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ヘアカラーリスト

ヘアカラーリストという仕事について、仕事内容、必要な資格、年収・やりがいなどのポイントで解説します。普段は見えないヘアカラーリストという仕事の現場まで学べます。「なりたい自分」になるための第一歩を踏み出しましょう。

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ヘアカラーリストの仕事内容

ヘアカラーリストは、美容サロンでヘアカラーを専門に行うプロフェッショナルです。お客様の肌、髪色、髪質、瞳の色などを見極め、お客様の希望や色彩のイメージを考慮して似合うカラーを選定し、提案します。

そのため、お客様の要望を聞き出すコミュニケーション力や魅力を引き出す洞察力が求められます。また、お客様に納得してもらえるようなプレゼン能力も必要です。

さらにイメージしたカラーを創り出すための薬品知識や髪ダメージを考えたカラーの提案などを行うのもヘアカラーリストの仕事です。感性が優れている人や探究心が旺盛な人、学ぶことが好きな人が向いています。

最近では「ハイライトカラー」と呼ばれる髪の一部で明るいカラーを入れて立体感を出すカ ラーリングや「グラデーションカラー」と呼ばれる髪の根元を暗い色にし、毛先に行くに従って明るい色にするからリングなど凝ったカラーリングが行われるようになっています。それに伴いカ ラーリングを専門とするヘアカラーリストのニーズも高まっています。ヘアカラーを専門とするカラー専門店が登場したのもその結果と考えられます。


ヘアカラーリストになるには

ヘアカラーリストとして活躍するためには、求めている色に調合する化学的な知識や技術を学ぶ必要があります。髪へのダメージを考えたヘアケアなどのアフターフォローも業務の一環であり、薬品知識はヘアカラーリストに欠かせないスキルといえるでしょう。

また、お客様に似合うカラーを提案するためにも色彩知識も重要です。色彩イメージや組み合わせといった論理的な知識も身に付けておく必要があります。そこで、高校を卒業後、大学や短大、専門学校で必要な知識や技術を学ぶことになります。また、ヘアカラーリストも髪に対して施術を行うため、美容師免許が必要です。最短でヘアカラーリストを目指すのであれば、色彩の知識だけでなく、美容師の免許も取得できる専門学校に通うのが一般的です。

髪質や髪色は人によって異なります。そのため、さまざまな髪質の染髪を経験できるなど、ヘアカラーリストに必要な専門知識や技術が集中して学べる専門学校への進学がおすすめです。


ヘアカラーリストの給与・年収

勤務地や雇用形態によって異なりますが、ヘアサロンで勤務の場合、ヘアカラーリストを含む美容師の初任給の全国平均は19万円前後となっています。(令和4年賃金構造基本統計調査より)

ヘアカラー専門店であれば、一般的なヘアサロンよりも給与が優遇される傾向があります。 全国展開している大手ヘアカラー専門店の求人を例にとると、月給は研修期間で24万円前後、その後は27万円~40万円前後となっています。さらに店舗の売り上げなどに応じて歩合給も入るほか、賞与も年に2回支給となっており、ヘアサロンよりも高い給与水準だといえるでしょう。


ヘアカラーリストに必要な資格・持っておきたい資格

ヘアへの施術には美容師免許が必要です。美容師免許は国家資格となっており、厚生労働省指定の美容学校で次の3つのいずれかの過程を修了して受験資格を得る必要があります。

・昼間課程2年
・夜間課程2年もしくは2年6カ月
・通信課程3年

美容師免許を取得できる専門学校の中には、ヘアカラーリストを目指すコースを用意しているところもあります。ヘアカラーリストになりたいのであれば、受験資格とヘアカラーリストの専門知識が得られる専門学校へ通うのが近道です。三幸学園ではヘアカラーリストを目指すコースも用意しています。まずはお近くの美容専門学校をご確認ください。

ヘアカラーリストとして活躍するためには、美容師免許以外にも以下のような資格の取得がおすすめです。

・ヘアカラリスト検定
美容師のヘアカラー技術を上げるための検定です。ヘアカラーの専門知識と技術が身に付きます。

・パーソナルカラリスト検定
ヘアカラーだけでなく、インテリアやファッション業界でも行かせる幅広い色彩や配色調和などの知識を深めることができる検定です。

・カラーコーディネーター検定
色の性質や特性、効果などを学ぶことで、お客様に似合うカラーの提案に役立てることができます。

・色彩検定
ファッション系分野に人気の検定で、カラーコーディネーター検定と同じで色に関する知識が身に付きます。


ヘアカラーリストのやりがいと魅力

ヘアカラーリストは、お客様の新しい魅力を引き出すことで、喜ぶ姿を直接見られます。達成感や満足感、やりがいを感じやすい仕事といえます。また、流行のカラースタイルが生み出せれば、景気活性化という形で社会貢献もできます。

海外では確立された職業ですが、まだ日本では認知度が低い現状があります。しかし、ヘアカラー市場は拡大しており、「外国人風カラー」や「グラデーションカラー」など、カラーの技術も高度化している背景から、専門職のヘアカラーリストのニーズは高まっています。

そのため、知識や技術でお客様に似合う髪色に染め上げるヘアカラーリストの仕事は、今後美容サロンで重要なポジションとなっていくことでしょう。