特別インタビュー

三幸学園 早﨑祐治理事

三幸学園 早﨑祐治理事

「技能と心の調和」をめざし、社会人基礎力の教育を重視。

一般的に専門学校は技術教育を得意とするところが多いですが、三幸学園では「技能と心の調和」を教育理念に掲げ、技術と心の両方の教育に重点を置いています。この心の教育というのは、基本的な生活習慣や社会人基礎力を育成するものです。三幸学園では入学から卒業までの学校生活すべてを通じ、対人力(親和力・協働力・統率力)、対自己力(感情抑制力・自信創出力・行動持続力)、対課題力(課題発見力・計画立案力・実践力)などを養うための教育体系を整えています。

たとえば三幸学園では行事にも力を入れていますが、この行事も協働力や自信創出力などを育てるための教育機会。生徒一人ひとりが自分の役割を認識し、それぞれが最大限の力を発揮しながら、チームで大きな成果を出す。その過程では相手の気持ちを理解しながら自分の主張をしたり、意見をすり合わせていったりと、いわば社会の縮図みたいなものを疑似体験できるわけです。

また三幸学園ならではのものとして、「あきらめない教育」があります。生徒が育ってきた環境は一人ひとり違いますので、教員の言葉もいつ響くかわかりません。だからこそ、「あきらめない」、「見捨てない」。すべての生徒に可能性があると信じて、全教職員が熱意を持って指導を行っています。

たとえ成長が見られなくても、生徒に責任があるのではなく、教員がどう変わればいいかを考える。あの手この手で教えたり、育てたりを続けています。こうして生徒たちに常にチャレンジの場を与え、成功・感動体験を積み重ねていく仕組みが「三幸サクセスシステム」。"やったらできた!"を繰り返して、成功のコツをつかんでもらっています。

独自のカリキュラムで、"社会で成功する力"を磨く。

三幸学園の特徴的な教育方法としては、基礎学力や専門知識・技能の習得のために「アクティブラーニング」を取り入れています。実技でも座学でも、受け身型ではなく参加型の授業を展開。グループワークやディスカッションのほか、学んだことを自ら説明する時間などもつくり、記憶の定着を高めています。

また心の教育のために、「成功の法則」という独自のカリキュラムを設けています。これは"社会人のバイブル"とも言われている書籍『7つの習慣』をベースに、三幸学園の生徒のために作成したオリジナル教材です。

カリキュラムの中身としては、世の中で成功した人の原理を理解・実践するほか、普段学校で行っていることの積み重ねが、将来どのように役立つのかを学びます。さらにこの授業では、目標達成体験を通して心を磨く「原田メソッド」を導入。まずは長期目標を設定し、それに向かって日々の目標達成状況を「夢のスケッチブック」に記入することで、目標を達成する力を身につけていきます。

こうした教育システムをより良い状態に保つために、三幸学園全体の教務の改善・向上を図る「教務プロジェクト」という組織があります。また医療・美容・ブライダル・スポーツ・保育・製菓の分野ごとに、各校の責任者が集まる委員会も実施。ここでは各校の取り組みや生徒の反応を共有するほか、日々変化する社会や業界のニーズを捉え、受験すべき資格・検定やカリキュラムの見直しを行っています。

教員が広報・教務・就職をすべて担当し、社会のニーズを教育に反映。

三幸学園の卒業生は人間性を評価されることが多く、特に「明るくて元気」、「素直」、「あいさつがきちんとできる」という評価は、どこからもいただいています。こうした人間性やマナーについては、入学後すぐに行われる「スタートアッププログラム」から指導を徹底。三幸学園の卒業生は接客やサービス業に携わることが多いので、相手への気持ちをカタチにすることが大切です。いくら気持ちがあっても、声や行動に出さなくては相手に伝わりません。それを熱心に生徒に教え、まずはきちんとあいさつができるように指導しています。

また、これからも社会で必要とされる人材を輩出していくためには、業界の声をいかにスピーディーに教育へフィードバックするかが重要になってくるかと思います。三幸学園は専門分野に人材を送り出すことが多いので、移り変わりの早いニーズを的確に捉えるだけでなく、そのニーズが一企業のものなのか、業界全体のものなのかを見極めることも大事です。

そしてこれを見極めるには、業界の声を幅広く聞くことが必要。そのために三幸学園では、教員が広報・教務・就職のすべてを担当しています。他の教育機関では広報部や就職課などを設けて分業することが多いですが、三幸学園では教員が自分で新入生を募集し、自分で生徒を指導し、自分で社会に送り出すところまで一貫。生徒の実習先や就職先にも教員が頻繁に訪れることで、こまめに情報を収集し、的確なニーズをつかむように努めています。