専門学生リアルボイス

【美味しかったよ】夢を諦めて選んだ栄養士の道はやりがいだらけ!

 栄養士のやりがいは何でしょうか。どんなお仕事でも大変なことはつきものですが、その分嬉しいこともたくさんあります。

 今回は栄養士の経験があり、現在その卵を育てる専門学校で教員をしている【藤原桜子先生】へインタビューしました。

▸私が栄養士を目指したきっかけ

 私は中学・高校と陸上部に所属していました。高校へはスポーツ推薦で入学をしたので、勉強よりも練習をしている時間の方が長かったです。特に長距離種目では、体重管理がとても大切で毎日体脂肪と体重を測って監督へ報告したり、1日を何を食べて何時に入浴、睡眠をしたのかなど自分の毎日を記録していく練習日誌も書いていたので自然と栄養について興味を持ちました。そんな中、中学1年生からの貧血が悪化し、毎日薬を飲まないと鉄分を蓄えておくことができない体になってしまい、毎月血液検査へ行っていました。自分と同じ様に大変な思いをしている選手を支えていきたいと考えていた時にスポーツ栄養士という職業を知り、目指すようになりました。

▸感謝の言葉や「笑顔」は最高のやりがい!

 病院で入院している患者さんは、気分も落ち込んでしまっている方、表情も暗いと感じる方が多いのですが、食事提供後、食器を回収した際に「美味しかったよ」とか「いつもありがとうね」「ご飯を食べているときが一番幸せ」と直接言ってもらえたことがあり、それがとても嬉しかったです。自分が思っている以上に食事の時間を楽しみにしてくれているんだなと改めて感じる瞬間でもあり、美味しいご飯を食べて気持ちも明るく強く持ってほしいなと思いながら日々、努めていました。

▸献立の作成と食事の種類を覚えるのは至難の業!

 私は辻学園栄養専門学校を卒業後、日清医療食品(給食会社)へ就職し、大学病院や保育園などで、患者さんや子供たちの献立作成や料理提供をしていたのですが、大学病院では入院している患者さんの数がかなり多いため、アレルギーや病気で食べれる食材や調理法が制限されている中で一人ひとりにあった献立を朝昼夕、毎日、毎食分考えて栄養価の管理をしていくところがとても大変でした。

 また、病気の種類も様々なので病状に合わせた基本的な献立の種類を覚えるのも大変でした。

 そのような中、分からないところは、どれだけ時間がかかってもその日のうちに全て解消すると決めていたので、現場監督(チーフ)に毎日たくさん教えていただきました。私はすぐに忘れてしまうので必ずメモを取った後、家に帰ってもう一度自分のノートにまとめ直して振り返るようにしていました。そうすることで、その時に見えなかったところが見えたりと新しい発見もあるので、次の業務に活かしていくように意識することで、乗り越えていきました。

※イメージ

▸藤原桜子先生が教員をする専門学校について紹介!

藤原桜子先生からみた

辻学園栄養専門学校の魅力

 辻学園栄養専門学校は、現場経験のある先生が多くいろんなお話を聞くことができるところが魅力です。これから叶えたい夢を先に叶えて、その道で活躍されている先生のお話を実際に聞く事が出来るのは、自分の視野や価値観が広がるのでとても魅力的だと思います。私も学生時代に、先生方にやりがいや大変だったこと、今準備しておいた方が良いことなどたくさん聞いていました。また、先生と生徒の距離も近いので聞きやすく、学生時代は就職だけでなく日常的な内容の相談もしていました。


藤原桜子先生おすすめ!

辻学園栄養専門学校の授業!

調理実習

様々な種類の料理を一流の講師陣から教えてもらうことができる授業です。辻学園の調理実習では、栄養価を考えた給食献立だけではなく、本格的な西洋料理や中華料理、お菓子を作ります。本来の「美味しさ」を知り、そこから病気やアレルギーで食べることができない方にはどのような食材や味付け、調理工程を工夫すれば良いのか、という部分も教えてもらうので現場でとても役立ちました。


~これから進路活動を行う高校生へメッセージ!~

 今、興味がない分野でも興味が湧いて好きになるかもしれないし、その逆もあります。SNSが主流な今だからこそ、情報収集はたくさんできるのでたくさんの視野をもって可能性を広げてほしいです。私はマラソンランナーになるのが夢でしたが、貧血やケガもあり、諦めて栄養士という道を選択しました。そこに後悔はなく、この学校に入学したからたくさんの人と出会い、職と出会い、今の自分があると思っています。10年後、自分はどこで何をしていたいのか、と問われると恐らく多くの方は想像がつかないと思いますが、2年後、3年後なら想像できると思います。ここを今の自分としっかり向き合って楽しんで進路活動をして下さい。

藤原桜子先生プロフィール

中学・高校と陸上競技部に所属し、長距離種目を専門に毎日汗を流して練習していました。高校卒業後は、現職場でもある辻学園栄養専門学校に入学し、栄養士の資格を取得後、日清医療食品(給食会社)へ就職し、大学病院や保育園などで、患者さんや子供たちの献立作成や料理提供、食材発注などの栄養士業務から、社員のシフトや勤怠管理等の事務業務等、様々なことを3年間経験しました。その後、在籍していた辻学園栄養専門学校の先生よりお声がけをいただき母校で教員として働いています。