
ブライダル・ホテル・観光のお仕事
株式会社ジェック プランツコレクション
本田 春菜さん
フラワーコーディネーター
株式会社ジェックプランツコレクションという会社のフラワーコーディネーターとして、挙式をされるお客様と当日の会場やブーケなどのお打合せや、会場で使用する装花の制作、セッティングから撤去までの作業等をしています。入社して2年ほどたったので、後輩の見本となれるよう日々頑張っています。
フラワーコーディネーターの仕事は、新郎新婦様とのお打合せや装花の制作といった華やかなものだけではなく、結婚式の日程から逆算して花を仕入れ、飾るタイミングで最も美しく見えるよう花を管理する、お客様の目に見えない仕事も非常に重要です。私は週に2度、朝の4時に起きて市場へ向かい花を仕入れ、花が傷まないよう水揚げや剪定の下処理をします。花が傷まないように寒い部屋で作業をするため、冬はもちろんのこと、夏であっても意外と大変です。また、毎日水が入った大量のバケツを運ばなければならず、特に冬場の水仕事は本当につらいです。
毎日の仕事の大変さに嫌気がさす日もありますが、それでもこの仕事を続けられるのは、ひとえにお客様の人生で一番幸せな瞬間を間近で見られることに尽きます。お客様の幸せそうな顔を見ると、また次も頑張りたいと心から思えることが、この仕事の魅力だと思っています。

元々母の影響で花を好きになったのですが、インターンでサービススタッフとして働いた際に、花や装飾によって会場の雰囲気がすごく素敵な印象に変わることを体感しました。それがとても心に残り、花に対する思いがより強くなったので、この仕事を目指しました。
お客様の結婚式後、お客様からお礼のメールをいただいたり、直接お礼を言っていただけたりした際は大変やりがいを感じます。私の仕事上、直接お客様とお会いできるのは、結婚式前にブーケをお持ちする時だけなので、基本的に式が終わった後にお会いすることはありません。それにもかかわらず、プランナーさんを通して「本田さんに会えませんか?」とご連絡いただけるので、どんな苦労も吹き飛ぶくらいのやりがいがあります。
わざわざお客様が時間を割いてまで、自分のした仕事に対し、お礼をくださる仕事というのは、なかなか珍しいと思います。お客様の幸せな瞬間を縁の下から支え、そして感謝され、私自身も幸せになれるこの仕事を選んで本当に良かったと思います。

沢山悩んで考えたことや自分の思いがうまく話せず、満足のいく結果にならなかった時が自分の中で苦しかったです。元々あまり面接が得意な方ではなかったので、面接対策等はしっかりしていたつもりでしたが、やはり本番となると緊張でスムーズに話せなくなり、就職活動の序盤は不完全燃焼が続いていました。
そこで私は、テンプレート化された質問回答の作成をやめて、とにかく自己分析について内容を掘り下げました。自分が何をしたいのか、なぜそれをしたいのか、それを達成した時に何が起こるか、と内容をたくさん掘り下げて自己分析をしました。その結果、自分でも気づいていなかった考えが出てきて、面接で変化球的な質問が来ても、スムーズに話せるようになりました。
就職活動を進める中で何回も壁に当たり、挫けそうになった時、精神的に支えてくれたのは先生方でした。自己PRや自己分析を何時にメールしても、すぐに添削してくださったので「私は一人で就活してるんじゃないんだ」と感じられてすごく心強かったです。就職活動中にかけられた「本田さんなら大丈夫」という言葉は今でも心の支えになっていて、この学校に通って本当に良かったと思いますし、今でも先生方のことが大好きです。

普通の学生がフラワーコーディネーターのスタッフとして、結婚式に参加する機会はなかなか得られませんが、専門学校ではインターンとして実際に式場で働かせてもらえます。そこで結婚式のルールや流れを学んだおかげで、大きなミスをすることなく日々の仕事ができているので、しっかりと経験が得られる学校を選んで良かったと思っています。
これからの目標として、1つでも多くの結婚式を素敵な花で飾り、新郎新婦様の新しい門出となるお手伝いがしたいです。また担当を持つようになって約1年が過ぎ、自分の知識や経験値も上がってきたので、より新郎新婦様のイメージに合った提案をしていきたいと思っています。
最後になりますがブライダル業界は正直、楽な仕事ではないと思います。けれど「こんなにも幸せな1日があっていいんだろうか」と思えるほど素敵な1日をお客様と一緒につくることができる、他ではなかなか味わえないやりがいを感じられるお仕事です。自分が感じた「好き」を大切にして、今後の人生に活かしてみてください!