
「やりたいことが分からない」高校生へーー迷いの中で見つける進路のヒント
将来の夢、やりたいこと、なりたい職業──。進路を考える時期になると、まわりから何度も聞かれるこれらの言葉に、なんとなくモヤモヤしてしまうこと、ありませんか?「みんなちゃんと目標があってすごいな…」そんなふうに感じている人も、実はあなただけではありません。
焦らなくて大丈夫。ここでは、「やりたいことがわからない」という悩みに寄り添いながら、自分の進みたい道を見つけるためのヒントをご紹介します。
【目次】
① 「好きなことがない」って悪いこと?──悩みを抱えるのはあなただけじゃない
「将来何がしたいかわからない」「好きなことがないかもしれない」。そんな悩みを抱えているのは、あなただけではありません。高校生の多くが、進路を考える時期に同じような不安や焦りを感じています。周りが次々と進学先や就職先を決めていく中で、自分だけが取り残されているように思えてしまうこともあるかもしれません。
でも、大丈夫。「やりたいことがまだ見つかっていない」というのは、未来の可能性がそれだけたくさん残っているということ。焦る必要はありません。今は自分のことを少しずつ知っていく時間です。自分なりのペースで向き合っていきましょう。

② 進路を決めるってどういうこと?──“向いている”を探す3つの視点
「進路を決める」って、具体的にはどういうことでしょうか? それは「自分に向いている方向」を見つけるということ。でも、“向いている”ってどうやって探せばいいのでしょう。
そこで役立つのが、次の3つの視点です。
・性格(どんなときに自分らしくいられるか)
・興味(何をしていると時間を忘れるか)
・得意なこと(人から褒められること、自然にできること)
この3つの視点から考えると、なんとなくでも「自分に合っていそうな方向」が見えてきます。完璧に絞り込む必要はありません。まずは「ちょっと気になる」「やってみたいかも」と思える方向に一歩踏み出すことが大切です。

③ 小さな「気になる」がヒントになる──自分を知るためのチェックリスト
「好きなことがない」と思っていても、実は日常の中にヒントはたくさんあります。たとえば、こんなチェックリストを使ってみましょう。

・好きな教科・得意な教科は?
・休み時間にどんな話題で盛り上がる?
・SNSでよく見る投稿のジャンルは?
・夢中になって時間を忘れた経験は?
・気づけば引き受けていることって?
こうした「小さな気になること」は、自分の興味や性格を映す鏡のようなもの。チェックしてみると、自分が自然に向かっている方向が見えてくることもあります。
先輩の声(Aさん/医療系専門学校)
「子どものころから“人の話を聞くのが好き”ってよく言われていて、それが進路のヒントになりました。はじめは大したことないと思っていたけど、オープンキャンパスで“聞く力”も立派なスキルだと知って、医療事務を目指すきっかけに!」
④ 専門学校で出会った“まだ知らなかった選択肢”
進路を考える上で、ぜひ知っておいてほしいのが専門学校の存在です。専門学校には、職業に直結する実践的な学びがあり、将来をイメージしやすいのが大きな特徴です。
たとえば、体験授業でプロの先生に教わったり、現場さながらの設備で実習を体験したりすることで、「こんな仕事があるんだ」「思っていたより楽しいかも」と、新しい気づきを得られることも。体験授業に参加して初めてその分野に興味を持った先輩や、学校の雰囲気に惹かれてここでなら頑張れそうだと思って進学を決めた先輩は大勢います。中にはオープンキャンパスで話を聞いた先輩が『もともとやりたいことがないって悩んでいた』と聞いて、自分だけじゃないと安心したのがきっかけだった、なんて人も。
先輩の声(Bさん/美容系専門学校)
「正直、専門学校に入るまでは“美容”ってセンスがある人がやるものだと思っていました。でも、授業を受けていく中で、誰かに喜んでもらえる楽しさにハマって。高校では気づけなかったけど、ここで自分の得意が見つかりました」

⑤ 迷いながら進んだっていい──「今の自分」からはじめよう
進路選びに正解はありません。たとえ迷いながら選んだ道でも、その中での出会いや経験が、自分の道を形づくっていくのです。
進学してから「これだ」と思えるものに出会う人もいれば、学びながら「やっぱり違った」と気づく人もいます。でも、それでいいんです。大切なのは、今の自分にできることから動き出してみること。
どんな道も、最初は「よくわからない」から始まるもの。迷いながらも少しずつ進んでいけば、きっと自分だけの道が見えてきます。
先輩の声(Cさん/保育系専門学校)
「進路を決めたのは高3の秋。周りより遅くて焦ったけど、子どもと関わるアルバイトが楽しかったことを思い出して、思いきって保育を選びました。今は毎日子どもたちと笑っていて、『あの時の決断、間違ってなかったな』って思えています」

⑥ まとめ
「やりたいことがない」と悩むのは、恥ずかしいことでも遅れていることでもありません。むしろ、それは自分と向き合っている証拠。進路に迷っている今こそ、自分を知るチャンスです。
性格・興味・得意なことからヒントを得て、少しでも「気になる」と思える方向へ動いてみましょう。専門学校の体験授業やオープンキャンパスに参加するのも、その第一歩になります。
「わからない」からスタートしても大丈夫。あなたの進む道は、これから見つけていけばいいのです。
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