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ネイリストになるには?必要なこととは

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ネイルの歴史

実はネイリストという言葉は爪のケアや装飾を施す職業を表す和製英語で、日本ネイリスト協会(JNA)が発案したものになります。英語では「Nail technician」がネイリストを表します。

ネイルの歴史は古代エジプトにさかのぼります。エジプトのミイラには今のマニキュアと似た装飾が見られます。日本でも江戸頃には爪を染める習慣があったことがいくつかの書籍に記されております。

現在のようなネイルが始まったのは1920年代のアメリカで、日本にその文化が入ったのは1970年代といわれております。その後先程の日本ネイリスト協会が1985年に設立され、民間資格ができ、徐々にネイリストが普及していきました。


ネイリストの仕事内容は?

ネイリストは、人の爪を美しく見せるための手入れを行うのが主な仕事です。
具体的には以下のような業務が挙げられます。
・表面などを磨き、爪を綺麗に見せる「ネイルケア」
・マニュキュアを使い爪に色をつけていく「カラーリング」
・爪の表面にデザインを施すことで美しく見せる「ネイルアート」
・傷んでしまった爪を直す「リペアー」


ネイルの種類

ネイリストが施術するネイルの種類は「ジェル」「スカルプ」「ポリッシュ」「チップ」の4種類あります。

ジェルネイルは樹脂を爪の上に塗り、専用のUVライトまたはLEDライトを当てて固めることが特徴です。落とす際には専用のリムーバーが必要ですが、長持ちするのが特徴です。また施術の際には塗り直しが可能なため、ネイルアートがしやすいです。

「スカルプ」はアクリルのパウダーとリキッドを混ぜたものを爪の上に塗り、長さを出すネイルアートです。ジェルはライトで固めるのに対し、スカルプチュアは化学反応で勝手固まります。特に長さを出すのが得意な施術です。

「ポリッシュ」はいわゆるマニキュアのことで、自然乾燥に時間はかかりますが、比較的簡単にできるのが特徴です。落とす際にも除光液で簡単に落とせるので、手軽な施術といえます。

「チップ」は人工の爪を元々の爪の上に装着する施術になります。ネイルチップのメリットは着脱可能という面で、平日は自然な爪、休日だけネイルチップをつけておしゃれを楽しむといったことができます。


ネイリストになるには資格は必要?

ネイリストとして仕事をするために、国家資格など必ず必要となる資格はありません。未経験で仕事を始め、技術や知識を身につけることも可能です。

ネイリストとして仕事をするにあたり免許は必要ないものの、自分の技術や経験を証明するために、民間の資格を取得するのもおすすめです。
あらかじめ専門学校なで勉強をして資格を取得しておくと、就職や転職に有利になることも少なくありません。

おすすめする主な資格としては、以下のような民間資格です。

・JNECネイリスト技能検定
内閣府から認定を受けている団体が行う民間資格で、ネイリスト 関連の資格の中では最も歴史のある資格です。1級から3級にレベルが分かれており、試験は筆記と実技の両方になります。「JNECネイリスト技能検定」公式サイト

・ネイルサロン衛生管理士
ネイルサロンの衛生管理に関する基準を普及させ、サービスを提供するための知識をはかる資格です。「ネイルサロン衛生管理士」公式サイト

・JNAジェルネイル検定
ジェルネイルに特化した、知識や技能をはかる資格です。最近のジェルブームもあり、プロとして働くネイリスト以外にも、一般の人の受験も増えている資格です。「JNAジェルネイル技能検定」公式サイト

技術や知識レベルによって同じ資格でも段階があるので、一つひとつステップアップをしながら挑戦して取得しましょう。

ネイリストになるルートには美容専門学校・ネイルスクール・独学・アルバイトの4タイプがあります。

美容専門学校で学ぶメリットとしてはネイルだけではなく、美容分野に関して幅広く学ぶことが挙げられます。そのため、専門学校で学ぶことで美容に関する知識・資格を多く得ることができます。また、就職に関するサポートも充実しており、卒業後にスムーズに就職が見込まれます。三幸学園ではネイリストに特化したコースもご用意しております。学校ページもぜひご覧ください。

ネイルスクールは学校法人とならないため、国の認可に関わらず自由なカリキュラムが組まれています。ネイルのみに特化した内容を学ぶ事ができます。

独学で学ぶ場合には学習費用を抑えられます。しかしながら、多くのネイリストの資格では筆記試験だけでなく、実技試験もあり、独学で実技の内容を習得することは難しいです。

サロンによっては「未経験歓迎」の募集を行っているサロンもあります。サロンでアルバイトすることで、働きな がら学ぶことができます。ただし就業中は受付や掃除、施術のサポートなど業務を行うことになり、営業時間外に 勉強や練習をすることになるため、高い意欲が必要となります。


ネイリストに求められる適正・能力

ネイリストになるために、こうでなければいけないといったものはありませんが、実際に働く上で求められる人の能力や、適正には次のようなものがあります。

・集中力のある人や手先が器用な人
小さい爪にデザインを施すネイルアートでは、細かい作業が多いことから人一倍集中して作業しなければなりません。そのため集中力が必要とされます。
また、手先が器用な人の方が向いている職業であるとも言えます。

・おしゃれや流行に敏感な人
最新のデザインや流行の色などを取り入れることもあり、人一倍流行やファッションに敏感な人に向いています。

・人と話をすることや、コミュニケーションが上手な人
お客様との会話の中から、好みや希望を聞き出す話術も大切です。さりげない会話の中から上手に情報を探り出し、お客様自身は気づいていない好みや要望があれば、それに合うネイルを提案する場合があります。


ネイリストの就職先と雇用形態

ネイリストの仕事先は、意外と多方面に広がっています。美容院を始め、エステサロンやリラクゼーションサロンなどでも最近ではハンドケアやフットケアに力を入れているところも多く、多くのネイリストが働いています。

また、ヘアメイクやスタイリストと言った職種の人と同じように、テレビや雑誌などの撮影現場で活躍するネイリストも少なくありません。

経験を積んだ後は、自宅や店舗などで独立してネイルサロンを開業することも可能です。

ネイリストの雇用形態としては、始めはアルバイトや正社員などでの勤務形態になりますが、経験を積んでいくと自分で固定客を掴む人も多く、フリーランスとして契約を結ぶ人や、独立して自分のお店を始める人も多く、努力次第でますます活躍の場が広がる可能性があります。


ネイリストの将来性

ネイリストは人気のある職業ということもあり、多くの人が目指す職種でもあります。
ネイルサロンはもちろんですが、ヘアーサロンやエステなどでもネイリストの需要は高まっています。

特に最近では、日本人の細かく繊細なデザインが海外でも人気で、優秀なネルストは日本だけでなく、海外にも活躍の機会があります。

本人の才能や努力が大切なのは言うまでもありませんが、活躍の場は日本だけでなく世界にも広く広がる、魅力的でやりがいのある仕事と言えます。

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