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≪先生にインタビュー≫菅原先生の現在のお話

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お茶の水キャンパスには、個性豊かで素敵な先生がたくさんいます。

先生はどうして先生になったのか。

先生はどんな先生だったのか。

先生はどんなことを考えながら授業をしているのか。

「先生たちにインタビューをしてみました」シリーズ第3弾。

前回は、菅原先生の〈過去〉についてのお話でした。

今回は、菅原先生の〈現在〉についてです。


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 「ほとんど野球の話しかした記憶がないです」

菅原先生がお茶の水キャンパスの教壇に立ち始めて、早二年。それまで野球一色だった父親との話題の中心は、いつしか教員生活の中の忘れがたい出来事になった。

 

「この間、4月ぐらいに父に会って、卒業式の話を僕がしたんですよ。卒業式、初めて担任をもった子を卒業させた、って話をして。で、そのときに僕が『卒業式のために1年間頑張ろうって思った』っていうふうに話を父にしたら、父も全く同じ考えというか、すごい共感してくれて、その気持ちはすごく分かるって言ってくれてて、やっぱそんな感じで仕事やるんだな、って。」



2019年度未来期卒業式は、菅原先生にとって意義深い思い出となっている。



「なんだろうな、3DAYのクラスをもってて、なんだかんだ一年間、言い合いもありながら、楽しいところもありながら、無事に卒業してくれて、たった1年間ですけど、成長したなっていう部分がほんのすこしだけど見えたんで、なんだろうな、話し方もそうですし、色々含めて雰囲気が落ち着いたなって感じがしました。」

菅原先生が担当したクラスでは、個々が我を通そうとする「言い合い」があり、それに狼狽したこともあったそうだ。しかし、そこに「成長」が「見えた」。


 菅原先生の言う「成長」とは何だろうか。「成長」は実体のない概念である。当初は拙かったり足りなかったりしていたものが、容易になったり補われたりすることによって得られる感覚である。だからこの感覚を得るには、対象と向き合い、変容に目を注ぐだけの時間が必要である。そしてこのプロセスにはたいてい、達成感や満足感、充実感などの何らかの収穫物が不随する。


「文化祭あたりぐらいから、人数少ないなりにちゃんと協力している、頑張っているところが見られたので、そこからどんどん卒業が近くなるにつれて、勉強も頑張っていましたし、自分自身で進路も決めていましたし、ちゃんと自分でやるところは自分でやるんだなって思って。そこは、そうですね、この子たちもちゃんと頑張っているなって思いましたね。」

クラス結成から半年以上が過ぎた頃、クラス内のコミュニケーションは「言い合い」から「協力」へとかたちを変えた。それはまさに「成長」であったし、そこには間違いなく生徒の「頑張り」があったと菅原先生は考えている。そして、生徒たちはその「頑張り」を進路決定へと結実させた。そのプロセスを菅原先生は卒業式で振り返り、喜びを嚙み締めたのだった。

「このために頑張ろう」

父親と分かち合えたこの満ち足りた気持ちは、今もなお菅原先生にとって大きな糧になっている。


今日は菅原先生の「現在」についてのお話でした。

来週は、菅原先生の「未来」についてのお話です。

お楽しみに。

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