
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターという仕事について、仕事内容・なるには・資格などのポイントで解説します。家や商業施設などの建物のインテリアも含めた空間全体のデザインを担っているインテリアコーディネーターという仕事の現場まで学べます。
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【目次】
インテリアコーディネーターの仕事内容
インテリアコーディネーターは、住宅・デザインなどの専門知識を駆使して、住まいや施設などのインテリアをトータルプロデュースします。
家具・カーテン・壁紙・照明、といった商品の配置プランを立てて顧客に提案し、顧客の要望に応えることが大きな役割です。また、顧客との橋渡し役として、メーカーや建築士といった、現場担当者の間に入ることもミッションの1つになります。
インテリアコーディネーターの勤務先
インテリアコーディネーターが活躍できる勤務先はさまざまです。
主に、インテリア商品のメーカー(ショップ、ショールームなど)、住宅メーカーや工務店、リフォーム工事会社などが候補に挙げられます。他には、イベント会場やデパートから空間プロデュースを依頼され、手掛けることもあるでしょう。
また、キャリアを積んで独立し、事務所を構えて仕事を受注するインテリアコーディネーターもいます。
インテリアコーディネーターの仕事の流れ
以下に、インテリアコーディネーターの一般的な仕事の流れを解説します。参考にしてみてください。
1.顧客に予算や希望をヒアリングし、顧客のニーズを把握します。
2.顧客からのヒアリング内容を踏まえ、壁紙・家具・照明などの色や素材、レイアウトのイメージプランを固め、図面や写真を使って具体的な資料を作成します。
3.資料をもとに顧客へプランを提案し、商品を選んでいきます。カタログを見せたり、顧客を伴ってショールームへ同行したりする場合もあります。
4.予算に沿った見積書を作成し、顧客の承諾を得てから契約を締結します。
5.選んだ商品を発注し、工事の着工を開始していきます。家具などがプラン通りに配置されるかチェックし、現場担当者と顧客に確認を取りつつ調整を進めます。
6.不備がないか最終確認し、プラン通りに工事を終えることができれば納品完了です。
上記で解説した流れは、勤務先や業務形態によって多少異なります。例えばインテリア商品メーカーや住宅設備商品メーカー勤務である場合には、自社製品を使用するため、プラン提案や商品選びの過程が違ってきます。
全てのインテリアコーディネーターにおいて、顧客の求めるイメージをなるべく希望通りに実現させていくということが共通する点でしょう。
インテリアコーディネーターになるには
インテリアコーディネーターになる際、未経験や無資格でも目指すことは可能です。しかし、実際に現場で活躍しているインテリアコーディネーターの多くが、専門的知識を身につけて学んだ証明となる資格を有しています。
高度な専門知識を身につけたり、さまざまな資格を取得したりすることができれば、活躍の場が大きく広がる可能性もあるでしょう。また、有資格者であることで、顧客からの信頼を得やすくなるなどのメリットも期待されます。
インテリアコーディネーターに活かせる【 インテリアコーディネーター資格】
インテリア業界で重宝されやすい資格の1つに「インテリアコーディネーター資格」があります。難易度が高い試験ですが、取得すればインテリアコーディネーターとしての付加価値がつくため、受験を検討してみるとよいでしょう。
試験内容は一次試験と二次試験があり、その両方に合格すればインテリアコーディネーター資格を得ることができます。ここからは一次試験と二次試験の内容をみていきましょう。
一次試験
第42回(2024年度)受験概要によると、一次試験はCBT方式です。CBT方式とはパソコン上で行われる解答選択式の試験のことで、日本各地にあるテストセンター会場に設置されたパソコンから受験できます。試験時間は120分です。
試験内容は、インテリアコーディネーターの仕事についての基礎的な知識の設問と、業務にあたるための実践的な知識の設問があります。
例えば、基礎的な知識についてはインテリアコーディネーターの誕生と背景、その仕事に関すること、インテリアの歴史などに関する設問です。
実践的な知識については、インテリアコーディネーションの計画について、インテリアの構造と構法について、規格、法規に関する設問などがあります。
二次試験
一次試験合格者は二次試験を受験できます。例外として、過去3年間で一次試験に通過している場合は、こちらの試験から受験可能です。会場は全地域12都市にあり、試験はプレゼンテーションと論文形式で行われます。試験時間は事前説明の15分と、実施時間の180分です。
プレゼンテーションは課題が与えられ、基礎知識をもとにテイストや配置決めのインテリア計画を立てます。図面や着彩を駆使し、いかにインテリア計画を的確に伝えられるか、といった能力を判断する試験です。
一方、論文ではインテリアコーディネーターとしての知見や、判断力を文章の表現力によって試されます。
インテリアコーディネーターに向いている人・適性は?
インテリアコーディネーターの適性は主に、インテリア業界に興味がある方や、流行り物が好きな人、人とのコミュニケーションが得意な人などが挙げられるでしょう。
それらを踏まえ、ここからインテリアコーディネーター職に向いている人や適性について紹介します。
インテリアに関する興味関心が高い人
普段からインテリアに興味関心が高く、インテリアについて調べることが好きな人であれば、インテリアコーディネーターの仕事に向いているといえるでしょう。
仕事内容には図面や書類作成などの事務作業が含まれるため、情報収集と地道な作業に取り組むことができる能力も求められます。
コミュニケーション能力がある人
インテリアコーディネーターの仕事では、顧客の希望をヒアリングしたり、インテリアプランを提案したりするシーンがあるため、人と関わることが好きであれば適性があるでしょう。
またメーカーや工事現場の担当者など、多くのセクションで連携を取る必要もあるため、コミュニケーションスキルが要求されます。
トレンドに敏感な人
インテリアにもアパレル製品などと同じように、時代の移り変わりによって旬のトレンドがあります。世間のトレンドやニーズを敏感にキャッチできる感性があれば、インテリアの選定や顧客へプランを提案する際に困らないでしょう。
新しいものだけではなく、古い芸術・美術品などもチェックし、美的センスを磨ける人もインテリアコーディネーターとして向いているといえます。
まとめ
ここまで、インテリアコーディネーターの業務内容や取得を推奨される資格、インテリアコーディネーターに適性があるタイプについてなど紹介してきました。
リモートワークの普及やインテリアへの関心が高まってきたことにより、お洒落かつ快適な住環境や空間コーディネートが、今後多く求められるでしょう。インテリアコーディネーターについて理解を深め、職業選びをする際に役立ててみてください。