
ブライダル・ホテル・観光のお仕事
株式会社創寫舘
鈴木 彩美さん
ブライダルヘアメイク
私がブライダルの世界で美容に関わりたいという夢を抱いたのは、姉の結婚式がきっかけでした。今まで見た中で一番綺麗でキラキラしていた姉の姿とその笑顔を見て、こんな素敵な装いを提供できるブライダルヘアメイクの仕事に興味を持ったんです。
ブライダルヘアメイクという仕事について調べるうちに、ヘアメイクだけでなくネイル、エステ、着付けなど幅広く学んで仕事の幅を広げられることを知りました。そこで、幅広く学べる専門学校を探し、入学を決めました。

入学後にまず学んだのは、挨拶と礼儀です。この仕事は、一生に一度の晴れ舞台、新郎新婦の装いに責任を持ちます。普段からしっかりと挨拶や礼儀をきちんと身につけることで、お客様から信頼され、イメージ通りのヘアメイクを叶えられることを知りました。
当時のわたしは、挨拶はできている方だと思っていました。しかし改めて正しい礼儀を教わるなかで、できていない部分やもっと良くなる部分を知ることができました。この挨拶と礼儀は、私の中では学生時代に学んだことの中で一番今役に立っていると感じています。
お客様ももちろんですが、一緒に仕事をする仲間の人たちと気持ちよく働けるので、円滑に業務を進めることができています。
他にも様々なことを学びました。特に仲の良かった先生には、ヘアメイクやアテンドといった実際の業務に役立つ技術とアドバイスを教えていただいたのが印象に残っています。
先生が現場で経験した出来事から細かい技術まで教わったので、実際に仕事を始めた今でも参考にしています。今振り返ると、本当に宝物のような時間だなと思います。
卒業後は株式会社創寫舘に入社し、フォトスタジオで美容スタッフを担当しています。お写真を撮りに来るお客様のヘアメイクや着付けをしているのですが、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い世代のお客様がご来館されるので、その方々の希望に応じた衣装選びからヘアメイク、衣装の手直しが大切です。もちろんヘアメイクだけではなく、受付業務、お写真選びなども柔軟に行っています。

仕事でやりがいを感じる瞬間は、やっぱりお客様を笑顔にできたときですね。先日は、小さな女の子が緊張していたのに、ヘアメイクを終え衣装に着替えた時にとびっきりの笑顔を見せてくれたのがとても嬉しかったです。加えて撮影後に「楽しかった、また衣装着てお写真撮りたい」と言ってくれると、この仕事をしていて良かった!って心から思えます。
ヘアメイクも衣装も、非日常を演出する大切な要素です。お客様一人ひとりの希望を丁寧に伺いながらメイクを施している時間も、もしかしたらお客様にとっては忘れられない体験になるかもしれません。責任とプレッシャーを感じることもありますが、だからこそのやりがいに繋がっているとも思っています。
今でこそ、こうしたやりがいを日々感じて仕事をしていますが、就活中はやっぱり不安でしたね。コロナ禍の真っ最中だったこともあり、通常の就活よりも厳しい状況でしたから。「絶対にここに入りたい!」と強く思っていた会社があり、面接には十分な準備をして挑んだのを覚えています。
その会社は在学中から有給インターンとして働いていて、職場の雰囲気や様々な世代の方と関わる面白さを知っていたんです。先輩たちの面接レポートを読み込み、とにかく徹底的にその会社について調べました。そして、面接でありのままの自分を出せるように、何度もイメトレをしました。そうした努力が実を結び、その会社から無事内定をいただくことができました!
今後は、ヘアメイクの技術をもっと磨き、どんなお客様のご要望にも対応できるようになりたいと思います。減ってきたとはいえ今はまだ、困ったことがあると先輩に助けを求めることもあります。覚えることもまだまだたくさんあります。経験を積んで、臨機応変に対応できる先輩のように独り立することが目標です!