
美容・メイク・エステ・ネイルのお仕事
Spa by L’OCCITANE 広島
福田弥生さん
エステティシャン
現在、私は「Spa by L’OCCITANE 広島」でエステティシャンとして働いています。勤務先はホテル内にあり、フェイシャルやボディのトリートメントを通して、お客様の心と身体を癒すことが私の役割です。学校で学んだ基礎知識を活かして、丁寧な施術を心がけています。施術だけでなく、丁寧な接客や空間づくりも大切な業務のひとつ。非日常を味わっていただけるよう、落ち着いた雰囲気や細やかな気配りを心がけています。
日々の仕事の中でやりがいを感じる瞬間はたくさんありますが、特に印象的だったのは、海外ゲストの方が施術後、わざわざお部屋から戻って来られ、ハワイのお土産をくださった出来事です。言葉の壁があっても、私の施術や接客が伝わったと実感でき、胸がいっぱいになりました。その経験が、「もっと技術を磨きたい」「もっと喜んでもらいたい」というモチベーションにつながっています。

この仕事を目指したきっかけは、「美容」の中でも特に肌に関することに興味があったからです。自分自身が綺麗になっていくことに喜びを感じる一方で、それを仕事として誰かに届けられるのはとても素敵なことだと思いました。エステティシャンという職業は、技術を通じてお客様の“変化”に直接関わることができる仕事。その価値を肌で感じられるところに魅力を感じています。
エステティシャンとして働く中で、広島ビューティー&ブライダル専門学校(旧・広島ビューティーアート専門学校)で学んだことが、今も大きな支えになっています。施術面では、先生方から丁寧に教わった手技や、体の構造に関する基礎的な知識が、日々行う施術のレベルを引き上げる土台となっています。基本を正しく理解しているからこそ、お客様一人ひとりの状態に合わせて柔軟に対応する力が身についたんだと感じます。
また、接客の場面では、サービスマナーの授業で学んだ言葉遣いや所作が自然と活かされています。お客様にご満足いただくには、施術だけでなく、最初の挨拶や会話のトーンも重要です。技術と接客、両方を学ばせてもらった環境には、感謝しかありません。

思い返してみると、今の私がいるのは1年生の後期からお世話になった先生のおかげだと改めて感じます。その先生はお忙しいはずなのに、私の悩みにいつでも親身になって応えてくれましたし、特に就職活動では履歴書の添削や面接練習など、私が納得のいく形で挑戦できるように支えてくださいました。就活中に苦労したのは、「自分がその企業にどう貢献できるか」を的確に伝えること。でも、どんな場面でも意欲を持ち、笑顔で対応する姿勢の大切さをその先生から教わったことで、面接当日でも私の意欲が伝わり、内定につながったのだと思います。
これからの目標は、英語を話せるようになること。ホテルスパという環境柄、海外からのお客様も多く、コミュニケーションの幅を広げたいと強く思うようになりました。英語力を身につけて、将来は海外でも活躍できるエステティシャンになるのが夢です。お客様の体だけでなく、心に寄り添える施術者を目指して、これからも技術を磨き、挑戦を続けていきたいです。

エステティシャンという仕事は、一人ひとりのお客様に触れ、その方の“癒しの存在”になれるとてもやりがいのある職業です。美容が好きな方なら、きっとその魅力を実感できるはずです。ぜひ自分の「好き」や「得意」を信じて、たくさんの選択肢の中から、自分を最大限活かせる場所を見つけてほしいと思います。努力の先には、必ず誰かの笑顔や感謝、そして自分自身の成長があります。ぜひ、自分を信じて進んでください。応援しています。