この時間ではミスやナレッジ(知識や技術)を共有したり、ルールを改めて確認するなどしてクオリティ向上に務めるという狙いがあります。
15時からは再度デザイン作業を行いますが、日によってはコーディングも行います。デザインを正しく画面に表示させるために欠かせないコーディングは、1文字でも間違えるとエラーになってしまうため、細心の注意が必要です。
18時に定時となるため、その前後で案件の進捗を確認し、報告を行う書類を整えて帰宅します。
Webデザイナーの職場
大きく分けて3種類の職場があります。1つは、Webサイト制作会社と広告代理店です。クライアントからの依頼を受け、Webサイトを作ります。多くのWebデザイナーはこの働き方を選んでいます。2つ目は、事業会社です。例えば不動産会社や食品製造会社など、Webサイトを作るのが本業ではないけれど、自社でWebサイトを作って更新している会社がこれにあたります。3つ目はフリーランスです。自分でクライアントを探し、依頼を受けて納品まで行います。会社に所属しないので不安定な面がある働き方ですが、頑張れば頑張るほど収入は伸びていきます。
Webデザイナーになるには
必須となる資格はありませんが、基本的なスキルをまずは身につける必要があります。
独学でデザインやコーディングを学ぶ方法や専門学校に進学するという道が一般的です。独学ですと正解が分からなかったり、つまずいた時に助けてくれる人がいなかったりして挫折することが多いのも事実です。Webデザイナーになりたいという想いが強いのであれば、専門学校という道を選ぶ方がいいかもしれません。
Webデザイナーの給料・年収
平均年収はおよそ453万円と言われており、日本全体の平均年間給与よりもやや高いと言えます。また、スキルアップと転職をすることで年収を上げていくことが可能です。
Webデザイナーに必要な資格
Webクリエイター能力認定試験、HTML5プロフェッショナル認定資格、ウェブデザイン技能検定など、デザイナーが自分のスキルを証明する資格は豊富にあります。それぞれが習熟レベルに応じたランクが設定されているため、まずは自分に合った資格の取得を目指して勉強をするのが良いかもしれません。
Webデザイナーのやりがいと魅力
一番のやりがいは、自分の描いたデザインが実際にWebサイトとしてカタチになることです。Webデザインに最新のトレンドを取り入れたり、スキルが上がれば自分自身がトレンドを作り上げたりできることも可能です。世の中に自分のデザインで影響を与えられることも、魅力の1つと言えるでしょう。
Webデザイナーに向いている人とは?
「何故このサイトはこんなデザインなんだろう」と日頃から考えられる人は、デザインのトーンや構成をクライアントと会話している中でアイデアを話す引き出しを増やすことができるため向いていると言えるでしょう。また、「最近はこういうデザインが多いな」とアンテナを張っている人も、クライアントからの要望を叶えつつ新しさも感じさせるデザインを提案できるため重宝されるはずです。