私がいま取り組んでいるのは、企業のWebサイトの更新や修正など、運用保守と呼ばれる業務です。お客様のサイトを更新して、常に正しい情報が伝わるようにします。それだけでなく、より見やすいようにレイアウトを変えるなどの工夫も、少しずつ任せてもらっています。

企業にとってWebサイトは、いわば顔のようなものです。「Webサイトがない会社やサービスはよく分からないから不安」と感じる人も多いかもしれません。今やなくてはならないものになったWebサイトは、作っただけではすぐに情報が古くなってしまいます。また、ハッカーからWebサイトを攻撃されたり、情報を盗まれたりといったリスクにも備えなければなりません。

そこで、私のような運用保守を担当するエンジニアが、情報を最新のものに更新したり、システムを新しくしてハッカーから守ったりしています。

さらに、Webサイトをリニューアルする際に「どんな情報を載せるか」「どんなデザインにするか」「どんな機能を持たせるか」なども考えます。専門知識を学び、最新の情報をキャッチできるように日々アンテナを張ることが大切な仕事です。

もともと「社会から求められ続ける仕事がしたい」という視点でWeb業界を目指していました。日頃からスマホを片手に生活しているので、Webサイトを見ない日はないと言っても過言ではありません。いろんなWebサイトを見たり、Webサービスを利用したりしますから、社会から求められ続ける、つまり無くならない仕事と言えば、やっぱりIT系かなと考えたんです。

IT系の勉強ができる学校はたくさんあって悩みましたが、先生の熱意を一番感じられるところを選びました。またその学校は就職のサポートも手厚いと聞いたので、安心して勉強に集中できそう、というのもポイントでしたね。

入学当時は、Web開発に関する知識はほとんどゼロ。でも、担任の先生をはじめ、たくさんの講師の方々から丁寧に教わったおかげで、プロとして独り立ちするのに必要な知識を学ぶことができました。

まずは、Webサイトの開発や修正に必要なHTMLやCSSなどの知識を、実際に手を動かしながら身につけていきました。ただコードやルールを覚えるだけでは、使えるようにはなりません。実際にデモサイトの開発をしてみることで、覚えたコードを実際に使い、思わぬエラーがでた時にどう対処するかなど、分かることがたくさんあります。

大きなサイトを作るときは、一人ではなく数名でチームを組み、役割分担をしながら開発を進めます。その際に大切なのが、コミュニケーション力です。Webサイトの完成というゴールに向けて協力するには、積極的かつ円滑なコミュニケーションが必要不可欠。進捗が遅れているメンバーがいたら手伝ったり、遅れている原因を一緒に考えて対策を講じたり。この気づきが、もしかしたら実習で学んだ一番大切なことかもしれません。

就職活動では、三幸学園で学んだこれらの知識、経験、そして気づきをアピールしました。募集している企業が多かったのに加えて、こうした学びを評価してもらったおかげか、あまり就活に苦労した記憶はありません。さまざまな企業から内定をいただき、フォーシーズンズ株式会社という素敵な会社と出会うこともできました。

入社後、最初に任されたのは小さなページの一部分の変更でした。学校で学んだことを活かせたのが嬉しかったですし、関わったページが誰でも見られるようになった時はどきどきしましたね。

それから徐々に任されるページのサイズも大きくなっていき、毎日のように自分の成長を実感しています。最近では、「打ち合わせの前にこの資料を準備しておこう」「この作業はいつも発生するから前もってやっておこう」など、先輩やお客様の意図を汲んで先回りして行動できるようになりました。すると打ち合わせがスムーズに進んだり、先輩たちから信頼されてプロジェクトに声を掛けてもらえるようになったりと、だんだん仕事の醍醐味を強く感じられる場面が増えてきています。

ゆくゆくはWebサイトの開発プロジェクトを率いる立場に立てるように、先輩たちの仕事の仕方を引き続き学んでいきたいと思います。

実は私、ずっと音楽に関わる仕事がしたいと思っていたんです。例えば音楽業界の企業のサイトに携わるとか、それこそ音楽にまつわるWebサービスを開発するとか、どんな形かはまだ想像もできませんが、ゆくゆくは大好きな音楽と、専門学校で学んだスキルと知識、そして今まさに仕事を通じて得ている経験を組み合わせた仕事ができたらな、と想像しています。

まだまだ先の話かもしれませんが、今の環境で経験を積んでいった先に、きっと音楽で稼ぐという夢が叶えられるはずだと信じています。