大学と専門学校で学費はどれくらい違う?専門学校の分野別の学費や受験までにかかる費用なども解説
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大学と専門学校で学費はどれくらい違う?専門学校の分野別の学費や受験までにかかる費用なども解説

大学と専門学校の学費の違いがわからなかったり、どちらに進めばお得なのか疑問に思ったりしていませんか。

この記事では、大学と専門学校の学費の違いを具体的に紹介します。専門学校の学費については分野別に掘り下げて詳しくお伝えしますので、ぜひ進路選択の参考にしてください。

大学と専門学校の学費はどちらが安い?

大学と専門学校の学費はどちらがどれくらい安いのか、まずは一般的な傾向を押さえておきましょう。大学と専門学校の学費に違いが生まれる理由とあわせて、お伝えします。

出典:
厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」
文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金平均額の調査結果」
三幸学園専門学校2025年4月入学生学費データ

 大学の学費

大学の学費は、国立大学と私立大学とで大きく違い、私立大学でも文系か理系かで変わってきます。

まず、国立大学の学費は、4年間で約250万円です。文系か理系かで学費が異なることはありません。

次に、私立大学の学費ですが、文系の場合は約400万円、理系の場合は約550万円です。理系の方が文系よりも学費が高くなります。その理由は、理系の場合、実験などで機材や材料が必要になるほか、実験を指導する教員を複数配置する必要があるためです。

 専門学校の学費

専門学校の学費は、約190万円~約450万円と、かなり幅があります。次の項目でも説明しますが、専門学校の学費は分野によって差があり、修業年数が2年か3年かによっても学費は変わってきます。2年制専門学校であれば、学費は平均で約220万円です。

この金額を国立大学の学費と比べるとあまり差はありませんが、私立大学の学費と比べるとその差は約2倍にものぼります。なぜこれほどまでに差があるかというと、通学する年数が異なるためです。

医学や歯学系を除き、大学には4年、専門学校には2年通うことが一般的であり、通学年数の差が2倍あるため学費にも2倍の差が出るのです。

専門学校の業界・系統ごとの学費

専門学校で学べる分野は、ビジネス系や美容系、スポーツ系など多岐にわたり、分野によって学費もさまざまです。

ご自身が興味をもっている分野の専門学校では、どれぐらいの学費がかかるか、ぜひチェックしてみてください。

 製菓系

製菓系の専門学校では、スイーツやパン、ドリンク作りを学び、カフェなどで働くのに必要な知識とスキルを習得できます。卒業後即戦力になれるよう、実習中心のカリキュラムと本物のカフェさながらの実習設備が用意され、就職活動の手厚いサポートも受けられます。

修業年数は2年間で、学費は約300万円です。4年制私立大学の平均学費約470万円と比べると、約170万円安い計算になります。専門学校卒業後の2年間で約480万円の給与所得が見込まれることを考えると、専門学校の方がトータルで約650万円お得だといえます。

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 美容系

美容系の専門学校では、美容、メイク、ネイル、エステに関する専門技術を学びます。現場さながらの実習室で美容業界のプロから最新技術を学べるほか、美容師国家資格をはじめとする美容関連資格の取得サポートも受けられます。

修業年数は2年間で、学費は約300万円です。4年制私立大学の学費が約500万円なので、差は約200万円です。専門学校卒業後の2年間で見込まれる給与所得が約500万円であることをふまえると、4年間で専門学校の方が約700万円お得でしょう。

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 保育系

保育系の専門学校では、保育士や幼稚園教諭になるために必要な知識と技能を習得します。卒業までに保育士資格、幼稚園教諭二種免許状を取得でき、チャイルドボディセラピストなどの関連資格も取得可能です。模擬保育や現場実習も豊富に用意されています。

保育系の専門学校には、細かな専門分野によって2年制と3年制があります。学費は、2年制で約200万円、3年制で約300万円です。4年制私立大学の平均学費と比べて安いうえ、卒業後はすぐ保育の現場で働けるので、その分の給与収入を早く得られるメリットがあります。

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 医療事務・福祉系

医療事務系の専門学校では、医療秘書になるために必要な知識・技術を専門的に学び、医療事務検定や医療秘書技能検定などの専門資格の取得を目指します。福祉系の専門学校で学ぶのは、介護福祉施設などで高齢者介護の仕事をするための専門的技能です。

医療事務・福祉系専門学校の修業年数は、1年、2年または3年です。学費は1年制で約110万円、2年制で約220万円、3年制で約320万円であり、私立大学と比べて安いといえます。

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 IT系

IT系の専門学校では、プログラマー、CGクリエイター、Webクリエイターになるために必要なスキルを学びます。Webサイト制作やWebアプリケーション開発にも取り組んで実践的なスキルを身につけ、大手企業のIT部門や、IT企業への就職を目指します。

IT系専門学校の修業年数は2年で、学費は約230万円です。他の分野と同様、卒業後すぐに就職できれば給与を得られますので、その分も含めると専門学校の方がお得でしょう。

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 健康・スポーツ系

健康・スポーツ系の専門学校では、スポーツトレーナーやスポーツインストラクター、スポーツビジネスの仕事に就くために必要な知識・スキルを学びます。トレーナー・インストラクターを目指す人は実技中心で技術を磨き、スポーツビジネスで働くことを目指す人はプロスポーツのマネジメントを学んだり業界研究に取り組んだりします。

健康・スポーツ系の専門学校の修業年数は、2年または3年です。学費は、2年制で約220万円、3年制で約310万円です。学費だけ見ても大学と比べて安く、卒業後はすぐに給与収入が見込めるので経済的な負担は抑えられるでしょう。

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大学と専門学校の受験までにかかる費用の違い

大学と専門学校で学ぶのにかかる費用は、入学金や授業料といった学費だけではありません。受験費用も見逃せないポイントです。以下で、2024年12月時点での平均的な受験費用を紹介しましょう。

まず、大学の入試には、大学入学共通テスト、国公立大学の2次試験、私立大学の個別試験があり、それぞれ費用が異なります。

大学入学共通テストの受験料は、受験する科目数によって変わります。一般的な目安として、3教科以上受験する場合は約18万円、2教科以下の場合は約12万円です。国公立大学の2次試験の受験料は約1万7千円、私立大学の個別試験の受験料は約3万~3万5千円となっています。

一方、専門学校の受験費用は、1出願あたり約2万〜3万円です。

受験費用は授業料ほど高額ではありませんが、複数校受験すればそれだけ費用はかさみます。このことを頭に入れて、自身の受験費用を計算してみましょう。

大学と専門学校の入学後にかかる費用の違い

入学後は、学費以外にもかかる費用があります。

まず挙げられるのが教科書代です。これは専門分野や修業年数によって大きく異なります。大学について見てみると、全国大学生活協同組合連合会による2022年度の調査では、大学入学時の教科書代だけで約22万円かかったことが報告されています。専門学校については、2年間の教科書代が約35万円の医療系専門学校もあれば、ウェア代なども含めて3年間で約67万円かかるスポーツ系専門学校もあります。

交通費、食費、通信費は、日々の学生生活を営むうえで必須の費用なので、1年単位で見れば、大学か専門学校かで大きな差はありません。ただし、修業年数が専門学校は2年で大学は4年なので、トータルで考えれば2倍の差になります。

就職活動費に関しては、スーツ代や面接に行くための交通費などは、大学でも専門学校でも共通です。個人差はあれど、大学か専門学校かによる差はないといえます。

進路選択の際はかかる費用も考慮しよう

高校卒業後、大学に行くか専門学校に行くかでもし迷っているのであれば、学費の違いにも目を向けてみましょう。特に専門学校は2年制が主流なので、学費を安く抑えて早く働き始めることができます。保護者の方とも相談しながら、後悔のない進路選びをしてください。


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