【志望理由書の書き方は?】これだけ押さえておけば大丈夫!志望理由書を書く時のポイント7選!
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【志望理由書の書き方は?】これだけ押さえておけば大丈夫!志望理由書を書く時のポイント7選!

多くの専門学校や大学の入試では、「志望理由書」または「志望動機」を書いて提出する必要があります。でも、文章を書くのは苦手だから志望理由書をちゃんと書けるか心配…と思っている人もいるでしょう。

この記事では、志望理由書を書く時に必要なポイントを7つご紹介します!

志望理由書とは?

志望理由書とは、専門学校や大学のAO入試(総合型選抜)や、推薦入試(学校推薦型選抜)を受験するときに、出願書類として提出が求められることがある書類です。専門学校や大学によっては、「エントリーシート」、「自己推薦書」などと呼ばれる場合もあります。

書くべき内容も専門学校や大学により異なる場合があり、一般的には「志望理由」を書くようにとされていることが多いですが、中には、「高校時代に頑張ったこと」、「将来の夢」など特定のテーマが指定されていることもあります。

受験したい学校がどのような志望理由書なのか、学校の募集要項などを取り寄せて事前に確認をしておくことをオススメします。

志望理由書の書き方 4STEP

志望理由書を書くうえで大切なのは、自分の思いを整理し、伝わる構成を意識することです。ここでは、志望理由書作成までの4つのステップをご紹介します。

STEP1 : 過去の自分を振り返る

志望理由書を書く際、「なぜその職業に就きたいのか」「なぜその学問を学びたいのか」という点を説得力を持って伝えるために、過去の自分を振り返ることが重要です。何気ない日常の中に、今の夢や目標の“原点”が隠れているかもしれません。

過去を振り返るポイントは、以下を意識すると掴みやすいでしょう。

  • 小さい頃の体験・印象に残った出来事を思い出す
  • 最初の興味がどのように発展していったかを考える
  • 興味に関連する活動や経験を洗い出す

これらの経験は、あなたが志望分野に対してどれだけ真剣に向き合ってきたかを示す具体的な証拠になります。

STEP2 : 職業(学問)のことをよく調べる

志望理由書に説得力を持たせるためには、志望職業や学問を正しく理解することが、説得力のある理由につながります。たとえば、「美容師になりたい」と書くにしても、美容師がどんな場所で、どのような役割を果たしているのかを知らなければ、説得力のある文章にはなりません。「なんとなくヘアアレンジが好きだから」「人と関わる仕事がしたいから」といった漠然とした理由だけでは、「この子は本当に職業を理解しているのかな?」と疑問に思われてしまうかもしれません。

職業や学問について調べる方法はいくつもあります。以下のような方法を活用して、なるべく最新のリアルな情報を集めましょう。

  • 進路ガイドブックや職業紹介冊子を読む
  • 学校の進学ガイダンスや説明会に参加する
  • インターネットで調べる
  • オープンキャンパスや体験授業で学問の中身を知る

情報収集をすると、自分の中の興味関心が更に深まっていくはずです。調べた内容を志望理由書に盛り込む際は、ただ知識を羅列するのではなく、自分の考えや感想と結びつけることが大切です。

STEP3 : 学校のことをよく調べる

志望理由書を書く際に欠かせないのが、「なぜこの学校を選んだのか」というポイントをしっかり伝えることです。同じ職業を目指せる学校がたくさんある中で、なぜその学校で学びたいのかを明確に伝えることが、志望理由書に信頼性と説得力を与えます。
その学校のカリキュラム内容やサポート体制、設備、先生の質、就職実績などを自分で調べて、「ここでなら本当に自分の夢が実現できる」と納得した上で志望していることを伝えることが重要です。

学校のことを深く知るには、公式に発表されている情報とリアルな経験を組み合わせるのが効果的です。

  • パンフレットを取り寄せる
  • 学校の公式ホームページをチェックする
  • オープンキャンパスに参加する
  • SNSで在校生のリアルな声をチェックする

STEP4 : 書くべき内容を整理する

伝えたいことに優先順位をつける

ここまでに集めてきたエピソード・情報の中で、印象深いものを1~2つ絞りましょう。
志望理由書には文字数の制限があることが多いため、すべてのエピソードを盛り込むことはできません。だからこそ、「何を一番伝えたいか」をはっきりさせる必要があります。
たとえば、過去の経験が特にユニークで強いインパクトがあるなら、そこに重点を置くのも一つの方法です。学校選びの理由に自分の将来像とつながる強い納得感があるなら、そこを中心に書いてもいいでしょう。

構成を考える志望理由書では、「読み手にとってわかりやすい流れ」で書くことが大切です。整理した内容を、読みやすく説得力のある構成にまとめましょう。
「導入(きっかけ)→ 発展(興味・関心が深まった理由)→ 学校選びの理由→将来の目標・夢」のような流れが基本的な構成とされるので、意識して書くと良いでしょう。

志望理由書に書くべき内容は?必ず押さえておきたい3つの内容

では、志望理由書は何を書くべきでしょうか。「いったい何を書いたら良いかわからない…」という人のために、最低限書くべき内容を3つ紹介します。

<志望理由書に書くべき3つの内容>

  • その職業に就きたい理由/その学問を学びたい理由
  • その学校に進学したい理由
  • 将来像(どんな学校生活を送りたいか、どんな社会人になりたいか など)

まず、進学したい学校が専門学校である、あるいは大学でも具体的な将来の職業が決まっている人は、①その職業に就きたい理由をしっかりと書いておきましょう。例えば保育の学校の場合は、「なぜ保育士になりたいのか」ということです。

もし、進学先が大学で、明確な将来の職業が決まっていない場合は、なぜその学問を学びたいのか(文学部の場合の例:「なぜ文学を学びたいのか」)を記載しておけると良いでしょう。

次に、多くの専門学校や大学がある中で、②なぜその学校に進学したいと思ったのかも書くことができると良いです。保育士になりたい人の場合、保育士になるための学校は多数ある中で、なぜその学校を選んだのか、自分がその学校に惹かれた理由や、他の学校との違いで感じたことを書いておきましょう。

最後に、③将来像として、入学後にどんな学校生活を送りたいのかや、卒業したらどんな社会人に(例えば保育の学校であれば、どんな保育士に)なりたいのかを書いておきましょう。学校側にとっては、みなさんが入学後、どのような生徒あるいは社会人として活躍してくれるかを見ることができるので、将来像を示すというのはとても大切なことです。

志望理由書に書くべき内容の流れと例文

志望理由書を書く準備ができたら、いよいよ実際の構成に沿って内容を書いていきましょう。ここでは、基本的な流れと職業ごとの例文を通して、書き方のイメージを掴んでみてください。

① 導入(興味を持った原点を伝える)

まずは、「なぜその職業や分野に興味を持ったのか」という原点を伝える部分です。日常の中で感じたことや、小さな体験からでも構いません。

例:
「私がパティシエに憧れを持つようになったのは、小学生の頃に母と一緒に作った誕生日ケーキがきっかけです。」
「高校の部活動でケガをした際にお世話になったトレーナーの方の姿に感動し、自分もスポーツ選手を支える立場になりたいと思うようになりました。」

② 発展(興味・関心が深まった理由)

きっかけだけで終わらず、その興味をどう深めていったのかも大切です。調べたり体験したりしたこと、自分なりに考えたことを盛り込むと良いでしょう。

例:
「保育についての本を読む中で、子どもたち一人ひとりに合わせた関わり方の大切さを知り、ますます保育の仕事に興味を持つようになりました。」
「ウェディング業界の裏側に関する番組を見て、式を支える人たちの細やかな配慮や段取りの多さに驚き、自分もそうした立場で幸せを届けたいと考えるようになりました。」

③ 学校選びの理由(なぜその学校なのか)

次に、その職業を目指すうえでなぜその学校を選んだのかを説明します。カリキュラム、講師、設備、実習制度など具体的に触れると説得力が増します。

例:
「◯◯学校では、実践的な技術を学べるだけでなく、業界の第一線で活躍してきた講師から直接指導を受けられる点に惹かれました。」
「WEBデザインの授業で、現役デザイナーの講義があること、ポートフォリオ制作に力を入れていることが、自分の将来像と重なり進学を決めました。」

④ 将来の目標・夢(卒業後に実現したいこと)

最後は、学んだことを将来どう活かしていきたいかを伝えます。将来像を描くことで、入学後の意欲や目的意識の高さを示すことができます。例:
「将来は、美容を通してお客様に自信を与えられる美容師になりたいと考えています。そのために、日々努力を重ね、技術だけでなく接客力も磨いていきたいです。」
「卒業後は、子どもたちの笑顔を引き出せる保育士として、安心して過ごせる園づくりに貢献したいと思っています。」

志望理由書を書く時のポイント7選

志望理由書に最低限書くべき内容はわかりましたね。では最後に、実際に志望理由書を書く時のポイントを7つ紹介します。

ポイント① 丁寧な字で書く

字がきれいか汚いかではなく、できるだけ丁寧で相手が読みやすいような字で書くことが重要です。走り書きや、擦れて読みづらい字になっていると、志望理由書の内容がどうであれ、「この子は真剣に受験しているのかな?」「適当に書いたのでは?」と思われてしまう可能性もありますので注意しましょう。

ポイント② 誤字脱字をしない

ポイント①と同様で、基本的な誤字脱字があると受験に対する真剣さが疑われてしまう可能性があります。また、基礎学力の不安にも繋がってしまいますで、志望理由書を書いた後は誤字脱字がないか入念にチェックしましょう。

ポイント③ その職業(学問)のことをよく調べる

志望理由書に書くべき内容として「その職業に就きたい理由/その学問を学びたい理由」がありました。これを書くためには、その職業や学問についてよく知っておく必要があります。

調べ方はさまざまで、高校にある進路ガイドブックや職業紹介冊子を読む、学校の進学ガイダンス等でその職業について説明を聞く、自分でインターネットで調べるなどが挙げられます。最近では、インスタやTikTokなどのSNSでその職業についての動画を見て研究しているという高校生もいるようですよ。

ポイント④ その学校のことをよく調べる

これもポイント③と同様、志望理由書に書くべき内容である「その学校に進学したい理由」を書くために重要なことです。調べ方としては、職業と同様で高校にある進路ガイドブックやインターネットで調べることもできますが、一番おすすめなのはやはり、その学校のパンフレットを請求したり、オープンキャンパスに参加してみたりすることです。

特に、オープンキャンパスに参加すれば、その学校の様子を肌で知ることができ、また、学校の特徴についても明確に教えてもらうことができます。志望理由書を書く学校については、一度はオープンキャンパスに足を運んで学校についてよく知っておくようにしましょう!

ポイント⑤ 過去の自分を振り返る(過去のエピソードを踏まえて書く)

志望理由書に、「なぜその職業に就きたいか」などを書くにあたって、過去の自分を振り返っておくことは重要です。

例えば、小さい頃のことを思い出してみて、「幼稚園のときの先生に憧れて、保育の仕事に就きたいと思った」、「親戚の結婚式に参加したとき、結婚式場の雰囲気がステキで、またそこで働く人たちがかっこよくて、ウェディングプランナーになりたいと思った」など、自分がその職業に興味を持ったきっかけを思い出すことができるはずです。志望理由書には、そうした具体的な過去のエピソードを交えて書くというのも、読む人が共感しやすくなるのでオススメですよ。

ポイント⑥ 書くべき内容を絞る

志望理由書を書くために、職業を調べたり、学校を調べたり、過去の自分を振り返ったり…と、たくさん考えれば考えるほど、書くことがどんどん増えてきてしまいますよね。しかし、志望理由書に書ける量は限られていますし、あまり小さい字で多くの情報を書きすぎても、読みづらいと思われてしまいます。よって、たくさん調べて考えた後は、「何を優先して書くべきか内容を絞る」ことが重要なポイントです。

なかなか絞り切れないという人は、いくつかパターンを書いてみて、高校の先生や両親に添削(チェック)してもらうのも良いかもしれませんね。

ポイント⑦ その学校に入学したいという思い・熱意を込める!

最後のポイントは、その学校に入学したいという思い・熱意を込めるということです。志望理由書は、読んだ先生が「この子に入学して欲しいな」と思ってもらえるかどうかが鍵ですので、思いや熱意が伝わるかどうかはとても重要です。

では、志望理由書に思い・熱意はどうやって込めれば良いのでしょうか。明確な正解はありませんが、一つ重要なのは、「その学校でこんなことがしたい!」「就職したらこんな社会人になって、こんなことを実現したい!」という将来への思いが強く表れていることだと思います。

どんなにきれいな字で学校の良いところを列挙している志望理由書でも、こうした将来への思い・熱意がなくては心に響きません。逆に、将来への思いが強く表れている志望理由書であれば、「この子には入学してこの思いを実現してもらいたいな」と応援したい気持ちになるのではないでしょうか。

以上、志望理由書で書くべき内容や、書く時のポイントについて紹介しました。皆さんも、志望校の志望理由書を書く時は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでもまだ、志望理由書を書く自信がない…大変そう…と思う人は、一度、学校のオープンキャンパスや入試対策イベント等に参加してみても良いでしょう。


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