株式会社リクルートスタッフィング情報サービスという会社のエンジニアとして、お客様の使われるネットワーク環境をチームでシフトを組みながら24時間365日監視し、障害が発生した時にいち早く対処する仕事をしています。まだ入社して日も浅いですが、先輩や上司の方々と一緒に協力しながら、お客様のITシステムを守っています。

ほとんどの会社は、業務効率化のため、何らかのITシステムを導入しています。例えばスーパーやコンビニといった小売業を営む会社であれば、商品の在庫や売上、物流を管理するシステム。メディアを運営する会社であれば、記事の作成や保存、公開の業務を行うためのシステムなど、さまざまな形でITシステムが役に立っています。

このシステム、普通に動いている時はとても便利です。しかし、「アクセスできない」「正しい数字が反映されない」などのシステム障害が起こると、便利どころか大問題です。そうした障害が起きないように日頃からメンテナンスを行い、万が一システム障害が起きた時に迅速に対応し、元通りにすることが私たちの役割です。さまざまな業界で企業の円滑な運営を支えている、縁の下の力持ちになれるやりがいが、この仕事にはあります。

システム障害の対処、と聞くと、専門的な世界にあまりピンとこないかもしれませんね。実は私も、学校でITについて学ぶまでは「エンジニアってすごいなあ」とただ感心するだけでした。当時私がエンジニアと聞いて思い浮かべるのは、何だかよく分からない英語の羅列を見て、エラーの原因を突き止めたらキーボードをカタカタ打って、システムを復旧させるようなイメージ。自分は果たしてエンジニアに向いているのか、本当にエンジニアになれるのか不安だったのを、よく覚えています。

それでも、専門学校で教わったことを一つひとつ自分のものにしていったところ、就職活動を通じて念願のIT企業に就職できました。今ではネットワークエンジニアとして仕事を任され、サーバーなどのIT機器の復旧を素早く行い、お客様のITシステムを守っています。できることが徐々に増えていくのを毎日実感できるのも、それを上司の方が認めてくれるのも、大きなやりがいとなっています。

これからは、日々の仕事と向き合いつつ、ITの資格をいくつか取得して、新しい世界に挑戦してみたいと思っています。IT業界、と一口に言ってもその領域は幅広く、もしかしたらもっと自分がやりたいと思える分野があるかもしれません。私は専門学校では「AIプログラミングコース」を修了しました。その中でAIの可能性と基礎を学んだということもあり、AIにも興味があります。まずは資格取得の勉強を通じてIT業界をもっと知り、私自身のエンジニアとしての可能性を広げていきたいです。

私が高校生のとき、将来どんな仕事をしようかと悩んだ時期がありました。その際に一番重要視していたのが、安定性でした。将来無くなるような仕事を選んでしまうのはすごくもったいないし、不安ですよね。そこで候補として頭に浮かんだのがIT業界の仕事です。これからもまだまだ伸びる業界であることは間違いないと思い、IT業界に進める学校を探しました。

私が通った学校は新設校だったので先生たちも若く、熱意を持って指導してもらえました。また、学校と多くの企業とのつながりがあったおかげで、テキストに書いてあること以上の学びがありましたね。

今一番役に立っていると感じるのは、グループワークやイベントを通じて培うことのできた「コミュニケーション力」です。課題でも、イベント運営でも、他の人と協力しながらゴールを目指すのは簡単ではありません。自分と他の人の強みを活かし、弱みを補うことで、大きな力を生むことができることを体感できたのは、社会人となった今振り返ると、本当に良かったと思います。

実は「何かを伝える」、特に自分の強みをアピールすることに苦手意識があったんです。就活に対しても不安がいっぱいでした。でも、先生たちが私の良いところを見つけてくれたので、自信を持つことができました。

今の会社と出会えたのは、そうしたカリキュラムと先生たちのおかげと言っても過言ではありません。もしこれを読んでいるあなたが今、学校選びに迷っているなら、座学以上の学びがあるかどうかという視点で選んでも良いかもしれませんね。