【コラム】通信制高校から大学進学は可能?不利といわれる理由や受験方法、成功のポイントを解説

2026.08.26
通信制高校について

「通信制高校から大学進学を目指せるのか」という不安を抱く方は少なくありません。全日制高校と環境が異なるため不利と思われがちですが、仕組みを正しく理解して早期に対策を講じることで難関大学への現役合格も十分に目指せます。

本記事では、通信制高校からの受験が難しいとされる理由や多様な入試方法、時間を有効に活用して進学を果たすための具体的な手順を詳しく解説します。

通信制高校から大学進学が難しいといわれる理由

通信制高校からの大学進学は環境や日々の学習管理の面から困難とされる傾向にありますが、実態は異なります。

学習時間を確保しにくい

通信制高校は登校日数が少なく、登校への強制力がない環境では、大学受験に必要な勉強時間を毎日の習慣に組み込むことが難しく、結果として日々の学習量が不足する傾向にあります。

大学受験の情報を集めにくい

全日制高校のように、各大学の入試動向に関する最新情報や、周りの受験生の状況が自然と入ってくる環境ではありません。自発的に大学の公式サイトや募集要項を確認し、情報を集める必要があります。

周囲に大学入試について気軽に相談できる受験生が多くないことも、情報不足に拍車をかける要因となります。

モチベーション維持が難しい

クラスメートと教室で一斉に授業を受ける機会が少なく、模試の結果に一喜一憂したり、励まし合ったりする受験生の仲間が身近にいないため、孤独感が出やすい環境です。

受験勉強に対する緊張感を保ち続けることが難しく、途中で挫折してしまうケースが見られます。

進路指導が十分でない学校もある

通信制高校のおもな目的は高校卒業資格の取得であるため、学校によっては大学受験に特化した進路指導体制が整っていない場合があります。具体的には個別面談の回数が少なかったり、複雑な入試形式に対応したアドバイスを受けられなかったりすることがあります。手厚い受験サポートを期待しにくい点が課題です。

通信制高校から大学進学は本当に難しい?

全日制高校とは学習環境が異なるため難関と捉えられがちですが、仕組みや実態を知ることで不安を解消できます。

通信制高校でも大学受験できる理由

通信制高校を卒業すると、全日制高校や定時制高校の卒業生と等しく高校卒業資格を得られます。学校教育法で定められた正規の高等学校であるため、国公立大学や私立大学、短期大学など、日本国内にある全ての大学の受験資格を満たします。

大学入学共通テストをはじめ、各大学が実施する一般選抜や推薦入試にも制限なく出願可能です。

通信制高校の大学進学率と進学実態

文部科学省の学校基本調査によると、通信制高校卒業生の大学進学率は28.6%となっています。全日制高校と比べると進学率には差があるものの、通信制高校から大学へ進学する生徒は一定数おり、大学や短期大学、専門学校などの高等教育機関へ進学するケースは珍しくありません

全日制高校と同様に、計画的な対策を行うことで大学への現役合格を目指せます。

参考:学校基本調査|e-Stat 政府統計の総合窓口

通信制高校から大学進学は不利なのか

入試制度において通信制高校に在籍していること自体が合否に悪影響を与えることはありません。むしろ、自由な時間を活用して早期から受験勉強に専念できる点は全日制高校にない強みとなります。

自己管理を意識して計画的に学習時間を確保し、各大学の出願要件を満たせば、通信制高校からでも大学進学を目指すことは十分可能です。

通信制高校から大学進学を目指す入試方法

通信制高校の在籍生が利用できる大学入試には複数の選択肢があり、それぞれ評価基準や試験内容が異なります。

一般選抜

学力試験の得点のみで合否を判定する中心的な入試方法です。国公立大学では大学入学共通テストと個別学力検査の成績、私立大学では独自試験の成績が評価対象となります。

通信制高校の自由な時間を活用して受験科目の学習に集中できるため、十分な対策を行うことで全日制高校の生徒と対等に競うことができます。

総合型選抜

詳細な書類審査や面接、小論文などを通じて、受験生の能力や学習意欲を総合的に評価する入試方法です。通信制高校での自主的な活動や個人の経験を自己PRに生かしやすい特徴があります。

早期から志望理由書の作成や面接、口頭試問の準備を進めることで、自身の強みを大学側に効果的に伝えることが可能です。

学校推薦型選抜

出身高等学校長の推薦に基づいて合否を判定する入試方法であり、指定校制と公募制があります。通信制高校でも一定の評定平均値を満たすことで出願資格を得られます。

通信制高校から大学進学を成功させるコツ

通信制高校から大学進学を果たすためには、全日制高校とは異なる時間的余裕を生かした戦略的な準備が求められます。

志望大学を早めに決める

できるだけ早い段階で目標とする大学を決定することが重要です。大学や学部によって、一般選抜で必要な受験科目や、総合型選抜・学校推薦型選抜の出願要件は大きく異なります。

志望校を早期に定めることで、限られた学習時間を必要な科目の対策に集中させることが可能となり、効率的な受験勉強の計画を立案できます。

大学受験に必要な基礎学力を固める

通信制高校の教科書レベルの学習だけでなく、大学受験に対応できる基礎学力を確実に定着させる必要があります。基礎が疎かな状態では、応用問題や過去問の演習で得点を伸ばすことは困難です。

主要科目を中心に、教科書や基礎的な参考書を繰り返し解き進め、標準的な問題を確実に正解できる実力を養います。

模試を活用して学力を確認する

定期的に模擬試験を受験し、自身の客観的な学力や志望校との距離を把握することが不可欠です。通信制高校の環境では他の受験生との学力比較が難しいため、模試の判定や順位が貴重な指標となります。

試験結果を分析して自身の弱点分野を特定し、その後の学習計画の修正や補強に役立てます。

塾・予備校を活用する

独学での受験勉強に不安がある場合は、塾や予備校を利用することが有効な選択肢となります。大学受験に特化した専門的な講義を受けられるだけでなく、最新の入試情報の提供や個別の学習カリキュラムの作成といった支援を受けられます。

総合型選抜・推薦対策を早めに始める

総合型選抜や学校推薦型選抜を視野に入れる場合は、高校1・2年生の時期から入念な準備を行う必要があります。志望理由書の推敲、小論文の執筆練習、面接や口頭試問の模擬対策など、評価対象となる項目は多岐にわたるためです。

自己分析を深め、通信制高校での活動実績を論理的に説明できる力を養います。

大学進学しやすい通信制高校の選び方

通信制高校を選ぶ際は、大学受験に適した環境やカリキュラムが整っているかを多角的に確認する必要があります。

大学進学実績が豊富

過去の卒業生がどのような大学に合格しているかという実績は、その学校の受験指導力を測る明確な指標となります。国公立大学や難関私立大学への合格者を定期的に輩出している学校は、受験に必要なノウハウや実戦的なカリキュラムを有している証明です。具体的な進学先や合格者数の推移を事前に確認しましょう。

生徒1人ひとりへのサポートが充実している

通信制高校では個人の学力レベルや学習進度に合わせた細やかな個別指導が行われるかどうかが重要です。レポートの添削指導だけでなく、日々の学習計画の作成や進捗管理までを網羅する支援体制があれば、途中で挫折することなく受験勉強を継続できます。

個別指導や進路指導がある

大学受験の専門知識を持った教員やキャリアアドバイザーによる進路指導、個別の学習指導が受けられるかを確認します。模試の結果を分析した具体的な学習アドバイスや、複雑な入試制度から最適な受験戦略を導き出す面談制度が確立されている学校であれば、全日制高校と遜色ない受験対策を展開できます。

総合型選抜・推薦対策に対応している

近年選抜枠が拡大している総合型選抜や学校推薦型選抜への対応力も、学校選びにおける重要な基準です。志望理由書の添削、過去の出題傾向を踏まえた小論文の記述指導、模擬面接の実施など、実戦的な個別対策講座が用意されている通信制高校を選ぶことで、推薦入試における合格の可能性を高められます。

通信制高校からの大学進学は早めの準備が重要

通信制高校から志望大学への進学を果たすためには、全日制高校とは異なるスケジュール感を意識して、早期に行動を開始することが求められます。

高校1・2年生からの準備を始める

大学受験の対策は、高校3年生になってからではなく、高校1・2年生の段階から着実に進める必要があります。特に、総合型選抜や学校推薦型選抜で必要となる評定平均値を高めるためには、日々のレポート提出やスクーリングでの学習態度が直結します。

早い段階で基礎学力を固めることで、一般選抜の対策も有利に進められます。

自分に合った学校と受験方法を選ぶ

通信制高校には、大学受験指導に特化したコースやサポート校の制度など、多様な学習環境が用意されています。

自身の目標とする大学の入試形式(一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜)を考慮し、最も適切な支援を受けられる環境を選択することが重要です。自己管理の度合いに応じた最適な学習プランを組み立てます。

まとめ

通信制高校からの大学進学は、全日制高校と異なる環境ゆえに困難とされる側面もありますが、仕組みを正しく理解して対策を講じることで十分に対応できます。

近年は総合型選抜や学校推薦型選抜の拡大により、通信制での自主的な活動や個人の経験を自己PRに生かして進学する受験生も増加傾向にあります。自由な時間を有効に活用し、早期からの基礎学力の定着や、個別指導、塾、通信制高校の受験対策コースなどの専門的な支援を取り入れることが重要です。

飛鳥未来高等学校では、ライフスタイルに合わせて選べる5つの通学スタイルを用意しています。また、進学コースといった大学受験に特化したコースもあり、一般選抜・推薦選抜・総合型選抜などすべての受験方法に対応しています。高校1・2年生からの進路指導も手厚く、安心して大学進学を目指せる環境を整えています。

通信制高校からの大学進学に興味がある方は、まずは学校説明会や個別相談に参加してみてはいかがでしょうか。

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